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調査差し止め求め提訴/普天間代替ボーリング[沖縄タイムス]
http://www.asyura2.com/0403/ishihara8/msg/631.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 12 月 27 日 22:34:40:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: 27日に差し止め提訴 辺野古沖調査で住民ら [琉球新報/沖縄タイムス] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 12 月 13 日 09:22:37)

<2004年12月27日 夕刊 1面>
調査差し止め求め提訴/普天間代替ボーリング

 米軍普天間飛行場の代替施設建設に伴い、名護市辺野古沖で進められているボーリング調査に反対する市民や近隣海域の漁業者ら県内の六十八人が二十七日午後、自然環境が破壊されているなどとして、国を相手にボーリング調査の差し止めを求める訴えを那覇地裁に起こした。同調査を軸に、新たな基地建設そのものの違法性を問う考えだ。

 同代替施設建設の是非が国内の司法で争われるのは初めて。

 原告の内訳は地元名護市久志地区の住民八人を含む市民計三十二人、その他地域の県民三十六人で漁業者一人も含まれる。

 訴状によると、住民側はボーリング調査によって、原告らの人格権や環境権、平和的生存権が侵害、または侵害される危険が切迫していると主張する。

 さらに「新基地建設と一体であるだけでなく、極めて大規模な工事を伴い、それ自体が自然環境に重大な影響をもたらす」と、環境影響評価法違反を指摘。漁業者は漁業権の侵害も訴える。

 那覇防衛施設局は「訴状の送達を受けた段階で内容を検討し、関係機関と調整の上で対応していきたい。現時点ではコメントは差し控えさせていただきたい」とする談話を出した。

 普天間飛行場の移設をめぐっては、今年八月の沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故後、同飛行場の早期撤去などを求める動きが活発化。

 施設局は今年九月にボーリング調査に着手し、辺野古沖海上などで反対派住民との対立が続いている。

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200412271700.html#no_1



<2004年12月27日 夕刊 4面>
「守れ 辺野古の海」

 「司法の場でボーリング調査の違法性を問いたい」。名護市辺野古沖で進められるボーリング調査をめぐり、反対派市民や漁業者らが二十七日に差し止め請求訴訟を起こしたことに、阻止行動に取り組むメンバーらから、裁判への期待が高まっている。反対派は、この日も抗議船やカヌーを繰り出した。漁港での座り込みは二百五十三日目を数えた。メンバーは「海上基地がいかに環境を破壊し平和を脅かすものか、白日の下にさらしたい」と、建設阻止の意思を新たにしている。

 この日、辺野古一帯は小雨模様。その中、反対派は午前七時には抗議船二隻とカヌーを出航させ、約二十人のメンバーで単管足場を固めている。

 午後の訴訟提訴には、命を守る会代表の金城祐治さんや、阻止行動の先頭に立ってきたヘリ基地反対協の安次富浩共同代表ら幹部も裁判所に駆けつけた。

 辺野古沿岸や大浦湾でエコツアー業を営む東恩納琢磨さん(43)=市瀬嵩区=は「辺野古では七年前にもボーリング調査が行われており、今回の調査は実質的に海上基地建設工事の着工。ごまかしのきかない司法の場で国の魂胆を暴きたい」と語気を強めた。

 調査の阻止行動に連日出ている阿部和子さん(53)=市久志区=は「足場上からは魚が泳ぎ、ジュゴンの食草が広がる海が眺められ、毎日見てもきれいだと思う。この海を埋め立ててはいけない」と強調した。

 元名護市長の渡具知裕徳さん(75)=市東江=は「巨大基地は台風時の潮風をやんばる全体まで行きわたらせ、農業に大打撃を与えるだろう」と説く。「海上基地建設に十五年、使用期限も十五年とすると、戦後百年間も沖縄は基地を受け入れることになる。裁判は県民の思いを受け止め、進めてほしい」と話した。

 基地の県内移設に反対する県民会議の山内徳信共同代表は「新基地は二十一世紀型の世界最大・最新鋭の攻撃基地で、アジア全体に恐怖を与える。沖縄戦を体験して平和憲法を守るという立場から、われわれは基地の恐怖にさらされない沖縄を後世にバトンタッチすることが必要だ」と決意を込めた。

