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NHK / 東大総長佐々木毅氏のへんな日本語
副総長の出張旅費ちょろまかし事件を受けて東京大学総長の佐々木毅のテレビ記者会見の模様が放映された。「こういうことが起こったことについて危機感を持っていることは、事実であります。どうしたものかと・・・」との発言。この日本語はおかしい。東大総長までがこんな日本語を使うようになっては日本もお終いね。
どこがおかしいかというと「は」の使い方。主語に続く助詞には「は」と「が」があるが、「は」を使う場合は「他と区別する」為。「は」に先行することは事実ではあるが本論とは離れるというニュアンスとなる。つまり「危機感を持っていることは事実ではあるが、それ以上のものではなく、本旨は別のものである」と言うことにもなる。佐々木総長はそういうつもりで言ったのではないだろうから、日本語の使い方を間違えたと好意的に解釈した。
テレビを見て最近気になってしようがないのが、運動選手がこの種のへんな表現を多発していること。このニュースの後すぐ続いて放送された高校野球選手のインタビューでも、選手がマイクに向かって「これが最後なので一生懸命やらなければ行けないという気持ちはあります」と発言していた。「気持ちはあります」とはどういうことだ! 「もっとまっじめにやれえ」とつい怒鳴ってしまった。でもこの言葉遣いは伝染力があるらしく、東大総長にまで伝染してしまっているのだ。
岡崎久彦氏は中央公論の7月号で「昔は東大の政治学の教授がこうだと言えば、それで議論は終わった。現在は東大の政治学教授がブッシュのイラク戦争は正当性があると断定しているのにまだマスコミはイラク戦争の正当性について疑問を呈している」と苦言を述べられていたが、東大政治学の権威で総長である人物が野球選手のような日本語を使うようでは、東大政治学も説得力をもたないね。
Posted: Tue - August 5, 2003 at 01:39 PM Letter from Yochomachi 日経新聞ほか Feedback Comment (0) TrackBack(0) Clip!!