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道警不正経理疑惑 道警本部長、不正経理認める−−問われる自浄能力 /北海道(毎日新聞) − 詳報
http://www.asyura2.com/0403/nihon12/msg/285.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 3 月 13 日 19:41:22:eWn45SEFYZ1R.
 

(回答先: 道警中間報告*甘い調査、納得できぬ(北海道新聞・社説) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 3 月 13 日 17:42:28)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040313-00000001-mai-hok

◇「ウミ出し切れ」
 ◇真相解明はこれから
 「氷山の一角に過ぎない」「民間企業なら即クビ」。12日、道警の芦刈勝治本部長がようやく不正経理の事実を認めた。疑惑の全面否定から4カ月。相次ぐ内部告発と世論の反発に抗しきれなかった。だが、真相解明は緒についたばかり。警察組織に自浄能力はあるのか。道民からは厳正な処分を求める声が次々と上がった。【道警不正経理取材班】
 芦刈本部長の陳謝を道議会総務委員会で傍聴した札幌市西区の無職、鈴木義章さん(75)は「税金で仕事しているのだから、陳謝は当たり前。道民やマスコミの目が厳しくなったため、不正を認めざるを得なくなったのだろう。民間なら悪事が明らかになれば即刻クビ。関係者の処分を含め責任問題に発展するはずだが、道警にそのような厳しさがあるか疑問だ」と腕組みした。
 自宅でテレビ中継を見た函館市の主婦、築田敬子さん(44)は「1人の勇気あるOB(原田宏二・元釧路方面本部長)が告発しなければ、決して明るみに出さなかっただろう。内部の声を黙殺する組織自体を変えなければ、不正は繰り返される。しかし、犯罪捜査のための予算は必要。道民も疑いの目を持ちチェックする姿勢が必要だ」と指摘する。
 帯広市の団体役員、沢村豊さん(61)は「新聞の投書欄に道民の怒りの声があふれている。道は道警を特別扱いすべきではなく、道議会は百条委員会を設置して真相解明すべきだ」と語気を強めた。
 岩見沢市の自営業、遠藤悦之さん(60)は「認めた分は氷山の一角。道警はこれで幕引きを図るのかも知れないが、昔ならもみ消せても、市民の意識の高まりやマスコミの監視の目がそれを許さなくなっている。この際、ウミを一つ一つ出して、再生のきっかけになってほしい」と注文した。
 苫小牧市のタクシー運転手、藤田衛さん(64)は「警察官は最も信頼されるべき職業の一つ。我々がもし犯罪を起こせば大変なのに、自ら不正を犯していたなんて。しっかりしてもらわないと、何のための公僕かと思ってしまう」と憤った。
 一方、疑惑の発端となった旭川中央署の会計書類に「捜査協力者」として勝手に名前を使われた旭川市の男性公務員(59)は「何を今さら、という気持ち。道警の経理に第三者の目を入れない限り、不正行為は必ず再発する。現場の警察官の苦労が報われるシステムを作ってほしい」と話す。また、亡夫の名前を使われた同市の無職女性(85)は「内部調査には期待していなかったが、不正を認めたことを知って、少しほっとした。早くウミを出し切って、道民のために出直してほしい」と期待した。
 ◇「道警不信高まった」−−高橋知事
 道警の中間報告について、自宅療養中の高橋はるみ知事は「道警への道民の不信感は一気に高まったと言わざるを得ない」とコメントを出した。
 一方、道議会の自民党・道民会議は「不適正な支出があったことは遺憾だが、聞き取りでよく調べた。調査の成り行きを注視したい」。公明党は「不正を認めたのは一歩前進。道警が信頼回復に努めなければ、治安に影響が出る。早期に改善策や処分を明確に」と注文する。
 民主党・道民連合は「解明に向けて一歩を踏み出したが、内容は物足りない。さらに追及したい」。フロンティアは「短期間の調査で不正経理を認めたことで、疑惑は深まった」。共産党は「捜査員や課長らの聴取結果は互いに矛盾している。内部調査には限界がある」と指摘した。【笈田直樹】
………………………………………………………………………………………………………
 ◇道民から怒りの声
 ◆調査委中間報告・骨子
