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(回答先: 直接、本人を鑑定せずに、セックスアップした御伽噺で精神鑑定www 投稿者 バール神 日時 2004 年 6 月 11 日 16:53:46)
現在は病名による偏見を薄めようということで「統合失調症」が正式な病名となっています。
本症例の特徴は、幻覚・妄想、独り言・独り笑い、思考が外に漏れているような感覚、思考や動作の不整合、外から自身が操られるような体験、異常な興奮や緊張等の他、
集中力の低下、意欲の喪失、会話減少、感情の歪み、抽象的で複雑な思考ができず思考・行動様式がパターン化する、ひきこもり等の相反する症状を伴います。
前半の所謂陽性症状は、自己と架空の存在(外界そのものが一種の他者という存在)との
対峙になるため、妄想や興奮が激しい時も、周囲から本人を見れば明らかに「普通では
ない」状態とわかり、患者自身も「自己防衛」に必死な状態ですので特定の人物を
意図的に攻撃することはまず考えられません。
後半の陰性症状は大鬱状態に近く、エネルギーが著しく低下しているため他人に危害を
与える動機づけがあったとしても実行には移せません。(自殺もできない状態です)
以上の考察から、今回の長崎小6女子殺害事件の犯人像を偏見に満ちたような表現で
記述されることは、同症例を抱える患者さんやその家族に対する非礼に値すると考えます。
今回の事件で仮に精神鑑定上診断され得る症例の可能性は「人格障害」の枝分かれの
いづれかになるでしょう。
また、竹中さんが再三検証されている仮説を否定し得ることも出来ない今、少なくとも
安易なレッテル貼りだけは避けるべきであると考えます。