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立川・反戦ビラ入れ弾圧 第1回公判の報告・5月6日 [大沢ゆたか氏]
http://www.asyura2.com/0403/nihon13/msg/154.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 5 月 10 日 02:34:08:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: 立川・反戦ビラ入れ弾圧 3人の意見陳述全文 [大沢ゆたか氏] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 5 月 10 日 02:16:58)

立川・反戦ビラ弾圧を許すな!(2004/05/07 )

第1回公判の報告・5月6日

 今日はとても忙しい日、午前中は立川市の不正入札談合事件の特別委員会があって、特別委員ではないので傍聴しました。午後も続いている委員会を抜けて、バイク(TLR250R)を飛ばして八王子の裁判所に行く。バイクだと15分くらいで行ける。2ヶ月以上も不当に拘留された「テント村のメンバーにやっと会うことができる!」そんな思いで、裁判に出かけました。

■裁判所の庭で

 裁判所には次々に支援者が集まって来ていました。関東の他県からもやって来ている人もいました。1時間ほど前に120人が集まり、傍聴は抽選で入れるのは78名。抽選でグループごとに分けて公平に入れるように調整をしました。

 裁判は特別な扱いを受けていました。普通使える駐車場が閉鎖され、傍聴者の列が並ぶ場所になってました。また、通常民事訴訟が行われる401号法廷(東京地裁八王子支部で一番広い)で行われ、裁判所の配慮を感じましたが、4階の法廷前まで行くと、「荷物と携帯電話を預かります」などと言って、裁判所職員を何人も動員している。ご丁寧に物品を預かる番号札や封筒まで用意している。これまで日の出のゴミ処分場問題や、行政訴訟などで裁判所には何度も通いましたが、こんなことは初めてです。「なんで預けなきゃいけないんですか?」「誰の命令ですか?」などと聞くと、「安全上の問題です」「裁判官の命令です」と答える。「ほんとに裁判官がそういったのですか?」「・・・裁判所の指示です」、「根拠は何ですか?」「・・・・」答えられず。そんなくだらないやり取りを10分ほどしたのです。
 傍聴者が危険物を持ち込むような者たちという偏見があったのか、そういう印象を誰かに与えたかったのかもしれない。結局、何も特別なことも無く荷物を持って入りました。5分くらい予定時間に遅れました。普通は傍聴者が待っているのに、「被告」も裁判官も着席して待っていたので変な感じでした。
 それに、なぜか検察側が傍聴席から見て右で、被告の弁護団が左でした。これまで傍聴した裁判のほとんどが原告側だったので違和感は無かったけれども・・・。

■法廷で西東京法律事務所の小島啓達弁護士、栗山れい子弁護士、山本志都弁護士、佐竹俊之弁護士の6名が来てくれていました。(もっとたくさん80名ほどの弁護団になる)

@人定質問があり、氏名と本籍、現住所などを夫々が述べました。傍聴席のみんなが、声を掛けたり拍手したりするので裁判官が「静かに!、騒ぐと退廷させますよ!」「こっちは、できるだけ早く出してあげたいと思っているんだから、進行を邪魔しないように!」と制しました。(ほんとに早く出してくれるんだろうね!)

A検察官は2名、1人はまだ若い女性で、もう1人は中年男性(本来はもうひとり女性の検察官がいるはず)。その女性の検察官が起訴状を朗読しました。淡々と事務的に読んでいきましたが、ひとつも迫力が無く、3人を2ヶ月も拘留し、接見禁止にするだけの理由もうかがえない起訴状だと感じてしまいました。
 趣旨は「1月17日、3人が共謀して正当な理由無く、敷地内に立ち入り・・・ビラを投函した。刑法130条に違反する」というものでした。

B次に私たちの弁護士さんが、起訴状に対する質問である「求釈明」をしました。 
・起訴自体が違法であること。「共謀」の具体的内容を明らかにしてほしい。
・住居侵入の構成要件に当たらない。住居の概念を明らかにして欲しい。
・法的な要件の「正当な理由なく無く侵入」ではなく「正当な理由があった」
・今回の「ビラ入れでの立ち入り」は住居の平穏を害しない。
・誰のどのような「個人法益」を侵害されたのかを具体的に明らかにして欲しい。
 などと求釈明をしました。

C次に3人の「被告」の本人意見陳述。
・大西章寛さんの意見陳述。獄中で何日もかけてこつこつと書いていったと思われる陳述でした。獄中にも最新情報はニュースなど届けらていたので、世界情勢をしっかりと踏まえた上での意見でした。さらに裁判開始前に配布されていた3人の「意見陳述書」をさらに訂正・追加しながら最新のものに変更していくといった力の入れようでした。陳述が終わると傍聴席から大きな拍手が起こり、裁判長がまた制止しました。

・高田幸美さん(さっちゃん)の陳述。いつもニコニコ笑っているさっちゃんからは感じられない、厳しい検察批判でした。そしてまた、検察の卑劣で過酷な取調べの実態が明らかにされていきました。どうどうとした確信に満ちた意見陳述は昔から知っている大沢としては涙が出るほど感動しました。

・大洞俊之さんの陳述。テント村では長く活動をしてきた彼は、自衛官への働きかけの正当性や、弾圧の政治的なねらい、イラク戦争に触れ、3人が無罪であることを明らかにし、即時釈放を求めるといったもので、裁判の論旨をほとんど言い尽くしたような論理的な陳述でした。

D続いて弁護人の意見陳述。まず、無罪であることを主張。立ち入りについては争わない。ビラ入れは正当な表現活動。起訴そのものが違法であること。住居侵入には当たらず、公訴権の乱用である。

E証拠調べ
 前述の検察官が、3人について、証拠(370点程ある)の概要を説明した。
 弁護士は特定の証拠以外は証拠と認めない(不同意)としました。
F裁判長が次回公判日程と証人を決めて閉廷。
(次回は6月3日、証人は自衛官2名の検察側の主尋問)

 裁判が終わって、傍聴席のみんなは名残惜しそうに3人の「被告」たちに手を振ったり、挨拶したりしてなかなか出て行かない。最後には当日、5月6日が誕生日の大洞さんに向って「Happy Birthday」を唄いながら出てきました。

■裁判所の外で

 裁判が終わって、みんなが裏の公園に移動していきました。裁判所から隣の拘置所への3人の移送に車を使うのですが、その場に居たいと、車の近くあるいは移送が見える場所にみんなが集まりました。集まった人が多く、結局3人は徒歩で拘置所へ。多くの人が見守って3人を励ましました。(写真右)



■報告集会
 裁判が終わって、6時から近くの八王子労政会館で報告集会が開かれました。
 (3人の弁護士の方が説明に来てくれました。たいへん分かりやすい説明をしていただきました)
 ・・・・・3人の保釈の可能性など後に書きます・・・・(時間切れ)

■次回以降の公判日程

 第2回公判 6月3日(木)午後2時〜 
 第3回公判 6月17日(木)午後2時〜
 第4回公判 7月8日(木)午後2時〜

 法廷はいずれも東京地裁八王子支部 305号法廷

 傍聴の方は抽選になると思うので、午後1時に明神公園(地裁北側)にお集まりください

http://homepage2.nifty.com/osawa-yutaka/heiwa-iraku-danatu-kouhann1.htm
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