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(回答先: 岡崎被告は犯行自白開始後も神奈川県警の許可を得て10日間の「中国旅行」 [渡辺脩氏/和多田進氏『麻原裁判の法廷から』] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 09 日 21:26:55)
● 岡崎被告と横浜弁護士事務所弁護士のやりとり
地下鉄毒ガス事件が起きる3年前に出版された江川紹子氏『横浜弁護士一家拉致事件』(新日本出版社・1100円・1992年4月8日初版)より:
※ 92年の著作だから当然とも言えるが(神奈川県警は既知だが(笑))、登場する男が岡崎(当時は佐伯)であることは書かれていない。
しかし、私が横浜法律事務所に電話したとき、登場する男が岡崎だったことを確認している。(「江川さんの本に書かれている名古屋で会ったという男は佐伯(岡崎)なんでしょ」という趣旨の問い掛けをし、「そうです」という回答をもらった)
漏れ伝わってくる情報から江川さんの本に書かれている男は岡崎被告だと判断したことが横浜弁護士事務所に電話をしたきっかけでもあった。
そのようなやり取りのあと、「山口で学習塾をやっている佐伯(=岡崎)が犯行に関わっているはずだから、どんな手段を使ってでも口を割らせるべきだ」という趣旨の話をし、電話に出た横浜弁護士事務所の男性から、「佐伯(=岡崎)と話したことはあるが、彼は無関係だ」という返答をもらって終わった。
P.61
「「犯人を知っている」という電話もあった。
別の法律事務所の弁護士が受けたが、電話の主は「横浜法律事務所の弁護士でなければ話さないと言う。急遽、伊藤幹郎弁護士がその男と連絡をとってみると、「盗聴されるので電話はだめだ。今日なら会ってもいい」とのこと。伊藤は午後の予定をキャンセルし、新幹線に飛び乗った。指定された名古屋駅南口に、長身で痩せた二十代後半の男が待っていた。
伊藤は、近くのホテルのロビーで話を聞こうとしたが、男は首を横に振った。
「つけられている。誰に聞かれるかも分からない」
「どうするんだ」
「つけているやつをまくために、名鉄電車に乗ってくれ。電車の中で話そう」
特急の豊橋行きに二人は乗り込み、隣り合わせの座席に座った。男が耳元でささやく。
「声を出すな。筆談にしよう」
伊藤はノートを取り出し、質問事項を書いて男に渡す。向こうは回答を書き込んで戻す。そういうやりとりがしばらく続いた。
―一家を拉致した犯人を知っているということだが、どういう人物か
「オウム真理教ではない。そんな単純なものではない。ある謀略機関だ」
―なぜそう判断したのか
「この段階では言えない。懸賞金の支払い方法が、はっきりしないことには言わない」
やりとりを続けているうちに、伊藤は失望していった。もって回った言い方をするだけで、男は坂本を見たわけでも、監禁場所を知っているわけでもなかった。ただ「ある謀略機関」と繰り返すだけで、いくら聞いてもその組織についてなんら具体的な話は出ない。 伊藤はがっかりして、横浜に戻った。その後また男から電話があった。
「今度は若い弁護士をよこしてもらいたい」
同僚たちは、この男にはもう会う価値はない、と判断した。」