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(回答先: 諫早緊急リポート・中、長期開門中止(長崎新聞4月28日) ― 「事業完成優先は当然」地元市町長ら安堵 投稿者 シジミ 日時 2004 年 6 月 02 日 07:21:52)
★4月28日付け転載記事の写真「開門調査を求め海上デモをする有明海沿岸の漁業者=2002年3月」がもれていましたので、ここにupします。
「鹿島には干拓工事の方向から潮が上がってくる。赤潮の頻度が増え、ノリの色落ち被害は常態化している。原因は工事以外にない」。佐賀県鹿島市漁協に所属する松尾勝利さん(49)は、鹿島のノリ漁業者の多くがそう思っていると言う。
鹿島市議会は、有明海沿岸の周辺自治体と同様に昨年末、諫早湾干拓事業の中、長期開門調査を求める意見書を可決。桑原允彦市長もこれに先立つ同年六月、調査の必要性を指摘した。
鹿島市は、九州新幹線長崎ルート整備に伴う並行在来線の経営分離に反対する一市六町の中核でもある。「鹿島は農林漁業の町で、海の主力はノリ養殖。交通の生命線はJR」と語るのは谷口良隆市議。「一度に二つも不安な話が出て、住民にとっては愉快じゃない」
本県が抱える代表的な課題である諫干事業と新幹線。全く無関係な二つの問題は、鹿島市が強く反発する当事者である点で偶然共通している。
並行在来線問題で、桑原市長は三月末、長らく途絶えていた佐賀県との協議に七年ぶりで応じた。長崎ルート整備のネックである同問題が、ようやく動きだしたように見えた。だが、直後の四月九日、佐賀県内七市でつくる同県市長会は、ある決定をした。
九州市長会が従来、国への要望項目としてきた「長崎ルートの建設促進」について、今回は賛同しない―と。「原則の全会一致にならなかったから」(佐賀県市長会事務局)だ。反対したのは鹿島市。県との協議を再開したことが、同市にとって「反対」の姿勢を明確にする契機にもなった形だ。
谷口市議は「鹿島はずっと長崎に振り回されている」と言う。新幹線について本県は佐賀側の理解を得る努力に集中する構えだが、推進派からは「今、鹿島に理解を求めれば、逆に開門調査の問題を持ち出されかねない」との不安も漏れる。諫干事業と新幹線は微妙に絡み合っている。
「とにかく調査はしてほしい」と松尾さんは言う。佐賀県の若手漁業者でつくるグループが三十日、海上と陸上のデモを予定。松尾さんは陸上デモに参加し、トラックで佐賀県内を回る。潮受け堤防沖には、百隻を超える漁船が集結する。
2004年4月29日長崎新聞掲載