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核燃料サイクル開発機構(核燃機構、旧動燃)の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(出力約28万キロワット)=福井県敦賀市=を巡り、周辺住民32人が国の原子炉設置許可処分の無効確認を求めた行政訴訟の差し戻し上告審で、最高裁第1小法廷(泉徳治裁判長)は2日、双方から意見を聴く弁論期日を来年3月17日と指定し、関係者に通知した。書面審理中心の最高裁が弁論を開くことから、設置許可を無効とした住民側勝訴の名古屋高裁金沢支部判決(03年1月)が見直され、住民敗訴の逆転判決が言い渡される可能性が出てきた。
1審・福井地裁は00年3月、「安全審査に重大で明白な欠陥があるとは認められない」と住民側の請求を棄却した。だが2審は「原子力安全委員会の安全審査の審議や判断に重大な欠陥があり、出力の異常な上昇や炉心崩壊、放射性物質が外部流出を招く危険性を否定できない」と、原発訴訟としては初の住民勝訴判決を言い渡していた。
もんじゅは使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出して再び燃料に使う「核燃料サイクル」の中心と位置づけられるが、95年12月にナトリウム漏れ火災事故を起こして以降、運転停止されている。このため、来夏にも言い渡される判決は国の原子力政策全体に大きな影響を与えることになる。【小林直】
<もんじゅ>
ウランと、ウランより毒性の強いプルトニウムの混合酸化物を燃料とし、使った以上のプルトニウムを生み出す高速増殖炉の研究段階に当たる原型炉。安全性や実用性などを確認する。天然ウランは約70年で枯渇するとされ、国は高速増殖炉を「将来の原子力発電の主流」と位置づけ、建設費に約6000億円を投入した。
毎日新聞 2004年12月2日 14時22分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041202k0000e040095000c.html