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被害女児 首の傷深さ10センチ 手、繰り返し切られる (西日本新聞、6月7日朝刊)−−−カッターは抵抗時に折れていたの?
http://www.asyura2.com/0403/nihon13/msg/462.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 6 月 10 日 18:02:20:0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: <小6同級生殺害>何度も切りつける「死んだかな」と見る〔毎日新聞本体のほうです〕 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 6 月 10 日 07:43:53)

被害女児 首の傷深さ10センチ 手、繰り返し切られる

西日本新聞6月7日朝刊
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/sasebojoji/kiji/040607_2.html

 長崎県佐世保市の小六女児による同級生殺害事件で、死亡した御手洗怜美(さとみ)さん(12)の首と手の甲に深い傷があったことが六日、県警の調べで分かった。補導された女児(11)は抵抗する怜美さんの手に繰り返し切りつけた疑いもあり、県警は女児の殺意を裏付けるものとみて調べている。
 調べでは、首の傷は深さ約十センチ、長さ約十センチ。手の甲には、骨が見えるほど深い傷があったという。
 また、女児は怜美さんと校舎三階の学習ルームに入った後、二人で一緒にカーテンを閉めた。怜美さんをいすに座らせた直後、背後から首をカッターナイフで切りつけた。怜美さんはいすから立ち上がり、両手を振って抵抗したが、女児は何度も切りつけたという。手の甲の傷もこの際、付いたとみられる。室内にはカッターナイフの先端部が落ちていた。
[2004/06/07 朝刊]
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完全に見落としていた報道です。非常に示唆に富む記事であり、熟慮すべきだと思います。切り付け方とこれに対する抵抗がリアルに描かれている反面、なぜ悲鳴が聞こえないのか、なぜドアから脱出しようとしなかったのか、そしてカッターナイフは頚動脈を切断する以前に折れてしまっていたのではないか、という疑念が強く浮かびました。

この報道から私に再構成できる光景は以下のとおりです。
(ただしあくまで女児が犯人としての仮説です)

>怜美さんをいすに座らせた直後、背後から首をカッターナイフで切りつけた。

この報道では「目隠し」は一言も言及なし。
これまで(6月10日までの)マスコミ報道では、椅子に座らせてから「左手」で目隠しをしたことになっている。

ところがこの記事では「いすに座らせた直後、背後から首をカッターナイフで切りつけた」、と他紙とまったく違った報道がされている。


そして加害者とされる女児(以下女児という)がさとみちゃんの背後から切りつけた結果は、頚動脈までカッターナイフが到達していなかったのではないか。


>怜美さんはいすから立ち上がり、両手を振って抵抗したが、女児は何度も切りつけたという

「いすからた立ち上がり」も、これまで報道されていない。攻撃に対する本能的な防衛行動があったことが言及されている。

(このときには悲鳴が上がっているはずだ)

この防衛行動の結果は、さとみちゃんは女児から距離を置き、逃げ回ったであろうことが想定できる。なぜなら、二人は「椅子」をはさんで対峙しあったであろうから。さとみちゃんは立ち上がって女児の動きを見直したはずだ。そこで「両手を振って抵抗」したのだ。

それにもかかわらず女児が「何度も切りつけた」のだから、女児の切りつけ方は盲滅法だったに違いない。それを首を切りつけられるまで何とか交わしていたのだろう、そのときに左手の甲(この記事では単に「手の甲」)にもカッターナイフの刃が命中したのだろう。

すでに報道されている左手甲の傷はあくまで椅子に座らされた状態で首を切られたときの「はらい傷」という印象を与え続けた。この記事では(女児に対峙して)両手を振って抵抗したときの傷であることがわかる。

しかし考えてもみよ、女児の小型で細い刃のカッターナイフによる殺人攻撃に対してさとみちゃんがどのような抵抗をするのか。さとみちゃんは首を切られるとは思わなかったのではないか、とにかく命を狙われているという恐怖心に駆られて必死の抵抗を試みたのだ。そしてドア口に駆け寄ったに違いない。

ところで、首を切りつけるために女児が振り回していたはずのカッターナイフは、この記事では

>怜美さんはいすから立ち上がり、両手を振って抵抗したが、女児は何度も切りつけたという。手の甲の傷もこの際、付いたとみられる。室内にはカッターナイフの先端部が落ちていた。

というように、抵抗していたとき(または抵抗行為の延長上で)に、すでに「先端部」(他紙報道では5センチにわたって。ほぼ根元からである)が落ちていた(つまり抵抗によって折れた)。

なぜなら小型の刃の細いカッターナイフは、縦切りすれば切れ味はよいが、さとみちゃんは「両手を振って」抵抗したのだ。この「振って」というのは横にはらう行為が主体である。
つまり女児がさとみちゃんに向けて、縦横斜めに振り回すカッターナイフの刃に対しては横からの力を加える手の振りはいずれの刃の方向に対しても横振りになる(これがすべてとは限らないが)。

つまり刃の側面(1センチ内外であろう)に対してさとみちゃんの必死の抵抗をこめた腕力による横からの圧力と、女児が殺そうとして猛然とふりかざす腕力とが相乗するのだから、このカッターナイフの刃なんて、ひとたまりもなく、根元から瞬時にして折れたと想像できるのだ。

ということは、さとみちゃんの執拗な抵抗で首の頚動脈切断は不可能だったことを物語る。


そこで記事の初めに戻ると、このことが証明されるのである。

>補導された女児(11)は抵抗する怜美さんの手に繰り返し切りつけた疑いもあり、県警は女児の殺意を裏付けるものとみて調べている。

つまり手についた傷は、女児が切りつけたものではなく、さとみちゃんが抵抗し続けたがゆえに、つまりさとみちゃんはわが身を守る武器もないまま素手で激しく応戦したのである。もちろん、傷みに耐えながらだが、絶叫を発していたに違いない。カッターナイフはこのとき折れてしまった。カッターナイフの、残されたわずかばかりの刃であえて頚動脈を切断することは、刃がないのだから不可能である。

それゆえに頚動脈は切断されなかった。

この記事から想定できる女児の殺害行動はそれゆえに、架空のものである。


そしてこのような、殺害の光景を緻密化していかにリアルに描こうとしても、所詮小型のカッターナイフと想像を絶する抵抗が存在したとすると、女児が殺害したとは考えられない。

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