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http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040305/eve_____sya_____001.shtml
静岡県警の大橋亘警務部長が五日、記者会見し、同県警警務部総務課が一九九五年度にカラ出張で約九百四十万円を不正に請求、流用していたことを明らかにした。食糧費についても約百万円の不適切な支出が判明。県警は計約一千万円のうち、使途不明金など約三百五十万円に利子を加えた約五百十万円の返還を当時の関係幹部に求め、県に返す方針。
警察庁によるとカラ出張による不正で、県警が旅費を返済するのは全国で初めて。
同県警の水田竜二本部長は「県民の皆さまに深くおわび申し上げる。一日も早く全容解明し、信頼回復に努めたい」とのコメントを出した。
県警によると、九五年度に総務課が支出した旅費は計七百三十六件で約千三百四十四万円。うち三百四十一件がカラ出張だった。当時の経理担当が、幹部の指示で架空の旅費請求書などを作成。課員二十七人の印鑑を一括管理し、名義を使った当人には知らせず押印していた。
約九百四十万円のうち、約六百五十万円は捜査員の激励費や慶弔費、備品購入費などに使われた。約二百五十万円の詳しい使途は不明だが、私的流用はなかったという。
また九五年度の食糧費は約四百万円支出されたが、判例に基づき一人当たり五千円を超える懇談会費は妥当性を欠くと判断、計約百一万円を不正支出と認めた。架空請求はなかったとしている。
今回の不正は「静岡県オンブズマンネットワーク」による文書開示請求を受け、県警が昨年十一月に着手した調査で判明。庶務係が不自然な出張を繰り返すなど不審な書類が多数あり、当時の県警本部長二人を含め約四十人から事情を聴いた。
オンブズマン側は九六年に開示請求したが、非開示とされたため九八年に提訴。一、二審に続き最高裁も今年一月、開示を認める決定を出した。