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(回答先: 超過激、ウルトラ原理主義者としての信仰告白 投稿者 宮本浩樹 日時 2004 年 4 月 28 日 22:02:06)
宮本浩樹さん、どうもです。
面白く拝読しました。
>あっしらさん
>あなたのおはなしはいい線いってるけど、「神」は全知全能じゃないし、造物主です
>らないの。
>「神」をなんらかのかたちをもつ「主体」とみる考えは全部間違い。
「神」の存在自体を肯定も否定もしない(できない)という考えですから、「神」が全知全能であるかや造物主であるかも同じです。
「私」という物的存在は、私が創ったわけがなく、両親が創ったとも言えないわけですから、なんらかの“こと”が「私」を創ったことになります。
それが「神」なのか「宇宙原理」なのか「自然法則」なのかはわかりませんし、そのいずれであっても実態(かたち)がないものですから自由に選択すればいいと思っています。
>いまの世界から人類誕生の初期を類推しようっていうのとおんなじで、誤謬推理って
>いうやつね。
「歴史は現在である」という考えをしています。
>人類誕生後ほどなく、農耕がはじまり、財貨を目に見える形で外界に積み上げる事が
>可能だと気づいた。
>これは自己の力の外部への投影、客体化っていうヤツね。
>それから、その蓄積された力を有効に使うために意識というものがうまれた。
>意識は全て自己意識、自己客体化の能力を前提とするわね。(ちなみにギリシャの古
>典なんかを読むとこの時代の人々や神々が、現代人なみの「意識」を全然持ってない
>事が分かるわよね。)
>でもこの自己客体化っていうやっかいなしろもの、(だって矛盾してるもん)にたい
>してこれを無害化し飼いならすために、全世界で同時多発的に、宗教というものがう
>まれた。
ひとの「自己客体化」は、動物という生き物性に由来していると思っています。
猫が塀に飛び上がれるのも、程度はわかりませんが、「自己客体化」がなされているからだと...
紀元前4世紀頃に同時多発的に現在に連なる宗教が生まれたのは、「財貨を目に見える形で外界に積み上げる事が可能」になり、現在的な意味での支配―非支配の関係構造が確立されたからではないかと考えています。
支配―非支配の関係構造が生じさせるであろう軋轢を無害化する手段の重要な一つが宗教だと思っています。
>たとえていえば、ウインドウズのセキュリティホールに対処する緊急パッチみたいな
>もんね。
>なかでも一番パッチの多いのは、キリスト教。だって教祖自身がまだ若すぎて、へた
>だったし、致命的なのは、教義自体が矛盾をはらんでること。
>だいたい人の心の中を支配しようなんて無理だし、間違ってるのよね、あなただった
>ら「誰かを心から愛しなさい。」って人からいわれて、「はい、そうします。」って
>そう言える?
>そんなはずないじゃん。こんなばかな事言ってるのはキリスト教だけ。
>基本OSの出来が悪いから、いつまでたってもパッチ当て続けなきゃなんないの。
キリスト教“でっち上げ説”を採っているので、キリスト教の特性は「支配―非支配の関係構造が生じさせるであろう軋轢を無害化する手段」として理に叶っていると思っています。
ユダヤ教―イスラムの「戒律主義」に対するキリスト教の「博愛主義」は、被支配者をみごとに奴隷精神化する手法だと“称賛”しています(笑)
>この「神」の言葉を受け取った人が預言者ムハンマド。
>アタシが信じて認めてるのは、この「神」とムハンマドだけ、でぇ、「神」の意志を
>あれこれ忖度するのは人の力を超えた振る舞いだからアウト。
>でも、ムハンマドの言葉「コーラン」は彼がうけとったインスピレーションを彼の時
>代なりに言葉にしたもんだから、今の時代に合うように翻訳していいの。
>だってそうでしょ、「コーラン」に書いてある通りに生きなきゃなんないんだったら、
>1400年前の社会に逆戻りするしかないじゃない。
コーランにはそれほど具体的な記述があるわけではないので、「1400年前の社会に逆戻りするしかない」わけではないと思っています。
>だから、アタシはシーア派みたいに第3代までのカリフだけじゃなくて「預言者ムハ
>ンマドの後継者」なんていうわけわかんないひとたちを全て認めないの。
>アヤトラもイマームもみんな。ただのお節介やきのおじいさん。
>まあこんな説をふりかざしてたらイスラム世界じゃいきてらんないわよね、いまんとこ。
コーランには統治形態に関する具体的な記述がないので、そのような説をふりかざしてもイスラム世界で生きていけるはず(イスラム原理主義的には)です。
アヤトラもイマームも、他のムスリムからその宗教的権威を認めてもらえなければ、ただのお節介やきのおじいさんに見られる存在のはずです。