 道警が12日公表した旭川中央署の捜査用報償費の調査状況報告の骨子は次の通り。
 【調査状況】
 旭川中央署の平成7年5月及び平成9年9月の捜査用報償費に関して、道警予算執行調査委員会が調査してきた。調査で明らかにすべきことは2点。1点目は、印影筆跡の照合検査で、捜査用報償費の支出関係書類の写しとされるコピー資料の信憑(しんぴょう)性を明らかにすること。2点目は、捜査員、関係職員への事情聴取で、捜査用報償費の執行状況を明らかにすること。
 【コピー資料の信憑性】
 対象の会計書類は保存期限が過ぎ、廃棄されている。直接対照が出来ないので、現存する会計書類に押印されている印影との照合、捜査員の筆跡の照合を実施。またコピー資料に記載のある捜査員に対し、当該コピー資料を提示し確認した。
 その結果、印影の一部について、同一・同種の印による印影が基になっていることや、筆跡のほとんどが同一人の筆跡と推定された。このことから、原本の写しである可能性が高い。
 【捜査員の聴取結果】
 コピー資料にある捜査員22人は、退職者を含め実在する職員であることが確認された。捜査員の多くは、コピー資料の筆跡・印影が自己のものに似ているようだと述べた。
 一方、コピー資料の捜査用報償費の具体的な執行事実は、協力者名を含め、「確かな記憶がない」「相当以前のことでよく覚えていない」というのがほとんどだった。また扱った件数が多く、あるいは一過性のもので覚えていないという捜査員もいた。捜査用報償費を受け取り、謝礼を支払っているとする者がいたのに対し、協力者に支払うべき捜査用報償費を受領しておらず、また協力者に支払っていないと述べる捜査員もいた。
 【関係課長などの聴取結果】
 副署長から毎月初め、捜査活動に要する諸経費として数万円を受領していた。それを課内各係を通じて、捜査員に手交した。各捜査員の具体的な使途は協力者への謝礼、手土産代、接触費、通信費などに使っていた。
 複数の捜査員は、課長から捜査費として月初めに受け取っており、足りなくなれば、追加をもらうこともあった。主な使途は接触費や張り込み場所へのお礼、協力者への謝礼、手土産、夜食、防犯ビデオ借り上げ時の代替テープ代などであった。
 【署長・副署長の聴取結果】
 捜査担当の各課に捜査活動諸経費として、数万円を手交していた。また突発事案が発生した場合は、必要な額を交付していた。このほか、交番勤務員の地域との意見交換の際の費用、残業者の夜食、署員の激励慰労、慶弔費などに支出した。
 【結論】
 正規の執行手続きを経ず、捜査活動に要する経費あるいは捜査用報償費として執行できない経費に用いるとともに、事実と異なる会計書類が作成されたと認められる。現段階の判断として、旭川中央署の平成7年5月および平成9年9月の捜査用報償費に不適正な予算執行が認められる。
 ■道警不正経理の経過■
【03年】
11月23日 旭川中央署の捜査用報償費の不正支出疑惑が浮上
   28日 道警本部長が会見で疑惑を否定
12月 3日 知事が本部長発言を支持
    9日 知事が一転して来年度予算案で報償費の知事査定を表明
   12日 札幌の弁護士が不正支出疑惑の返還を求め住民監査請求
【04年】
 1月14日 監査請求の意見陳述で、道警が捜査員の聴取協力を拒否
   23日 「捜査協力者」とされた道北地方の男性(62)が損害賠償求め提訴
 2月 4日 道警総務部長が偽名領収書の作成があることを認める
    9日 監査委員が監査請求を棄却
   10日 元釧本本部長が裏金づくりを証言
   12日 元旭川中央署長2人が不正と指摘
     された50万円を法務局に供託。小泉首相が「厳正対処」を表明
   13日 警察庁が予算執行検討委を設置
   17日 道警が予算執行調査委を設置
   26日 警察庁が各警察本部に都道府県の監査への協力を通達
 3月 1日 元弟子屈署次長が裏金づくりの実態を告白し、住民監査請求
    2日 本部長が道議会で陳謝
    3日 監査請求を棄却された弁護士が住民訴訟を提訴
    4日 道議会総務委員会委が元釧本本部長を参考人招致
    5日 静岡県警が不正経理認め返還表明
   11日 警察庁が偽名領収書の廃止を通達
   12日 本部長が「不適正支出」を認め陳謝。道公安委員会が監察を指示(毎日新聞)
[3月13日18時42分更新]


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