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(回答先: マドリードで列車爆破テロ 180人以上が死亡(共同通信) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 3 月 12 日 01:38:11)
マドリードで3件同時の列車爆破テロ、186人死亡
【パリ=池村俊郎】スペインの首都マドリードで11日朝(日本時間同日午後)、三つの駅の近くで通勤列車を狙った爆弾テロがほぼ同時に起きた。AFP通信などが当局者の話として伝えたところによると、少なくとも186人が死亡、1000人以上が負傷し、スペインでは過去最大級のテロとなった。
犯行声明は出ていないが、スペイン政府は、バスク地方の独立を求める非合法組織「バスク祖国と自由」(ETA)による同時爆破テロと見て捜査している。一方、ETAの政治部門とされるバタスナ党はETAの関与を否定している。
地元テレビなどによると、最も被害が大きかった爆発は午前7時半過ぎ、マドリード市中心部のアトーチャ駅付近で同駅に向かっていた列車で起きた。プラド美術館にも近い同駅付近は逃げまどう人々などで一時パニック状態となった。
この爆発と前後して、同市郊外のエルポソ駅、サンタエウヘニア駅付近でも通勤列車が爆発した。三つの駅は同じ路線上にある。
アセベス内相によると、計13個の爆弾が列車や駅付近に仕掛けられ、うち10個が4、5分間隔で次々に爆発した。残りの3個は当局が発見し、爆破処理したという。報道によると、爆発物はダイナマイトを基に製造された爆弾で、ETAがこれまでテロに使ってきた爆発物と同種類のものだったという。爆弾はそれぞれリュックサックに入れられ、列車の車両などに置き去られていた。
マドリードの日本大使館によると、死傷者の中に日本人が含まれているとの情報はないという。
スペインは14日に総選挙を控えており、政府は選挙の妨害を目的としたテロを警戒していた。事件を受け、政府は犠牲者を追悼するため3日間の服喪を決定。与党・国民党を初めとする主要政党も選挙運動の中止を決め、選挙戦は事実上打ち切りになった。
ETAはスペイン北部・バスク地方の独立を目指す過激組織。1960年代後半以降、政治家や一般市民を狙ったテロ活動を繰り返しており、これまでの犠牲者は800人以上にのぼるとされる。1987年のバルセロナのスーパーマーケットで起きた爆弾テロでは21人の犠牲者を出したが、今回の事件がETAの犯行とすれば、それを上回る過去最悪のテロとなる。
ただ、バタスナ党はイラク戦争を維持したアスナール政権に対する「アラブ抵抗勢力」の犯行の可能性もあると指摘している。(読売新聞)
[3月12日1時24分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040311-00000113-yom-int
テロ撲滅の決意表明=スペイン首相
【パリ11日時事】スペインのアスナール首相は11日、マドリードで発生した列車爆破テロを受けて声明を発表し、「テロリストを撲滅する」決意を表明した。
同首相は「殺人者と交渉はしない。テロが終わった時に、対話が可能になる」と強調。政府は国民の安全のため全力を尽くすと語り、テロへの対決姿勢を改めて表明した。 (時事通信)
[3月12日1時2分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040311-00000579-jij-int