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【ワシントン中島哲夫】ブッシュ米大統領は8日放映された米NBCテレビとの単独会見で、イラクの大量破壊兵器について「(旧フセイン政権が)製造能力を持っていた事実は間違いない」と述べ、同兵器の「保有」を証明できなくてもイラク戦争は正当化されるとの立場を強調した。「脅威があるなら急迫する前の対処が必須だ」とも語り、「差し迫った脅威」を前提としていたはずの先制攻撃論を強めたとも受けとれる。
会見は7日収録され、日曜恒例のインタビュー番組として放映された。大統領がこの種の番組に出演するのは異例。次期大統領選に向けた民主党指名争いも影響してブッシュ大統領への批判が強まり、釈明を余儀なくされた形だ。
大統領はイラク戦争直前、「イラクの大量破壊兵器保有は疑いない」と明言した例を追及され、現状と食い違いがあることを認めて、「兵器は見つかると思っていた」と語った。
しかし「偽りの口実」を使って開戦したという批判には「可能な限り良質な情報に基づいて決断した」と反論。フセイン元大統領は「危険な男」「狂った男」だと繰り返し、生物・化学兵器の製造能力は米捜索チームが確認したと強調した。
また、6日に設置を発表した独立調査委員会の報告期限を大統領選の約5カ月後にしたのは、責任逃れではなく十分な調査のためだと指摘。情報収集の不備をめぐりテネット米中央情報局(CIA)長官を解任する可能性は「全くない」と明言した。
大統領は独立調査委が北朝鮮などに関する情報収集能力を検証すると述べたのをはじめ、北朝鮮にたびたび言及。武力行使の可能性に関する質問には直接答えず、外交的解決の努力が「始まったばかりだ」と述べた。
大統領はベトナム戦争中、アラバマ州兵になって戦地派遣を逃れ、しかも無許可で部隊を離れたと非難されていることについて、「州兵を侮辱したくない」「職務を果たしたからこそ名誉除隊できた」と反論した。
一方、内政面でも、雇用創出失敗や大幅財政赤字の中での減税などに厳しい質問を受け、強く反論。11月の選挙については「敗北することはない」と自信を示した。しかし、特にイラク戦争に関する部分で口ごもる場面も目立ち、この会見が支持率回復につながるかどうかは不透明だ。
[毎日新聞2月9日] ( 2004-02-09-12:23 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040209k0000e030047000c.html