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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu72.htm
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交換日記がわりのチャット、小6女児死亡事件の背景に
月五千円から一万円もするケータイを親はなぜ与えるのか
2004年6月3日 木曜日
◆交換日記がわりのチャット、小6女児死亡事件の背景に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040602-00000107-yom-soci
長崎県佐世保市の大久保小学校で、6年生の御手洗怜美(みたらい・さとみ)さん(12)が、クラスメートの女児(11)にナイフで切り付けられ死亡した事件の背景に、インターネット上の書き込みを巡るトラブルが浮上した。
パソコンや高速回線の普及で、IT(情報技術)化が進む教育現場。中でも、ネット上のチャット(会話)は、子どもたちの間でも急速に広がっている。ネットを通じた友達づきあいをしていたという被害者と加害者の間に何があったのか――。事件は、教育関係者にも大きな課題を突き付けている。
「以前、女の子の間で盛んだった交換日記が、今は、携帯電話やパソコンに移行している」
子どもたちのメディア事情に詳しい稲増龍夫・法政大教授(メディア論)はそう説明した上で、「一般論としては、ネット上での言葉のやりとりによってコミュニケーションは密になるが、電話なら相手のニュアンスをくみ取りながら会話するのに、ネットの場合、言い過ぎることはあるかもしれない」と便利さの裏に潜む負の側面を指摘する。
多くの家庭にパソコンが普及したことなどから、チャット仲間と自宅で長時間、会話を楽しむ子どもが増えた。
しかし、相手の顔が直接見えないことで、トラブルになる場合も少なくない。
「もっとも、子どもたちは絵文字を入れて、言い過ぎを修正したりするのが普通で、ネット上の書き込みが引き金となって殺害するまでの感情に発展するとは考えがたい」
稲増教授は、事件の「動機」に首をひねった。
教育関連出版会社「学研」(東京都大田区)によると、同社が小中学生向けに運営しているホームページ上でも、子ども同士のチャットや書き込みを巡り、言い争いになることもある。
このため同社では、「乱暴な言葉は使わない」「気分の悪くなるようなことは書かない」などの規則を設け、1日に4、5回、このコーナーを点検している。
同社の担当者は、「ネット上のやり取りだけで相手を刺すような事件まで起きるとは想定していなかった」と話し、今後、ホームページの運営方法の見直しも検討するという。
IT教育に詳しい水越敏行・大阪大名誉教授(教育メディア論)は、「IT教育は多くの小学校で採り入れられているが、熱心な学校とそうでない学校の格差が大きい。携帯電話の普及で、親や教師の目が届かないメールのやり取りも可能になった今、ネット上のコミュニケーションについて専門に教える授業が必要ではないか」と提案している。(読売新聞)
[6月2日19時36分更新]
◆第四回 ケータイの落とし穴ーいま子どもたちの世界は 下田 博次
http://www.netizenv.org/daigaku/shinbun/ko04.htm
2001年に「日本の高校生の携帯電話所有率は82〜95パーセント」(PTA団体などの調査)というデータが出たとき、米国のメディア研究者から「なぜ日本の親はウエブ・フオン(インターネット接続型携帯電話)を競って子供に買い与えるのか?アメリカでは十代の子に使わせていない。子供には必要がないと思うが」と質問された。
私は「子供たちが欲しがるからだ」としか言いようがなかった。現にPTA団体などアンケート調査では「子供にせがまれたので買い与えた」という理由が88%を占めている。次いで多いのが「塾や部活動等、子供の送り迎えや連絡に便利」「居場所がわかり、持たせると安心」と続く。日本では1999年から、このような理由で高校生ばかりか中学生や小学生にまで携帯電話が急速に普及しているのだ。
私がそう説明しても、米国の研究者は納得しなかった。「それは、必要も無いものを買い与える理由にはならないのではないのか。携帯電話はインターネット端末だから、良く考えて与えなければいけないのではないか」というのだ。現実にも子供の携帯利用に関系した事件が次々起きていて、今ではもう誰も驚かないといつて過言ではない状態になってしまった。
こうして原稿を書いている最中(1月19日)にも、地元の警察(近隣の大間々署)が、高校1年の15才の少女に暴行し強制猥褻行為におよんだとして、36才の会社員を逮捕するという事件が起きた。2人は携帯電話の出合い系サイトで知り合い、メールのやりとりを続けた後、その日はじめて会ってドライブしたというのである。
子供たちの携帯からの出会い系サイト利用は、売春から強姦(ごうかん)、殺人など各種の重い犯罪まで誘発しているのだ。そのような現実の事件を直視していたのなら「持たせて安心」とばかり言っていられないはずだ。
