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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040604-00000001-jij-int
中国南西部、貴州省の5億8000万〜6億年前の地層から、微小な多細胞生物の化石を10個発見したと、同国の南京大学や米カリフォルニア工科大などの共同研究チームが4日、米科学誌サイエンスの電子版に発表した。身体が左右対称で複雑な構造をしており、こうした多細胞生物としては、オーストラリアで発見された「エディアカラ生物群」の化石(約5億4300万年前)より古く、最古だという。
新発見の化石は直径が最大約180マイクロメートルで、カメの甲のような形。口や腸、感覚器官を備えた動物とみられ、研究チームは新属新種に分類。全地球規模の氷河期が終わった後に出現したと考えられることから「貴州省の小さな春の動物」という意味の学名を付けた。
現在の動物の大半の祖先は約5億4000万年前からのカンブリア紀に出現し、「カンブリア紀の爆発」と言われる。研究チームはこの化石を基に、複雑な身体構造をつくるのに必要な遺伝子のシステムは、カンブリア紀のはるか前に発達していたとみている。(了)(時事通信)
[6月4日6時30分更新]