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(回答先: キムヘギョンちゃんの扱いに注目してます。あっしらさんが考える煮詰まりに入ってますか? 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 2 月 14 日 00:22:18)
1年4か月ぶりの日朝政府間交渉で、横田めぐみさんの娘、キム・ヘギョンさん(16)の「来日」を盛り込んだ日本側の要求に、めぐみさんの父、滋さん(71)と、母、早紀江さん(68)の心が揺れ動いている。
娘の面影を残す孫と対面できるという期待。そして、「北朝鮮の策略に乗せられるのではないか」という不安。拉致被害者家族の帰国・来日問題の協議継続が決まった13日、2人に思いを聞いた。
「ヘギョンちゃんは、日本に帰国した5人の被害者のお子さんたちとは違う。帰国ではなく、来日なんです」。言葉を選びながら、早紀江さんは切り出した。
中学1年生だっためぐみさんが拉致されて26年あまり。片時も頭から離れることのなかった娘は、北朝鮮の男性と結婚し、女の子を授かっていた。
そのヘギョンさんは平壌に住み、一昨年には、日本政府の調査団に、「母は優しかったが、日本人だとは知らなかった」と語った。
「めぐみが産んだ子供です。心から会いたい。でも、日本に来ることができても、北朝鮮に戻るならかえってつらい目に遭わせてしまう。戻ってから、『何を見たんだ、聞いたんだ』と責められるのではないか」
ヘギョンさんの存在が明らかになってから、「対面問題」は、大きな懸案だった。しかし、家族連絡会では「肉親の情を利用した北朝鮮の策略に乗ってはならない」と、注意深く見守ってきた経緯がある。
だから13日も、ヘギョンさんを呼び寄せるという要求について、「慎重に検討してほしい」とする家族4人連名の要請文を、川口外相と中山恭子内閣官房参与あてに提出した。
「あの子が外交カードとしてもてあそばれ、傷つくのはたまらない」
早紀江さんは、同日深夜に決まった日朝両政府の協議継続についても、「やっぱり何も進まないのか、と思うとがっかり。でも帰国してから何か話があるかも知れない。粘り強く協議を進めてもらうしかない」と複雑な思いをのぞかせた。
一方、滋さんは「めぐみは生きていると信じているし、真相究明の戦いは続ける。それとは別に、ヘギョンちゃんには会いたい。これは当初から変わらない」と素直な気持ちを語る。
横田さん宅には今も、全国から、ヘギョンさんにあてた人形や手紙が送られてくる。その中には早紀江さん、めぐみさん、ヘギョンさんの親子3代分の手作りアクセサリーもある。
滋さんと早紀江さんは、それらを「ヘギョン用」と書いた段ボール箱に大切にしまっている。
「いつか笑顔でヘギョンちゃんに手渡したい」。心にそう刻みながら。
(2004/2/14/03:15 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040214ic01.htm