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(回答先: 欧州カトリック勢力のロビー工作[ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版2004年1月号] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 1 月 25 日 21:16:03)
貴重情報、感謝! 「なるほど」さん、ありがとうございます。
バルト3国やフィンランドへの進出については、情報をつかみ損ねていました。やはり奴らはヨーロッパと世界各地に着実に魔手を伸ばしていた! このルモンド・ディプロマティークの記事に書かれてある各団体についても、スペイン語版、英語版の情報を駆使して洗ってみましょう。なお、スペイン語版で確かめますが、この文章の中にある『「完全社会」の思想』は、スペイン語ではおそらくintetegrismoでしょう。辞書には「保守十全主義」「カトリック十全主義」などと訳が載っていますが、私は『イベリア半島「百鬼昼行図」その6』の中では「宗教的全体主義」と訳しておきました。
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/1019.html
これは元々19世紀のスペインで誕生したカトリック保守主義ですが、フランコ独裁の間にオプス・デイがスペイン社会にしっかりとその枠組みを作り、いま再びネオ・フランキスモ(ネオ・ファシズム)を実現させるための最大のよりどころになっている精神です。一方でバチカンを利用して世界中で「カトリック十字軍」の陰謀をめぐらし、他方で彼らの「完全社会」のモデルをイベリア半島で作ろうとしているように思います。これからもウオッチを続けていきます。
現在スペインでは3月14日の総選挙に向けて、与党国民党次期首相候補マリアノ・ラホイ(オプス・デイ有力シンパ)と野党第一党の社会党党首サパテロの激烈な舌戦が毎日新聞やテレビをにぎわせています。ただ、今のところ内政問題が争点の中心で、どうもお互いにイラク問題は「触らない」ようにしている雰囲気があります。与党にしてみれば、戦争開始の嘘八百が明らかになってきている以上強くは言えないし、社会党にしても、もし政権を取り戻しても現実にイラクから撤退させることは難しく、さらにバスク民族過激派ETAの壊滅作戦を9.11以来の「テロとの戦い」の名のもとに国民党と共同歩調でやっているだけに、へたに発言して矛盾をつつかれても困るのでしょう。何ともしまらない話です。今後、選挙戦が激しくなるときにお互いにどのような応酬をするのか、また興味深いニュースがあればお知らせします。