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「週刊ポスト5・7/14」P.236〜238に掲載されている「追及スクープ:安部幹事長と日歯会長の「蜜月写真」を独占入手!」より:
「 日本歯科医師会会長の臼田貞夫氏が贈賄容疑で逮捕されて以来、日歯内部で賢明に隠そうとしている写真がある。情報によると、そこには臼田氏が安部普三・自民党幹事長ら政権首脳たちに寄り添い、親密ぶりを誇示している様子が写っているのだという。
本誌はその一枚を入手した。2年前の02年5月24日、臼田氏が首相官邸を訪ねた時のものだ。よく見ると、中央に立つ臼田氏が寄り添っているのは小泉純一郎首相で、その隣に当時、官房副長官だった安部氏がいる。おまけにというか、右端には日歯・前専務理事の梅田昭夫氏(贈賄容疑で逮捕)と並んで石原伸晃・国土交通大臣(当時は内閣府行革担当大臣)が歯を見せて笑っている。
臼田氏は石原氏の初当選以来の後援者であり、日頃から、「伸ちゃん」―と呼んで可愛がっていたというから、さしずめ安部氏は“普ちゃん”だろう。その普ちゃんと伸ちゃんの2人とともに、総理大臣の“純ちゃん”と会った時のワンショットである。
<中略>
日歯の政治団体・日本歯科医師連盟は00念から02年の3年間に総額22億円もの資金を自民党を中心とする約120人の政治家にバラ撒いた。役人や労組幹部に贈った《背広仕立券》どころの金額ではない。特捜部はそうした巨額献金がどんな政界工作に使われたかの全容解明を進めており、今回の中医協お職は政界捜査への突破口の意味を持つと見られている。
逮捕された臼田氏は22億円の資金の流れと政界工作のすべてを知る人物であり、だからこそ、《臼田供述》でどんな政治家の名前が語られるかに永田町は戦々兢々としているのだ。
<中略>
臼田氏との関係は安部氏が厚生族幹部への登龍門といわれる自民党社会部会長に就任した99年頃から始まったとみていい。紹介したのは石原氏だったようだ。石原氏が臼田氏の母校・日本大学歯学部同窓会主催のシンポジウム(99年)で講演した際に、こう語っている。
<昨年に組閣(小渕内閣)を契機に政調会長も変わりまして、私は反主流派にてんらくしてしまったわけでございますが、私の友人の安部普三さん、彼が党の方で社会部会長に就任いたしました。それで臼田先生や内田先生(編集部注=裕丈・日歯常務理事=贈賄で逮捕)からご指示をいただきまして、高齢化社会の歯科診療報酬体系に関する研究会を社会部会の中に作りなさいということで、そういう小委員会ができて、いろいろ議論しております>
安部氏は当時、自民党社会部会長と同時に衆院厚生委員会与党筆頭理事を務め、同僚の理事に根本匠氏、さらに石原氏が講演の中で安部氏の功績として強調していた『少子高齢社会史か診療報酬等に関する小委員会』の委員には塩崎恭久氏がいた。
自民党の“将来の総理・総裁候補”といわれる安部氏と石原氏、塩崎氏、根本氏の4人組「NAIS」が奇しくも歯科行政に携わり、その後、臼田氏=日歯連と政治資金の上でもつながりを深めていく。
ちなみに、日歯側から安部氏への献金は社会部課長時代の99年、3年ぶりに復活している。
臼田氏が日歯会長選で大激戦の末に前会長の中原爽・自民党参院議員(橋本派)を破って会長に就任したのは00年4月であり、組織の実権と金庫を握ると、政界工作へと本格的に乗り出した。
当時、日歯には目標が2つあった。前述の診療報酬の引き下げ阻止と、『身体障害者福祉法』の改正だ。これは、それまで医師にしか認められていなかった身体障害者の認定を歯科医師にもできるようにしようというものだ。
臼田氏が頼みにする安部氏ら自民党若手厚生族の出番だった。日歯幹部がその年8月、議員会館でNAISの4人と会い、法改正を陳情している。
ところが、同法の改正には既得権を脅かされる日本医師会が抵抗し、暗礁に乗りあげた。自民党構成族議員の話。
「党内には橋本龍太郎元首相をはじめ橋本派の大物厚生族議員がにらみを利かせており、駆け出しの議員が頑張ったぐらいでは法改正はできない。NAISの4人も壁の大きさに一時はあきらめかけていた」
状況が変わったのは小泉内閣の発足(01年4月)だった。橋本派は反主流派へと追われ、石原氏は大臣に、安部氏も官房副長官に留任して官邸中枢に残った。
その年9月、なんとも不自然な形で日歯の要求は実現した。身体障害者福祉法を改正しないまま、厚労省障害福祉部長名の一通の通知によって、歯科医師にも身体障害者の認定ができるようになったのである。厚労省幹部は、
「法律では医師に認定権を与えながら、部長通知で例外的に歯科医師にも診断書交付を認めるという非常にイレギュラーな妥協案だった」
という。まさに《疑惑の部長通知》だった。
問題は、誰の働きかけによってその通知が出されたかである。臼田氏は悲願達成から約1週間後に開かれた日歯の代議委員会で、「こういう人が骨を折ってくれた」と、小躍りせんばかりに報告している。
<今の官房副長官の山口県の安部普三さん、それから福島県の根本匠代議士、それから厚生労働省の今田障害保険福祉部長、この3人の方々が本当に一所懸命この問題について取り組んでいただいた(中略)。医師会の先生方、それから安部先生、根本先生が一生懸命飛んで歩いた姿を私は目の当たりに見ています>
本誌が入手した日歯の代議員会議事録(04年3月19日号既報)にははっきりそう記されている。
臼田氏ら日歯の政界工作が捜査線上にのぼっているだけに、この臼田発言が改めて注目されているのである。件の写真は、そうした安部氏らの一連の日歯への貢献のお礼を兼ねて、臼田会長が首相官邸を表敬訪問した時のものだと見ると背景がよくわかる。
<中略>
安部さんの名誉のために重大なことをつけ加えておかなければならない。
日歯連の政治資金約22億円(00〜02年)のうち、NAISのメンバーには、石原氏に380万円、塩崎氏は524万円、部長通知に尽力したとされる根本氏には724万円が献金やパーティ券購入の形で流れている。いずれも政治資金収支報告書に記載されていた。しかし、安部氏の報告書を見ると、99年に日本歯科医師会から100万円(資金管理団体『普和会』への入金)、00年は山口県歯科医師連盟から100万円(自民党山口県第4選挙区支部への入金)が記載されているだけで、その後も日歯連本体からの献金は1円もない。実にクリーンなものである。
臼田氏は、22億円ものカネをバラ撒きながら、歯科医師による身体障害者の認定という日歯の悲願達成のためにそれこそ党内や役所を「飛んで歩いた」功労者であるはずの安部氏にはただ働きさせただけでなく、それまであった関連団体からの献金さえ中止したことになる。なんとも不自然すぎる。
政治資金収支報告書への記載漏れは本当にないのか。安部事務所では、
<政治献金については、政治資金規制法に則り適正に処理しております>(文書回答)
―としか説明しない。
野党は日歯事件にからんで安部氏の参考人招致を要求しているが、安部氏は国会で自ら疑惑を晴らす責任がある。ダンマリは許されない。」
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★ 日歯贈収賄事件は、検察を利用した“政争(政敵牽制)”という感じがする。
安部氏が違法行為をしていたのなら、捜査の手が及ぶかどうかにかかわらず、“政治的タガ”は嵌められることになる。(見逃してやったという恩義が....)
検察を動かしたのは誰だろう?