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(回答先: 豊かな海、山が育てる 岩手・室根でブナなど500本植樹【河北新報】16年間で3万本以上の広葉樹を植樹 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 6 月 07 日 15:22:19)
海に海藻養殖、川の流域に植林を行うことで魚やシジミ、ウニなどにとって快適で豊かな海をつくる、県の「海の森づくり総合推進事業」が新たにスタートする。第1弾として、26日には十三湖に注ぐ市浦村の相内川上流に漁業関係者や小学生がブナなど2800本を植林。魚などの生育に欠かせない淡水の栄養分を確保し、水産資源を守り育てていくことを目指す。
津軽森林管理署金木支署によると、十三湖には周辺の山林から岩木川や相内川を通して清浄で栄養分を多く含んだ水が流れ込み、シジミの生育を助けているという。森林には土や水を固定し、海に泥や砂が流れ出して生物が窒息するのを防ぐ働きもある。今回植樹をするのは、住宅建設などの目的で伐採された4ヘクタール余りの国有林で、クリ、ブナ、ナラ、ケヤキ、スギが植えられる。
海でのコンブ類の養殖計画もある。大間町や東通村沿岸など寒流の流れる下北地区ではコンブ漁が盛んで、豊漁なら県内全体の収入は年間10億円近くにも達する。県漁業協同組合連合会は「漁村の高齢者にとって、コンブ拾いなら体力に合わせてでき、頑張れば日に2、3万円ほどの稼ぎになる」という。
日本海側の深浦町では、県が進めているワカメの養殖を企業化につなげる実験も行う予定。どちらも漁村の雇用拡大効果を狙っている。
最近はウニの大量発生で、海藻が食べられる「磯焼け」も問題になっている。県水産振興課は「ウニやアワビの漁場の付近で海藻を養殖してエサにすれば、実入りが良くなり一挙両得」と話す。また、コンブをはじめとする海藻が窒素やリンを吸収し、漁場を汚染から守る効果があることにも着目。陸奥湾にカニなどの隠れ家になるスゲアマモを植え、漁場整備に役立てようとしている。
県の事業として単発の植樹や養殖事業は以前にもあったが、大々的に推進するのは初めて。カキを養殖しながら植樹をする宮城県気仙沼湾の取り組みや、伐採により砂が川から流出しコンブに悪影響を与えていた北海道襟裳岬での緑化活動など、効果をあげている先例に続く狙いだ。
初年度の事業費は陸地での植林が610万円、海の海藻養殖や藻場づくりが計1090万円。同課は「まず県が試験的な事業で道筋を示し、それを機会に漁業関係者や漁協にそれぞれの自助努力で根付かせてもらえれば」と話している。
(2004/5/23)Link切れ