現在地 HOME > 掲示板 > 戦争49 > 140.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
狡兎死して走狗煮らる? ハイチでアメリカ二重の詐欺
ニューヨークタイムズ(電子版)は3月6日付で「ハイチの米軍特別部隊、反乱指導者たちを探している」という見出しで、アメリカがハイチのあらゆる武装勢力から武器を取り上げようとしていることを伝えています。
米軍は現在、反乱武装勢力の中心Cap Haitien とGonaïvesにいて、司令官のGen. James T. Hilによると、「反乱勢力は未だに武器を捨てていない」し反乱首謀者のGuy Philippeはまだ首都に潜んでおり、「武器を取り上げるために探している」ということで、従がわなければ逮捕、ということでしょう。さらに抜けのうのうと「ハイチに軍など必要ない。Aristide大統領は軍を廃止したが、それは正しかった」と言っています。そして「『占領だ』と言う人もいるが、これは法の支配を再建する作業だ。米軍は警察力を確立させるために働くだろう。」
一方、アメリカ大使のJames B. Foleyは、金曜日にハイチの「長老会議」が開かれた、暫定政府の要員はこの会議が指名するだろう、と語りました。また街ではAristide支持派のデモがあり「Aristideはさらわれた。我々は戦争は望まないが、ハイチの占領も望まない」という声が載せられています。
要するに、経済的に追い詰めた上でCIAの後押しで武装反乱を起こさせてAristideを追い詰め、米軍の実力で主権国家(アメリカにとっては何の意味も無いが)の大統領をつまみ出し、「功労者」の武装反乱集団は強制的に武装解除させ、傀儡政権を作って軍は持たせずに米軍が実質支配する、ということです。二重の詐欺で独立国をいいようにあしらっているわけで、まあ、アメリカにとっては中南米の国々など「家畜の群れ」でしかないのでしょう。
これで中南米・カリブ地域に非常に大きな「一手」を打てたわけで、さて、次はベネズエラ(前回のクーデター未遂の2周年が迫って反チャベス派が盛んに揺さぶりをかけている)、そしてキューバ(最近になってフロリダとアルゼンチンで反カストロの動きが活発化している)でしょうか。そしてそのどちらにもオプス・デイが中心的にからんでいる事実がありますし、マフィア組織、CIAも活発に動いているようです。
それにしても武装反乱を起こしたGuy Philippeなどのならず者たちこそ良い面の皮です。「狡兎死して走狗煮らる」ということか。まあどうせ適当なところで「恭順の意」を示すでしょうが。
New York Times
U.S. Special Forces in Haiti Seeking Out Rebel Leaders (March 6, 2004)
http://www.nytimes.com/2004/03/06/international/americas/06CAPI.html?th
参考:
アメリカの目的はハイチに恒久的な米軍基地を作ること
http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/921.html