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(回答先: 浅間山は小康状態、気象庁が発表 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 9 月 02 日 21:12:15)
群馬、長野県境の浅間山の噴火から一夜明けた2日、ふもとの群馬県嬬恋村の避難所に一時、自主避難していた別荘利用者ら53人は、午前中に全員が施設を出た。噴火活動は小康状態が続いており、これまでに、けが人はいないものの、広範囲にわたる降灰で特産のキャベツなど農作物への被害が懸念されている。
気象庁や地元自治体は同日朝から、降灰状況の調査を始めたが、農家からは「野菜の収穫を控え、売り物にならなくなる」と不安の声が上がっている。
群馬県長野原町のキャベツ畑では、2日未明からの雨で、収穫直前のキャベツを火山灰が黒く覆っていた。約6アールのキャベツ畑を持つ農業小林三男さん(44)は「これは全滅だな。商品にならない」と顔を曇らせた。早朝から畑を見回ったが、キャベツの葉の奥まで灰が入り込んでいたという。
群馬県によると、県内の長野原町や吾妻町、片品村など10市町村で降灰を確認。キャベツやレタス、ハクサイなど葉もの野菜の畑が広がる地域だけに、同県農業局では「収穫間際で葉に灰が付着すれば、売り物にならなくなる。どれだけ被害が広がるのだろうか」と心配している。
同県中之条町でナスを生産している農業角田浩一さん(65)はこの日朝、取り入れたナスの灰をホースで洗い落として袋詰めにした。角田さんは「10月まで続く収穫に影響がなければいいが」と話していた。
◇
浅間山周辺は2日午前0時ごろから雨となり、山頂付近は雲や霧に覆われ、ふもとからは噴煙など噴火の状況はうかがえない。
浅間山北東部の嬬恋村では、村内に設けられた避難所4か所のうち大前活性化センターで不安な一夜を過ごした別荘利用の観光客ら11人が2日朝、一様に疲れた表情で、差し入れのみそ汁を口にした。
友人3人と浅間山ふもとの貸別荘に来ていた千葉県八千代市、大学生櫛田昌孝さん(20)は「初めは地震かと思った。こんな経験をするとは思わなかった」と興奮さめやらぬ様子で話した。
嬬恋村役場の浅間山噴火対策本部では、職員や消防団員など約50人が夜通し警戒を続けた。村職員約30人は午前7時から、道路や水道施設などの被害調査を開始。村内のキャベツ畑ではJA職員らが火山灰の被害を調べている。
また、長野原町では2日、通学区域が一部通行止めになり、応桑幼稚園と北軽井沢小学校、西中学校がそれぞれ休校になった。
一方、気象庁から派遣された火山監視・情報センター職員4人は同日、嬬恋村などの国道146号沿いを中心に降灰状況を調査。路面上の灰は雨でぬかるみ、車のボンネットには灰がうっすらと積もっていた。
(2004/9/2/14:22 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040902it05.htm