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(回答先: 書籍『警察が狙撃された日』谷川葉著、三一書房 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 7 月 09 日 20:43:21)
小杉巡査長自供に関しては、脳機能学者の苫米地英斗氏によるカウンセリングと、その後のひと悶着なんてのがありました。
当時、パソコン通信に書いたのを探しました。いくつか忘れていることを思い出しました。
脳機能学者の苫米地英斗氏によるカウンセリングなんてのも有りましたね。その証言ビデオを日本テレビが放映したことに対して、
>国松警察庁長官は「背信、捜査妨害だ」として、強く批判している。(21日東京新聞朝刊)
>警視庁も正式に日本TVに抗議したようだ。(22日東京朝刊)
なんてエピソードがありました。1997-02月の話です。
証言ビデオは警視庁からカウンセリングの依頼を受けた脳機能学者の苫米地英斗氏によって1996年10月から12月まで計12回に渡って収録されたという。警察は「警視庁が依頼したのは本人の精神状態を判断してもらうためで、極秘でお願いした。それを本人の承諾もなく出すのは理解に苦しむ。強い憤りを感じている。外に出すことで捜査が前に進むというのは、筋違いもいいとこだ」と批判。
しかし、実際にはビデオの中で本人も「ビデオテープが報道に使われても構わない」と言ったりしていました。いわば筋違いの警察の横槍と言うことです。また「本人の承諾もなく出すのは」と一見いかにも本人の人権に配慮しているような言い方をしていたけれど、1996年6月始めに本人が供述した後も延々と軟禁状態において人権を踏みにじっていたのが警察だったのですから、とんだお笑いでした。
さすがに1996年11月始めに懲戒免職になり、地方公務員法違反容疑で書類送検された後は弁護士が付いていたようでしたけれども、その前は弁護士も付けずに軟禁状態だった。警視庁公安部によると、小杉巡査長は1996年12月、警視庁に「マスコミ関係者の取材に応じることは今現在考えていない」と心境を記した文書を提出としていたが、本人が本当にそうしたかは、ほとんど軟禁状態で警察以外の者が確かめていない以上怪しいとしか言いようがなかったですね。
以下、苫米地氏のカウンセリングの印象について書いた部分です。
> あと、TVを見た感想では、カウンセリングと言うよりは、催眠法を使
>った調べという感じがした。それは警察でも当然把握しているはずで、非
>常に問題だと思う。と言うよりは恐ろしい捜査手法だと言わざるを得ない。
>アメリカなどでは捜査などに催眠法を使うときには、本人の承諾はもとよ
>り、本人にとって有利な記憶を引き出す場合以外は使われないそうである。
>つまり被疑者取り調べの為に使われることはないと言うことだ。これは至
>極当然のことで、催眠法は意識下に隠れた記憶を引き出すのに有効でもあ
>るけれど、それ以上に被催眠者に強い暗示効果があるからである。つまり
>催眠をかける方が意図的にやれば無実の者を犯人として暗示し、犯罪者に
>仕立て上げることも可能と言う事なのである。
>
> 催眠誘導で大事なのは、施術者と被催眠者との間の信頼関係(ラポール
>と言われる)だと言われている。その後言葉により暗示を与えてゆく。そ
>して暗示の効果を促進させるために大事な三要素として、注意集中、イメ
>ージの活性化、リラックスが必要と言われている。その為に、単調な言葉
>が繰り返される。今回の日本TVのビデオを見てみると、催眠の条件のほ
>とんどがそろっているように見える。もし、苫米地氏がやる前に、他の誰
>かによって犯人としての暗示、つまり後催眠暗示をかけられていたとした
>ら…。恐い話しだ。
>
> 警察は墓穴を掘ってしまったと言える。あまりにも長すぎる軟禁状態に
>よって、そして今回の催眠法の使用によって…。仮にこれから先、小杉巡
>査長のどんな供述が出てこようとも、明白な物証で裏付けられない限りは
>証言の効果は大幅に減殺されることになる。
>
>参考資料
>「催眠 心の平安への医学」池見酉次郎著、NHKブックス、780円
>「催眠法の実際」斎藤稔正著、創元社、2000円
>「マインドコントロールとは何か」西田公昭著、紀伊国屋書店、1400円