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(回答先: 食糧生産増加の前提−経済関係@ 投稿者 きゃべつ 日時 2004 年 7 月 06 日 15:18:34)
貴殿の議論にいつも注目しています。
食糧自給問題について、少しコメントします。貴殿の選択肢:
○ E0 ・・・・・・ 今後、世界的に慢性的な食糧不足が起こる。
○ E1 ・・・・・・ 今後、世界的に慢性的な食糧不足が起こる事はない。
ですが、歴史的に見ても、また「農業は様々な因子に依存する脆いものである一方、現代における(世界)人口は下方硬直性をもっている」という事実に照らしても、E1はありえません。ですから食糧危機は、いずれ日本でも必ず起こると考えるべきです。従って、食糧生産力の確保は、ほとんど論ずる必要のない、自明な方針です。
とはいえ、明日からすぐ食糧増産というのは、いろいろな面で無理があります。ただしいくつかの「下準備」は、すぐにはじめられます。ここで確認したいのは、「森林のないところで農業はできない」ということです。逆にいえば、無論例外はありますが、「森林さえ確保しておけば、それを遷移させることで農業は可能で、よって食糧増進も可能」となります。いわば、森林は将来的な食糧の「貯金」です。もし現在、表だった農地確保ができないなら、森林増強という「貯金」にいそしむのが合理的と思います。
では森林増強に何をすればよいか、ですが、「誰かの養分=誰かの廃棄物」ということを思い出せば、貴殿が心配しておられる「廃棄された食糧」を森林にばらまけば良い、という答えが出てきます。人間が無理にまくのではなく、カラスなどの鳥を含めた野生動物の糞という形で自然に撒いてもらえばよいでしょう。具体的には、廃棄食糧などの「生ゴミ」を焼いたり埋めたりするのではなく、森林との境界領域にまとめて捨てて、動物のえさにすればよいのです。局地的には衛生面で問題が発生するでしょうが、大局的に見れば、食糧増産に有効な上、「世界は人間だけのものではない」という仏教的な倫理観にも適合する策と考えます。