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オプス・デイ(integrismo,保守全一主義)への注釈:拙訳『偽イスラエル政治神話』参照を
http://www.asyura2.com/0401/war47/msg/153.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 26 日 07:49:40:CjMHiEP28ibKM
 

(回答先: 阿修羅ではバルセロナ発のオプス・デイが出てきた。Re: 欧州カトリック勢力 投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 25 日 22:23:22)

オプス・デイ(integrismo,保守全一主義)への注釈:拙訳『偽イスラエル政治神話』参照されたし。

この件、以下のように、「昨年の秋に木村愛二さんから」云々とあったので、注釈の投稿を準備していたのだが、1.30.発行の新著『外交官惨殺事件の真相と背景』の追い込みで、投稿し忘れていた。

---------- 引用ここから ----------
イベリア半島「百鬼昼行図」 その6:米西同盟の仕掛け人?オプス・デイ 3)アスナール政権=オプス・デイ政権、「3馬鹿軍団」の裏には?
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/1019.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 1 月 21 日 08:38:57:SO0fHq1bYvRzo

イベリア半島「百鬼昼行図」

私が柄にも無くこんな投稿をし始めたのは、昨年の秋に木村愛二さんから「アメリカ・イギリス・スペイン3馬鹿同盟の裏を探ってほしい」と言われたのがきっかけなのですが、もし木村さんのイメージしておられたことと違っていたのなら、お詫びいたします。ただ、私としてはこのシリーズは「ほんのきっかけ」に過ぎない、と思っています。
【注*】integrismoという単語は、普通は「保守全一主義」とか「カトリック全一主義」などと訳されることが多いが、これでは何のことかわからない。元々は、19世紀に急速に没落・分解していくスペイン社会への危機感から、一部のカトリック信徒が起こしたキリスト教を軸にする保守的なナショナリズムで、実際にはおおよそ、宗教的な権威を使った全体主義、のような意味で使われている。この語の後ろにislamicoが付けばイスラム原理主義のことになる。
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 以下が、拙訳の該当部分である。
 
---------- 引用ここから ----------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-5.html
『偽イスラエル政治神話』
(その5)著者はしがき1.

なぜ、この本なのか?[この項は改訂版での増補

[以下、原文ではイタリック体文字で強調されている部分を「 」で示す]

 統一主義[訳注1]は暴力と戦争の発生源であり、われわれの時代の致命的な病弊である。この本は、私が統一主義との闘いに捧げる三部作の一部をなしている。

訳注1:原語は「integrisme」。訳例には、教権主義、教条主義、非妥協的保守主義、伝統完全保存主義などがあるが、いずれもキリスト教の分派の呼称についての意訳である。著者は、いわゆる地中海文明の三大宗教のすべてに、この「病弊」を見ており、しかも、それが、総表紙裏の囲みの抗議文にも記されているように、チャウシェスクの“思想の統一”や、ヒトラーのそれと共通するものと認識している。著者はまた、疑いもなく、かつては自らが身を置いていたスターリニズムの潮流に対しても、同じ「病弊」を見ているであろう。そこで本訳書では、単語の原意に従って「統一主義」とした。

 第一部、『イスラムの栄華と退廃』(96)の中で私は、イスラム統一主義の震源地、サウディアラビアを告発した。ファッド王については、アメリカの中東侵略の共犯者、“政治的売春夫”、イスラム教をイスラムの病弊に変えた人物として描き出した。

 第二部は、『われわれは神の存在を必要とするのか?』(84)および『宗教の戦いのために/市場の一神教に反対して』(95)の二冊で構成されている。この二冊の著書では、ローマン・カトリック統一主義の解明に努めた。ローマン・カトリック教会は、“命を守る”と称して胚[胎児]についての詳細な議論[堕胎禁止論]を展開しながら、毎年のように一三五〇万人もの幼児が、アメリカの支配の下で強制される“市場の一神教”の犠牲者として、栄養失調と飢餓で死ぬことについては沈黙を守っている。

 三部作の締め括りとなるのが本書である。本書、『偽イスラエル政治神話』では、イスラエルで神の代用品の役割を果たす政治的シオニズムを、邪教として告発する。イスラエル国家は、世界の潜主、アメリカのために、核武装付き不沈空母の役割を果たしている。そのアメリカは、西側諸国の経済成長の原動力である中東の石油の専有を望んでいる。だが、いかにも世界中の手本であるかのように称されている西側諸国の“経済成長”なるものが、国際通貨基金などの金融支配機構を通じて、第三世界に引き起こす被害の二日分は、広島の死者数と等しいのである。
 [後略]
 ---------- 引用ここまで ----------

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