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(回答先: パレスチナが救われるには、、、→あっしらさん 投稿者 はまち 日時 2004 年 3 月 26 日 06:04:06)
はまちさん、どうもです。
アラブの生の情報、ありがとうございます。
>アラブ諸国の支配層をアラブ人が自ら変えるだけの力がありません。それ以前に、大
>多数のアラブ諸国が、マクドナルドに脳をおかされて、力どころか、変えることの必
>要性を理解していません。
これまでそして現在のアラブ人がそうだろうという思いは持っています。
かと言って、「シオニストを追い詰めるのに最も有効な戦術は、米国の支配層を変えることであり、米国に追随している日本を含む“先進諸国”の支配層を変えることであり、アラブ諸国の支配層を変えることである」の最後の“アラブ諸国の支配層を変えること”を削るつもりも削る必要もないと思っています。
アラブ及びイスラム世界が変わらなければ、パレスチナの最終的な勝利はないと考えています。
パレスチナ問題は西欧から押し付けられた“近代的国家社会”のさらなる歪な現れであり、パレスチナが独立したとしても、イスラム共同体の理念と対立するものです。(アラブ諸国で本国以上のパレスチナ人が生活している問題もあります)
大きく言えば、パレスチナ問題は、“近代的国家社会”としてともかくは自存している他のアラブ諸国民(ムスリム)の内なる問題ということになります。
そして、そのような捉え直しが多数派になるかどうかが、アラブ諸国の支配層を変える一つの大きな条件だと思っています。(現状の国家そのものへの疑念を意味するのですから、その支配層に対する疑念でもあります)
これまでのアラブ諸国は、“彼ら”にとって、天然資源を支配できればいい対象として取り扱われてきました。ですから、産油国の支配層は、イスラムの守護者を装いながら、獲得した貨幣的富を分配することでその地位を保つこともきました。(非産油国は多かれ少なかれ米国を中心とした“先進国”の援助を天然資源の代わりにしてきました)
しかし、米英のイラク侵攻でわかったように、“彼ら”は、天然資源を支配できればいいという一線を越えて、「近代化」という名の全面的な経済支配を目標にするようになりました。
この全面的な経済支配は、利息取得の禁止などイスラム法の諸規定を無効化しなければ達成できないものです。
これは、“近代的国家社会”という歪んだ形態でありながらもイスラム共同体的擬制として受け止めてきたムスリムを再び激しく揺り動かす外部からの圧力です。
この外部からの圧力(要求)がすんなり受け容れられることはない、それどころか、逆に、これまで擬制のなかにとどめられていたイスラムの理念がふつふつと甦る契機になると思っています。
それがそのまま「イスラム復興」につながるとは予測していませんが、アラブの現状を変える原動力になるだろうと予測しています。
これから10年の世界でどこよりも激しい変化を見せるのはアラブ世界そしてイスラム世界だと思っています。
日本政府や日本人がこれまで醸成してきたアラブ観・イスラム観のまま物事を判断し続ければ手痛いしっぺ返しを食らうことになります。(首謀者である“彼ら”は、日本よりはアラブやイスラムのことをわかっています)