 名護市の末松文信助役は訴訟について「内容を知らないのでコメントできない」とした上で、「現時点で市が那覇防衛施設局に要請することは(何も)ない」と話した。


原告の漁業者 山城善勝さん
「壊すな生きる場所」


 「僕が言いたいのは、ただ一つ。『海を壊すな』です」

 名護市辺野古沖に隣接する漁場を持つ国頭村漁協の山城善勝さん(60)。新たな基地建設に反対し、十一月下旬から海上の抗議行動に参加、唯一の漁業者として原告に名を連ねる。

 ウミンチュ歴四十五年の山城さんが反対運動に加わったのは、辺野古の海を見たのがきっかけだった。基地の規模を聞かされ、あまりの大きさにがくぜんとした。「聞くと見るでは大違い。これはやらなきゃ」と協力を買って出た。

 冬場の東海岸は凪になり例年ならソデイカ漁の稼ぎ時。だが、山城さんは自らの船「勝丸」(二トン、一四フィート)で毎日、住民を乗せ、現場海域に繰り出している。

 知り合いの漁業者にも協力を求め、今では十数人が賛同するようになった。山城さんをここまで駆りたてるのは、十代のころ、地元石川市での苦い経験からだ。

 もぐり漁を始めたころ、発電所建設に伴う埋め立てで魚の激減を肌で感じた。「イラブチャーやマクブ、タマン、エビ…。沖縄のすべての魚がいた。すごい豊富だったのに」とため息をもらす。「生きる場所が奪われた」と感じ、漁業補償金が配られる前に、国頭村に移った。

 しかし、三十二年がたった今、近隣の海が埋められようとしている。

 山城さんは強い口調で語る。「見てきているからよく分かる。魚だけでなくサザエやヤコウガイ、エビに必ず影響がでる。何世代も命をつないだ素晴らしい海に大変失礼なことをしている」


池宮城紀夫弁護団長に聞く
国の不当性追及したい


 池宮城紀夫弁護団長に今回の訴訟の意義や展望を聞いた。

 ―訴訟の目的・意義は。

 「ボーリング調査そのものが辺野古海上基地建設の一環をなし、その新基地は県民への新たな負担押し付けと、奇跡的に残る豊かな自然環境に壊滅的な破壊をもたらす。これを何としても止めることが訴訟の目的だ。県民の80%が反対という世論の中で、国はあえて無視して強行しているが、この無謀な政策と不当性を裁判で明らかにしていく。巨大な基地建設は沖縄の基地の固定化につながり、県民の願いに全く反する」

 ―柱の一つである自然環境保護の主張は。

 「ジュゴンがすむ奇跡的に優れた自然を守るということは極めて大きな課題であり、沖縄だけでなく世界の声だ。国際自然保護連合(IUCN)は二回、日米両政府に見直しを求めて勧告、日弁連も会長声明で警告を出した」

 「今、始めているボーリング調査ですらサンゴを破壊しており、専門家らの警告が現実化し、危機的状況はどんどん進んでいる。今止めないと回復不可能になってしまい、法的な歯止めの必要性は極めて差し迫っている。環境を守るあらゆる法令を駆使してストップをかけたい」

 ―提訴による影響をどう見るか。

 「辺野古現地の闘いへの県民の支援は今でも強いが、提訴はこの運動をより全県的に広める具体的な方法の一つ。国の無謀な行為は世界的に問題となる自然破壊の典型であり、明らかになることで世界中から大きな支持を得ると確信する。仮処分を選ばなかったのは、非公開の審理で立証が制限されているからだ。公開の法廷で県民注視のもとで行うのがベターだと考えた」

 ―原告の構成は。

 「中心は辺野古近くで漁業をしているウミンチュや辺野古の海で育ち、現在も生活している人たち。そして名護市民、名護市以外の県民の三重層だ。沖縄の観光は自然環境に魅せられ年間五百万人近い人が訪れるが、沖縄の海は全世界の人が共有する自然であり享受する権利がある」

 ―国の反論や訴訟の進行は。

 「国が、どうこたえるかは答弁書を見た上で弁護団で議論をしないといけない。ただ、沖縄の基地問題は国には逃げたい問題が多く、できる限り逃げようとするだろう。しかし、われわれは絶対逃がさない。真正面から答えるよう追及する。裁判所には第一回の期日をできるだけ早く入れてもらいたい」

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200412271700.html#no_2

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