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(回答先: 隠ぺい体質浮き彫りに…道警「裏金」中間報告(読売新聞) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 3 月 13 日 17:41:08)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?j=0032
捜査用報償費疑惑で、道警が初めて不適正な経理を認め、陳謝した。
芦刈勝治本部長は道議会総務委員会に調査の中間報告を行った。旭川中央署の一九九五年五月と九七年九月の報償費について、「不適正な予算執行が認められ、深くおわびを申し上げます」と述べた。
しかし、疑惑の一部に触れたにすぎない。その説明も、はぐらかしとしか聞こえなかった。本部長が深々と頭を下げただけで、道民の理解が得られると思ったら、大間違いである。
疑問に感じるのは「不適正」としか言っていないことである。
本部長は、旭川中央署の副署長が月初めに、捜査担当の各課に数万円ずつ渡し、協力費や通信費など諸経費に充てていた、とした。一部は慰労経費や慶弔費などに流用していたことを認めた。だが、これらの金を捻出(ねんしゅつ)するための文書偽造や領収書の処理方法など、裏金づくりには触れていないのだ。
問題を手続き論に押し込めようとしている、としか思えない。流用は認めながらも、仕事にかかわるものだったという言い訳にみえる。
しかし、元釧路方面本部長の原田宏二さんは、旭川中央署長時代に月五万円を受け取り、一部を私的に使ったことを道議会で証言しているのだ。元署長二人から聴取したのに、これを明らかにしなかったのも不可解だ。
中間報告からは、真相究明にかける姿勢が感じられない。都合の悪い部分はすべて隠そうとしているのなら、断じて許されない。
道公安委員会は中間報告を受けて、道警に対し過去五年間の報償費などの予算執行について特別調査を行うなどの「監察指示」を出した。警察法に基づく異例の措置である。
道警はしっかりとした調査をすべきだが、今回の中間報告で分かるように、身内だけの内部調査では限界がある。せめて第三者を入れた厳正な調査を、あらためて求めたい。
知事も道警の過去六年間の特別監査を道監査委員に要求する。当然の判断だ。住民監査請求に基づく監査では、捜査員の聴取を道警に拒まれ不十分な結果に終わった。警察庁が通達したように、道警は最大限協力すべきだ。
旭川中央署の疑惑が発覚してから三カ月余りたつが、道警が組織的に裏金づくりを行っていた疑いは、ますます濃くなっている。
芦刈本部長は「道民の安全安心のために全力を尽くし、信頼回復に努める」と述べた。
これが本心ならば、早く不正経理の全容を明らかにして、出直すべきだ。証拠を突きつけられたものだけ認めて、幕引きを図ることはもはや不可能である。