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●映画コムの先ほど届いたメルマガに、こんなニュース項目が出ていました。
>ペドロ・アルモドバル監督、スペイン国民党から提訴?
なんだろう?……と思ってこのニュースを見たところ(下記に紹介しておきますが)、
総選挙前日の新作映画試写会の場で……
>記者から「国民党がクーデターを企てているという噂が流れているが」という問いに対し、
>「もし確かならば恐ろしいことだ」と回答。この発言が大きく取り上げられ、
>翌日の新聞の一面を飾ってしまった。最新作のテーマがカトリッ
>ク系の学校の神父によるセクハラ問題ということも重なってか、4000人余りが集まっ
>た国民党の集会では非難の的に。
政治宣伝の広告塔に利用されたわけでした。それも、なんとも卑怯なやりかたで……。
●このニュースを読んでいて、先日の『日刊ゲンダイ』の下記のようなニュース報道を
思い出しました。
>《スペイン政権交代》原動力は携帯メールとインターネットだった
つまり、携帯メールとインターネットの“口コミ”が実際どれほどの影響力を持ったのかは
詳[つまび]らかでありませんが、しかし確実に大衆動員に“口コミ”が利用される状況が
起きていたようなのです。
こうしたデマ(=扇動)を用いて大衆操作を行なったとすれば、それはやはり恐るべきもの
であり、個々人が合理的な判断によって政治的選択を行なうという“民主主義の理想”とは
正反対の、“牧羊犬が羊の群を追い立てる”現象と変わりません。
●1986年代にフィリッピンでマルコス政権が倒れてアキノ夫人が“米国傀儡[かいらい]
政権”に 就いたときも、「民衆革命」だとか「革命の奇跡」だなどと偽善的なメディア
や文化人が大絶賛したものでしたが、実態はかの島国に対米従属をさらに強化する新植民地
主義を導入したメディアイベントにすぎませんでした。この件については小ブッシュが
大統領に就いた翌日の投稿で言及しました。
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“小ブッシュ”大統領就任とシンクロする世界騒乱
http://www.asyura.com/sora/bd12/msg/265.html
投稿者 佐藤雅彦 日時 2001 年 1 月 21 日 17:41:57:
●思い起こせば、マルコス政権が倒壊してアキノ夫人が大統領に
“推挙”された86年2月の「革命」の時は、米国の軍事諜報顧問が
「革命」のオルグとマルコス側への「無血開城」説得を行ない、米国
艦隊が海上包囲するなかで「革命」ドラマが演出されたそうですから、
今回の事件はその“二度目の茶番”なんでしょうな。
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(マルコス打倒の“大衆運動”がお祭りのように盛り上がっている最中に米軍艦隊が
フィリッピン周辺で恫喝をかけながらマルコスに“政権放棄”を迫っていたことなど、
実態は“民衆”が単なる宣伝塔に利用されただけだったことは、その後の小川和久氏
の著作などで見ることができます。
なお、レーガン&ブッシュ政権とフィリッピン政府軍部との腐れ縁については
The United States in the Philippines: post-9/11 imperatives
http://www.yonip.com/main/articles/philippines.html などが興味深いです。)
●こうして考えてみると、スペインの先日の“奇跡のような政変”に、デモクラシー
ならぬ“デマクラシー”(=扇動を使って大衆社会を統治する政治体制)の影を
感じてしまいます。
私自身は、いまスペインで起きていることは、1930年のスペインで“実験”されて
いたような“恐怖による大衆統治”(=言葉の正確な意味のおける「テロリズム」
すまわち「恐怖支配」)の欧州版のアップデイト実験なのかも知れないな……などと
感じています。 つまり、この“奇跡のような政変”を天の恵みのように有り難がる
わけにはいかないぞ……と警戒しているわけです。
●スペインで起きた一種の“デマクラシー”についての記事。
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■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2004年 3月18日号(平日毎日発行)
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■ 《スペイン政権交代》原動力は携帯メールとインターネットだった
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▼ 日本では竹中大臣の“先取り”で悲劇が… ▼
列車テロ事件をきっかけに政権交代が起きたスペイン。その“原動力”は意外にも
インターネットや携帯のメールだった。
スペインの総選挙は、事前のマスコミ予想では与党・国民党の圧勝だった。ところ
が、先週11日(木曜)早朝に、マドリードで列車爆破テロが起き、アルカイダの犯
行声明ビデオが発見されるや、形勢が逆転する。
「犯人はアルカイダ。バスク犯行説を主張する首相は真相を隠している」「列車テロ
が起きたのは政府がイラク戦争に加担したからだ」――こんなメールが飛び交い、さ
らに口コミで広がり、14日の総選挙投票ではまさかの与野党逆転劇が起き、政権交
代へつながったのである。「IT時代」の“怖さ”を見せつけた政治ドラマだ。メデ
ィア評論家の美崎薫氏(日大講師)が言う。
「ウワサ話というのは、混乱と不透明の中でだれもが疑心暗鬼になっているときほど
伝わりやすい。また、例えば100人の友人に情報を送り、その100人がさらに1
00人ずつの友人に同じ情報を送ると、6順で情報は人類すべてに到達します。これ
を『6次の階層』と言いますが、それに近いことが人口4000万人のスペインで起
きたのです」
携帯メールやインターネット情報が政治を動かすというのは、すでに隣の韓国で起
きている。
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●映画監督が選挙デマ宣伝の広告塔に利用されたという珍事……。
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映画コム
http://www.eiga.com/buzz/040323/16.shtml
3月23日更新
ペドロ・アルモドバル監督、スペイン国民党から提訴?
「トーク・トゥー・ハー」「オール・アバウト・マイ・マザー」で知られるスペイン
の巨匠、ペドロ・アルモドバル監督が、先に行われた総選挙で大敗した国民党から提訴
されそうだ。投票日前日に行われた最新作「バッド・エデュケーション」の試写の場で、
記者から「国民党がクーデターを企てているという噂が流れているが」という問いに対し、
「もし確かならば恐ろしいことだ」と回答。この発言が大きく取り上げられ、翌日の
新聞の一面を飾ってしまった。最新作のテーマがカトリック系の学校の神父によるセクハラ
問題ということも重なってか、4000人余りが集まった国民党の集会では非難の的に。
アルモドバル監督は「噂についてコメントしただけ」と、あまりの大事に少々困惑気味
の様子だ。
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