現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ35 > 185.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
レーガン暗殺未遂事件の真相 投稿者:ueda 投稿日: 4月20日(火)11時35分3秒
こんにちは、皆さん、植田です。
『ワイズ・メン』から『ジョージ・ブッシュ/アンオーソライズド』に目を転じると、同じボーンズの話題なのに、トーンが変わってきます。ま、これも前者が、いかにボーンズたちが冷戦にうまく対処したかを追跡したものであるとすれば、後者は父親ブッシュの再選阻止のために書かれたものであることを思えば、不思議ではありません。なぜこうも見方が異なるのか。
事実としてボーンズが変質したのか、それとも、ボーンズは変わりなく、周囲の見方が変わったのか。
この疑問がなぜ今重要になってきたのか、といえば、今度のアメリカの大統領選挙が、どちらもボーンズであるためです。
ロビンスさんが言うように、どちらに転んでも同じなのか、それとも、ボーンズの中で、異変が起きているのか。
「アンオーソライズド」の第17章が、レーガン大統領の暗殺未遂事件とは何か、です。
で、著者たちは、これにブッシュ一族が絡んでいたことを立証しようとしています。これは、父親ブッシュとCIAが企てた「クーデター」だったのだ、と、ケネディー暗殺の再現です。
肝心なのは、その証拠です。
著者たちは、息子のニール・ブッシュに目をつけます。レーガン大統領の暗殺未遂事件の犯人であるジョン・ヒンクリーの兄弟であるスコット・ヒンクリーがニールの友人であり、問題のその日、2人はディナーを共にしていた、と。
で、ヒンクリー一族はブッシュ家が選挙に出るときのスポンサーの一つであり、家族ぐるみの付き合いである、ということです。
事件が起きた後、容疑者にされたジョン・ヒンクリーがヒンクリー一族の人間であることを質問されたシャロン・ブッシュさんは(ニールの奥さん)は、スコットはヒンクリー家でも鼻つまみ者だった、と答えています。
で、事件の後、ホワイトハウスの中で調査会が開かれ、副大統領のブッシュ氏が、「陰謀」のようなものはなかった、と結論を出して、この問題が終了します。
著者たちによると、この結論が出たときに、ブッシュ副大統領とその取り巻きによるレーガン政権のハイジャック戦略が完成した、と指摘しています。
ふーむ。
私にはわかりません。
今、考えるべき問題が沸騰してきて、頭の中が混乱しています。
ソビエトとアメリカのレジームがそれほど異なるがゆえに冷戦になったとしたら、主権委譲後のイラクとアメリカのレジームが異なったら、どうなるのか、と。
で、アメリカが強引に主導しない限り、異質なレジームになることは目に見えています。
ヘーゲルによれば、イスラム社会は「世俗」が存在しない世界です。マホメットがイスラム教を誕生させたときからそうであり、これはユダヤ教の「一つの民族だけに妥当する」宗教という地点を超えたものの、キリスト教に対して、最初から制約を負っている、と指摘しました。170年も前のことです。
アメリカは、イラクの地中に原油があるために、そうした地上のレジームの違いなど省みずに、イラクを支配するでしょう。どうやって支配するか、これがこれからの見どころです。
で、最大の問題は、そうしたアメリカ人の「富は救いである」思想・ドグマにどう対処したらいいか、です。
これ以上はちょっと頭が疲れてきたので、あとにします。
「ヤンキー」はイニシエーションに失敗した「ミニ・ファウスト」ではないか 投稿者:ueda 投稿日: 4月20日(火)19時26分32秒
こんばんは、皆さん、植田です。
さて、何から行きますか。
私に一番関心のあるものから書きます。これを思いついて、頭が沸騰してしまったアイデアです。
アメリカ人とは、「ヤンキ―である」という、実に分かりきった理解に、4月15日の書き込みで到達しました。で、その特徴は、一方で正義を追求かる魂・欲望を持ち、他方で、現世での富をどこまでも追い求める矛盾に引き裂かれる人間、ということでした。この特徴づけは、ポール・ジョンソンのものでした。
あ、それなら、「ヤンキ―」とは、「ミニ・ファウスト」ではないか、と思いついたわけです。昨日でしたか。ふと、思いついたら、これは使えるではないか、と。アメリカ人が「近代人」になるための「イニシエーション」で、どこで間違えたか、と。
なぜ彼らが「富は救いである」と考えるようなってしまったか。この疑問を解くためのヒントがここにあるのではないか。
今の直感では、「ヤンキー」は、ファウストが参入した「母たちの国」に入ることが出来ず、その代わりに、現世での富の探求を無限に続けるようにと宿命を負った人々です。
「さまよえるオランダ人」というワーグナーの音楽があります。もとは、「さまよえるユダヤ人」で、こちらはキリストをのろったばかりに、永遠に地上をさ迷うことを宿命づけられた一人のユダヤ人の話です。ハウシュハイザーといいましたか。忘れました。
それと同様、「イニシエーション」に失敗したので、永遠に地上に釘付けにされた人、それが「ヤンキー」ではないか、と思えてきました。
「ファウスト」と対比すると、これがよくわかります。あ、いや、これはゲーテの「ファウスト」という意味です。
第1部でファウストが自分の悩みを告白します。
私の魂の中に2つの欲求があり、それぞれが自分を突き動かす、と。一方は、永遠の世界に参入したいという欲求で、もう一つが、地上で味わうことのできる享楽という享楽をすべて味わいたい、という欲求です。
ヤンキーのイニシエーションは、ファウストの持った「永遠への欲求」の部分が、「正義の追求」止まりで終わってしまったのではないか。つまり、近代人としての「イニシエーション」がまだ未完である、ということです。
で、このファウストとヤンキーの対比がなぜ意味をもつか、です。
「中東全域民主化計画」という形で表れるアメリカ人の「帝国主義」の背景にある動機がこれだからです。なぜかくも原油が欲しいのか。たかだか150年ほど前に発見されたばかりの自然資源を、多民族を征服してまで、それほどまでに追い求める動機、精神的欲求とは、何に由来するのか、と。
そこで、実際的に話題に移ります。
まず、「アンオーソライズド」の続きです。
レーガンの暗殺事件ですが、見ていると、ジョディ・フォスターが出てきたり、レーガンの暗殺未遂のあとは、ローマ法王の暗殺の話になります。
ジョディさんは、『コンタクト』で私もファンですが、ここでは「タクシー・ドライバー」のようです。この映画も、大統領の暗殺に絡んだ映画だとか。で、ジョディさんがエール大卒の才女で、ヒンクリーが彼女に会いたくて、まだ学生時代の彼女に会いにエール大の近辺をウロウロしたのだとか。
この話の核心は、レーガンの暗殺に失敗したものの、レーガン大統領が病院に入院中にブッシュ副大統領はホワイトハウスのハイジャックに成功した、とのことです。
もう一つのポイントが、最初から邪魔だったアレキサンダー・ヘイグをレーガン政権から追い出し、代わりにべクテルのジョージ・シュルツを国務長官に迎えたとのことです。ブッシュ・サークルです。これで、なぜ1998年にシュルツが率先して息子ブッシュの大統領選出馬を応援したのか、わかります。
で、さきほど、レーガン暗殺未遂事件を日本ヤフーで検索したら、「阿修羅」サイトで、ヒンクリーが釈放された、という文が出ていました。皆さん、情報が早いですね。
とりあえずここまでにします。
http://8311.teacup.com/yuta/bbs