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(回答先: わたしの愛するアロワナ 投稿者 エンセン 日時 2004 年 2 月 28 日 02:39:27)
エンセンさん、横レスすみません。
エンセンさんの高尚かつ面白いな趣味をご披露いただき、私もついつい書いて見たくなりました。
なんか、こう、エンセンさんらしい、ちょっと質実さは感じないけど、豪快で派手な(笑)趣味に圧倒されました。
魚類の話をもっとお願いします。
アロワナって獰猛そうですが画像で見る限り端麗で魚の女王とでも、人間にたとえればイギリスルネッサンスのエリザベス1世、あるいはブラッディ・マリーってな感じがします。
私の場合趣味は暗くて、クラシックギターを高校時代からやってます。毎日ソルフェージュは欠かさずきたんですが、イラク戦争が始まって以来途切れがちで、年末からはまったくギターに触れる暇がありません。事務所を作ったのが原因で仕事にウエイトがゆき、スタジオではないんです。
先般愚民党さんがIEでアルハンブラを流してクエスチョンさんにセキュリティー上リスクありと、怒られてたけど、最近はMIDIも素直に聞けるようになり便利になりました。
ギターに惚れたのは、加藤剛主演のテレビドラマ「人間の条件」のテーマ曲「梶・光子、愛のテーマ」に感激したからです。ナルシソ・イエペス演奏の「禁じられた遊び」のテーマ曲「愛のロマンス」に似た曲想ですが、「梶・光子」は大人の雰囲気で、戦争のむなしさを歌い人間の愛の尊さを歌い上げてます。センチメンタルだけに流れないテーマがあるんですね。
以後、楽譜を買い漁ってギター教室へ通い、以後独学で自分なりに練習と独奏してます。ギターは人に聞かせる必要のない、自分だけの世界を与えてくれます。ひっそりとしてるけど演奏すると熱き情熱がほとばしるロマンチシズムを感じます。
ギターは「禁じられた遊び」と「アルハンブラ」だけではありません。
音域は人間の五感にマッチするので、ピアノの地獄の音、バイオリンの天国のメロディ(どちらも人間の音域を越えているので飽きてきます)、ベートーベンのただただ大きなオーケストラの音、これは近代ブルジョワ社会の「音の可能性の追求」のきわみです。もちろん音楽大好きですけど。クラシックはテーマがあり考えさせてくれるので好きです。でも古典派のバッハがいい。なんかあればロマン・ローランじゃないけどバッハに戻りますねシャコンヌは弾けないけど、聞くという行為に己のくだらなさをつくづく味わいます。
もちろんギター音楽をここまで高めてくれたのはアンドレス・セゴビアです。
1969年に、当時7万円の田村の手工ギターを買ってそれ以来、30年以上引き続けてぼろぼろですが、国産でも音がいいのです。低音は弦が少しでも古くなると太鼓のような音を出しますが、中音と高音は大好きです。今では100万円くらいの価値はあるのかな。
学生運動で、デモが終わると社研の部室で、また自分の家で練習する。ものすごく落ち着きました。
サラリーマンになっても続きました。
今は零細企業の自由業ですからなおさら時間ができて、イラク戦争さえなければ。9.11さえなければ、・・・と思います、残念ですね。
それでも悩みあり。
酒を飲むと指が動かなくなります。
酒好きな私には、生涯下手の横好きでしょう。
それでもギターって可愛い。
死ぬときにはレコード(今ではCD)を流しながらギターを枕元においてくれと頼んでます。
撫でながら息を引き取るつもりです。
私の好きなMIDIサイト
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http://www.classicalguitarmidi.com/a-b.html#ALB%C9NIZ
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この中からSuite espagnole (Op.47)(スペイン組曲)全体
中でもAlbenisのAsturias(たぶん耳慣れてると思います)は日本でも馴染みですね。
Torre Bermeja (Serenata) (14k) は「朱色の塔」、エキゾチックかるロマンチックで関心をそそりました。
スピーカーのいいのがあれば、ギターの独自の音色を知っている人には物足りないけど、私も「これがMIDIか」と驚く者の一人です。
またヴィラ・ロボスのギターのための前奏曲も一人だけのときにジャン・クリストフ(ロマン・ローラン)が孤独の中でにじみ出てくるような神聖な響きを聞く場面がありましたが、そんな曲です。前奏曲第三番 Preludio No.3 (12k) は愚民党さんにお勧めです。
http://www.classicalguitarmidi.com/s-z.html#VILLA
# VILLA-LOBOS, Heitor (1887-1959), BRAZI>
o Preludio No.1 (21k) (Dmitri Bachovich)
o Preludio No.2 (11k) (François Faucher)
o Preludio No.3 (12k) (Dmitri Bachovich)
o Preludio No.4 (6k) (Dmitri Bachovich)
o Preludio No.5 (10k) (David Hoover)
そのほか、現代ギターは奏法をスペインギターに端を発するものが多いので、19世紀初期のスペインの作曲家で演奏家
F.ソル
uhttp://www.classicalguitarmidi.com/sor.html
聞いたことがある曲が多いはずです。
ソナタ、練習曲、 モーツアルト「魔笛」の変奏曲(ギター音楽の最高峰と言われてます)などどうぞ。
Sonate Grand Solo (Op.14) (37k) (Dmitri Bachovich) (グランソロ)
Grande Sonate (Op.22) (François Faucher)
§ 1. Allegro (29k) 2. Adagio (15k) 3. Menuetto (11k) 4. Rondo (18k)
