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豊かな海を育てようと、岩手県室根村から気仙沼湾に注ぐ大川の源流付近に木を植える「森は海の恋人植樹祭」が6日、室根村の矢越山(519メートル)で開かれ、東北や関東などから約700人が参加した。
主催は宮城県唐桑町のカキ養殖業者でつくる自然保護団体「牡蠣(かき)の森を慕う会」(畠山重篤代表)と、室根村第12区自治会(小岩邦彦会長)。畠山代表は「植樹を通じて、皆さんの心の中にも豊かな森がはぐくまれるはず」とあいさつした。
参加者は、くわを手に山の斜面に穴を掘り、コナラやブナなど約20種類の苗500本を植えた。
昨年までに植えられた木の下草を刈る作業も行われ、強い日差しの中、参加者は汗だくになりながら、かまで草を取り除いた。
今年が2度目の参加という気仙沼市の鹿折小6年村上裕亮君(11)は「大変だけど、いつか自分の植えた木が森をつくると思うと楽しみ」と話した。
植樹祭は森の腐葉土から出る植物プランクトンが川から海に流れ込み、良質なカキを育てるという考えで1989年にスタート。これまでに植えられた木は3万本を越える。畠山代表は今年、自然保護活動などに対する功績で河北文化賞を受賞した。
[6月7日7時3分更新]
日本各地に広がる活動
海と山、それをつなぐ川の関係に気付いた人々は全国各地で活動を始めている。地元の海が豊かさを取り戻すことが、その先に広がる海の豊かさへとつながっていく。
(色のついた地域で活動が広がっています) |
■ 北海道漁婦連(北海道)
1988年、北海道漁婦連の創立30周年記念事業として“100年かけて100年前の自然の浜を"を合言葉に、全道で取り組みが始まった。トドマツ、カラマツ、ナナカマド、シラカバ、サクラなど10年間に41万本を植樹。漁業関係者だけでなく、地域ぐるみの活動へと広がりを見せている。
事務局:北海道指導漁連 TEL:011-241-1051
■ 鳥海山にブナを植える会(秋田県)
1994年に5,700本、ナラ、ミズナラを植樹して以来毎年10月の第4土曜日に1,000本ほどの広葉樹を植樹。これまでに植えた木は1万3,000本ほど。毎年ボランテイアを募って下草刈、追肥を行っている。
秋田県南部漁協象潟支所象潟水産学級
事務局長:土井勝行 TEL:0184-43-5757
■ 牡蠣の森を慕う会(宮城県)
畠山重篤さん(P18)がかかわるひこばえの森運動を担う会。気仙沼湾に注ぐ大川の上流の岩手県室根村で植樹活動を展開。ブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹を毎年植えており、山に木を植える運動の原点となった。森は「牡蠣の森」と呼ばれている。
連絡先:宮城県唐桑町 水山養殖場(畠山) TEL:0226-32-2174
■ 魚の森づくりの会(山形県)
1997年に豊かな森・川・海づくり事業を開始。カシワ、エノキ、ケヤキ、クロマツを660本植えたのを皮切りに、99年まで植樹を行う。現在鶴岡市では「魚の森づくりの会」を組織して管理に取り組む。
事務局:鶴岡市農山漁村整備課 TEL:0235-25-2111
■ 三重漁民の森づくり(三重県)
1996年第4回三重県漁協大会で「森と海をつなぐ運動」(植林運動)の事業展開を決定。漁業関係者、ボランティア、地元関係者が一体となって取り組みを継続中。
事務局:三重県漁連 TEL:059-228-1205
■ 天明 水の会(熊本県)
有明海に臨む熊本県天明地区の人々が、有明海に注ぐ緑川の流域住民とともに、水環境を自らの手で取り戻そうと開始した植林などの活動。現在では子どもから大人まで地域住民2万人が参加するほどの規模となっている。
事務局:天明 水の会 上村龍典 TEL:096-223-0624
■ 広島かきと魚の森づくり運動(広島県)
広島県漁連が事業主体となって、これまでに太田川、芦田川両流域約3ヘクタールで植栽。ミズナラ、ブナ、クリ など広葉樹中心に、1,200人余りが植樹に参加した。漁協青年部を主体に、海の漁業者が山に登って作業する「魚の森林」の周囲へのアピール効果を期待している。
事務局:広島県漁連 TEL:082-278-5588