「子供の居場所がすぐにわかる。」「いつでも連絡がとれる」など持たせて安心という理由にしても、安易な考えと疑ってみる必要がある。私は学校や警察の非行対策関係者からこんな話も聞いている。
「携帯電話は固定電話と違う。動き回ることができる。だから、親が居場所を聞いても、子供がそこにいるとは限らない。」「学校をサボったりしている子供の家に行き話を聞くと、毎日家を出て学校に行っているという。これまでの勘で、非行グループの溜(た)まり場に行ってみるとそこにはいない。実際には、遥か遠い学校区のメル友の家にいて驚くことがある。短期家出のケースも含め、子供達の繋がりは掴めなくなっている」
もっとも最近の各種調査では、少数だが現実の事件を軽くみなすことなく子供に危険性を教える親もいる。
前回紹介したティーンズ・エクスプレスという放送番組に関わっている女子高生の一人もこんなことを話してくれた。
「父に、買ってほしいと言ったら、携帯にからむ事件のことをあれこれ教えられ、その上で必要性について説明しろと言われた。それであきらめた」
それを聞いていた女の子がポツリと「うちの親はそんなことはまったく何も言わない。私のこと心配してないのかな」と言った。
ネチズン大学 信濃毎日新聞連載「携帯の落とし穴」 下田 博次
http://www.netizenv.org/daigaku/index.htm
(私のコメント)
2003年11月14日の株式日記で「ケータイを持ったサル」
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu58.htm
について書きました。最近の日本の若者がサル化しているのはケータイやパソコンが普及して、ケータイやメールでしか人間関係を築けなくなった若者が増えてきたということだ。私が電車の中で人間観察をしているのですが、若い人の多くが席につくなりケータイを開いてメールをチェックする。
一日のうちで何十通もメールをやりとりしているようだ。そのほとんどが「今何処にいる」といったどうでもいい情報をやりとりに費やしている。メールに限らず携帯電話を聞き耳立てて聞いているとやはり「今何処にいるの?」といった話ばかりだ。それほど友達が今何処で何をしているのか気になるのだろうか。
毎日のように学校で顔を合わすクラスメートともメールの交換をしているようだ。今回の長崎の小六の殺人事件もホームページに友人の容姿に対してデブとかブスとかを書いて、それが殺人の動機になったろしい。クラスメートなのだから直接言う機会はいくらでもあり、直接言えば言われた相手がどう思うかわかるはずだ。
ところがメールとか掲示板などでは何を書いても相手の反応はすぐには返ってこない。だから書くことが過激になっていき、ついには殺人事件になるほどの過激なことまで書き込んでしまう。人間関係を築く上において直接話をするから相手の感情を察することが出来るのであり、文字だけの会話では人の感情を察するという学習が出来ない人間に育ってしまう。
最近の引篭もり生徒や不登校生徒はこのようなケータイやパソコンの普及と共に増えてきたことに気がつくべきである。電話でもそのようなことが言える。電話なら声の調子である程度相手の感情はわかるが顔の表情や目の調子はわかるはずもない。だから最近の若い人は直接相対する会話を避けて、メールやケータイで間に合わそうとする。親子の間ですら会話が成り立たなくなっている。
だから子供にケータイやパソコンは禁止すべきなのだろうか。問題なのは親の世代がケータイやパソコンの使い方を教えることが出来ないから問題が起きるのだ。これは技術的なことではなくケータイやパソコンを自分自身が使ってその体験を子供に伝えることが出来ないということだ。そうでなければいくら親が言って聞かせても聞くはずがない。
最近ではケータイを親のほうが買って与えているケースも多いそうだ。パソコンにしても同じなのでしょうが使い方の手本を親が教えてやらないと子供の為にはならないだろう。しかし親自身がケータイで女子中高生と遊んでいるような状態では手の打ちようがない。ネットのアダルトサイトではエロ雑誌でも見られなかったような過激な画像が氾濫している。警察が取り締まろうにもアメリカにサイトが置かれているから取り締まりようがない。
私のような中年男ならどんな過激なエロ画像を見ようとも単なる娯楽にしかなりませんが、子供が見ればよからぬ行動に走らないとも限らない。今回の事件も映画の「バトルロワイヤル」が大きく影響を持ったようだ。だから子供に無制限にネットを使わせるのは誤りだ。インターネットはこういうふうに使いなさいと教えられる人がいないのが問題だ。
ネットのサイトを見ても私の「株式日記」のような言論活動に使っている人は僅かで、見に来る人はもっと僅かだ。それに比べてエロサイトやアイドルサイトなどは一日に数万件もアクセスがあるサイトがざらにある。最近の日本人はサル化してきて、感情的な反応しか表せない衝動で物事を判断する危険な日本人が増えてきている。