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(回答先: <EU首脳会議>ベルギーで開幕(各紙) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 6 月 18 日 03:27:09)
欧州憲法:EU首脳会議 憲法草案を全会一致で採択
【ブリュッセル福原直樹、小松浩】欧州の「国家」としての骨組みとなる欧州憲法の交渉を行っていた欧州連合(EU)は18日、首脳会議で憲法草案を全会一致で採択した。
将来、加盟国が約30カ国に拡大するEUは、この史上初の多国間憲法を基に、より緊密な国家統合を目指す。しかし、憲法発効には加盟25カ国の批准が必要で、英国など約10カ国が国民投票を予定しているため、発効までには、なお曲折があると見られる。
憲法は約450条で、「言語、文化など多様性の中での団結」をモットーに、前文で自由、平等、人道主義を唱導。本文でEU「市民」の人権を規定したほか、EU「国歌」にベートーベンの「歓喜の歌」、「国旗」には青地に金色の星の現在のEU旗を採択。またEU大統領、外相を創設し、より「国家」に近い姿を目指した。
一方、憲法はより緊密な共同防衛、共通外交を求め、特に防衛面ではEU内の軍事大国が協力関係を作り、困難な任務に率先して当たることも規定。また加盟国がテロ攻撃を受けた際は、他国が援助する「連帯条項」も設けた。
憲法草案は02年2月、EUの諮問会議(議長・ジスカールデスタン仏元大統領)が起草を始め、昨年6月に完成。
だが03年10月以降の採択交渉では、一部の政策分野で(1)賛成国数の比率(2)賛成国の人口総数のEU全体に占める比率−−の2条件により決定を行う「二重多数決方式」を巡り、影響力の確保を目指す大国と中小国が対立、交渉が難航した。
さらに17日からの首脳会議では、英国が外交・安保、税金などに関するEU決定に対し「各国が拒否権を持つべきだ」と主張。
また独がEUの「内閣」に当たる欧州委員会の加盟国への財政監督権の緩和を求めたほか、▽欧州委の委員数▽キリスト教の伝統を示す文言の挿入−−などで最後まで意見が分かれた。
だが最終的には、二重多数決の条件を厳しくして、大国の票だけでは可決できないようにするなど、小国に配慮。英国や独の要求もほぼ認める修正を行い、妥結した。
また会議参加者によると「キリスト教の文言」挿入を求めたポーランドに配慮、同国の「宣言」の形で付随文書にすることも考慮されている。
今年5月に中・東欧など10カ国を新メンバーに迎えた拡大EUの人口は約4億5000万人。欧州憲法はさらなる統合の基盤となる。
採択後、議長国アイルランドのアハーン首相は「今回は加盟各国に合意の意志があった。4億5000万の市民を抱えるEUの未来に偉大な業績だ」と満足感を示した。
毎日新聞 2004年6月19日 11時57分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040619k0000e030045000c.html
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エンセンさん、どうもです。
よく調べもせずに安易な疑問を投げかけてしまい、申し訳ありませんでした。
『「キリスト教の文言」挿入を求めたポーランドに配慮、同国の「宣言」の形で付随文書にすることも考慮されている。』という無難な決着になりそうですね。
「憲法」という表の世界の問題に、ローマ法王庁がゴリ押しをしている姿に少しひっかかったのでした。