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携帯電話は高度成長期以降において、生活環境に劇的な変化を齎した唯一無二の機器です。
キャリア(通信事業者)施策の賜物:保証金廃止→売切性導入→インセンティブによる
価格低減 により、ステータスの象徴だった携帯電話は一気に普及率を上げ、便利この上ない
ツールに成長しました。いつでもどこでも好きな時に連絡できる−個人との紐付け及び持つ人の安心感−
両方を備える最強のツールはその後時代の流れを忠実にトレースしていきました。
アナログ→デジタル インターネット普及→メーラ・ブラウザ搭載 PDA・ゲーム機の潮流
→アプリケーション機能強化 固定網ブロードバンド定額制→無線データ通信定額制
といった具合です。今後は「個人との紐付け」という特性を活かした生活インフラとして
携帯電話が生活を左右すると言っても過言ではないでしょう。好むと好まざるに係わらず
そういう社会がすぐそこまで来ています。
今日中学生が900iを所有している姿を電車で見ました。電車に乗り込んでふと辺りを見渡すと
静かだが何か変。そう、みんな、みんな黙々と携帯を見つめている。通信の世界で飯を食っている
私が、そこにまたビジネスのチャンスはと考えねばならない自分との違和感を抑えきれなくなりつつ
あります。携帯には「ちょっとした空き時間」を埋めるという文字通りニッチでキラービジネスが
あります。でも、裏を返せば「ちょっとした空き時間」でコミュニケーションが取れる機会を
万人に提供したことになります。気楽で安易なコミュニケーションが可能になったことで、
それを「友情の確認」等と思い込む人を沢山輩出してしまった気がします。
いざとなれば「いつでもどこでもすぐに」連絡できるという安心感。誰かと何となく繋がっている
という安心感。全ては薄氷の上に成り立っているのに。。。
小6女子殺傷という痛ましい事件は、リアルとバーチャルのバランスが著しくバーチャルに
ぶれている世の中においてはある意味起きてもおかしくはないのかも知れません。
そして、そんな世の中を作り出すことに加担している自分を苛まずにはいられないのです。
それでも、携帯電話は進化を続けるでしょう。皆さんはどう思われますか?