Variations on a theme of Mozart (Op.9) (18k)(Bart Kleineweber)(「魔笛」のテーマの変奏曲)------素人ですが30年以上練習と演奏やってます。
ほかグラナドス、ファリャ、トロバ、古くはボッケリーニなど、このMIDI 集で探してください。
なお、スペインギターといいますが、実際は演奏家も作曲家も多岐にわたっているのであることは言うまでもありません。イタリアのマウロ・ジュリアーニ(ソルと同時代)の音楽は、イタリア音楽の代表みたいな独自性をもっています。
GIULIANI, Mauro (1781-1829), ITALY
http://www.classicalguitarmidi.com/g-l.html#GIULIANI
Grande Ouverture (Op.61) (40k) (Dmitri Bachovich)
# Sonata (Op.15) (Mark Jones)
* 1. Allegro Spirito (20k) 2. Adagio (8k) 3. Finale: Allegro Vivace (13k)
Variations (Op.7) (28k) (Mark Jones)
Variations (Op.7) (28k) (Mark Jones) −−−−私の大好きな曲。自分でも弾きます。指使いは素人ですけど。
イタリアで忘れられないのはパガニーニ(19世紀)とカステルヌオーヴォ・テデスコ(現代)です。
パガニーニのソナタは日本でも著名です。ジョン・ウイリアムスの演奏があります。
http://www.classicalguitarmidi.com/p-r.html#ROBINSON
* Grand Sonata (from Grande Sonata Op.39 M.S.3 No.1: Allegro Risoluto) (39k) (Tom Ruppert)
この一時代前はイタリア音楽はフランス音楽に大きな影響を与えていました。
有名なイタリア派はジャン・ジャック・ルソーです。ルソーは音楽論でもラモーと対立してます。「結んで開いて」などルソーの作曲なんですよ。その変奏曲は同じイタリア人ギタリストのカルカッシが作ってます。ルソーの心意気が伝わってきます。
# CARCASSI, Matteo (1792-1853), ITALY
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http://www.classicalguitarmidi.com/c-f.html#CARCASSI
# Le Songe de Rousseau (Op.17) (28k) (François Faucher)
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ほか、バッハ
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http://www.classicalguitarmidi.com/bach.html#BACH
Prelude, Fugue and Allegro (BWV.998) (David Hoover)
§ 1. Prelude (6k) 2. Fugue (15k) 3. Allegro (9k) ------これはもともとリュートのための組曲ですが、ギターでも弾かれます。30年以上前、NHKテレビでのオスカー・ギリアの演奏で感動しました。私もそれ以来練習を重ねプレリュードとフーガをへたくそながらやります。難局曲です。「フーガ」のメロディーの展開を聞いてみてください。三部に分かれていますが、音楽が格調の高い「音の楽しみ」であることを感じられます。
ほかにバイオリンパルティータですが、「シャコンヌ」のはいった組曲。
Partita No.2 (BWV.1004) (Transcription pour guitare)
§ 1. Allemande (9k) 2. Courante (8k) 5.Chaconne (37k) (François Faucher)
§ 3. Sarabande (5k) 4. Gigue (21k) (Gilles Louïse)
シャコンヌはもともとバイオリン向けだったのがピアノでもギターでもリュートでも弾かれます。クラブサン(チェンバロ)でも独自の音色が楽しめます。あちこちのMIDI サイトで拾えます。
このMIDIでは曲のテンポが少し速すぎでせっかちな感じがします。MIDI の単調な音色をカバーするためにMIDI作成者たち(上記カッコ内の名前)の苦労が伺えます。
いずれにしろ18世紀の人が現代人では真似のしようもないほどに情緒面では内面的に深かったことを教えてくれます。
バッハは他に大量に曲があります。チェロ組曲もギター用の楽譜があります。
さらにルネッサンス期古典までいくなら、一曲だけ紹介しておきます。
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# MUDARRA, Alonso (1510-1589), SPAIN
ギターの神秘性を教えてくれるのは短いけれど下記Fantasía です。
o Differencias sobre "Conde Claros" (4k) (François Faucher)
o Fantasía (5k) (que contrahaze la harpa en la manera de Ludovico)
(Dmitri Bachovich)
o Gallarda (5k) (David Lovell)
o Pavana d'Alexandre (2k) (David Lovell)
o Romanesca (4k) (David Lovell)
ルネッサンス音楽はまだまだ深く、イギリスでも盛んでしたね。力強さをかんじさせるリュート音楽があります。
長くなりすぎたので終わりにします。
音楽はいかなるものであれ、心をなごませてくれます。
エンセンさんの「魚類」の話をもっと聞きたいですね。
生物は我が家に人間以外に猫が多在してます。
ほかにもいろんな趣味をお持ちのかたが大勢いらっしゃる中、勝手な「紹介」(実は押し付けでした)をして失礼申し上げました。