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17日からEU首脳会議/憲法草案が焦点に
欧州議会選挙結果が統合ムードに水
【ベルリン16日豊田剛】欧州連合(EU)首脳会議が十七、十八の両日、ブリュッセルで行われる。欧州委員会委員長の選出やEU憲法草案の制定が焦点となる。ただ、先週末行われた欧州議会選挙では各国の政権党が相次いで敗北、暗いムードを引きずった中でサミットが開幕する。
プローディ委員長の後任は、欧州議会で最大勢力を維持した中道右派およびリベラル派から選ばれる公算が大きい。独仏がリベラル系のフェルホフスタット・ベルギー首相を推薦することで一致。現段階では最有力視されている。
英国など多くの国はユンケル・ルクセンブルク首相を推しているが、十三日の同国議会選挙で大勝した影響から、国政にとどまる可能性が高い。このほか、欧州委員会のビトリーノ委員(ポルトガル)、デンマークのフォー・ラスムセン首相(自由党党首)も候補に挙げられている。
EU憲法採択のネックとなった多数決方式では、政権交代を果たしたスペインが支持に回ったことから、一致する見通し。@外交や安保に関する決定事項について各国に拒否権を与えるかどうかA欧州委員の数をどうするかB欧州憲法に“神”という言葉を含めるかどうか―なども焦点となる。
国家財政赤字を国内総生産(GDP)比3%以内に抑えることを決めた安定成長協定では、ドイツが緩和を要求。財政赤字に悩むフランス、イタリア、ポーランドが緩和に賛成している。
もし首脳会議でEU憲法が承認されても、決して楽観視できない状況であることに変わりない。欧州議会選挙の投票率は史上最低の43%で市民が欧州政治に無関心なことを証明した。加えて、与党への批判票が集まった一方で、反EUを標榜(ひょうぼう)する政党が躍進した。
EU懐疑派が躍進した英国やポーランドなどは国民投票を行う意向を示している。EU加盟各国で批准されなければ憲法は施行されない。
2004/6/16 17:00
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/040616-170025.html