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(回答先: 【出版事前差し止め問題】見識を欠く司法、ご都合主義文藝春秋、権力機関化する朝日新聞を徹底批判する。 投稿者 惑星エラ 日時 2004 年 4 月 01 日 19:38:50)
惑星エラさん、どうもです。
「世襲議員制」という根幹の問題提起に応えていない内容ですが、関連ということでレスを投稿させてもらいます。
東京高裁の決定については、東京地裁の「公共の利害」や「公益性」といった抽象的で曖昧な基準を踏襲したこと、個人属性(プライバシー)情報をことさら広く知られることを忌避する権利を軽んじたことで疑念をもっています。
個人情報をめぐる「表現の自由」は、「公共の利害」や「公益性」という曖昧な目的性ではなく、「どういう立場の人」・「どういう活動をしている人」という対象の具体的な基準で峻別すべきだと思っています。
(「どういう立場の人」・「どういう活動をしている人」であるかで、「表現の自由」と「個人の尊重」をめぐる利害対立の調整の仕方が違うべきだと思っています)
東京高裁の「離婚は、当事者にとって喧伝(けんでん)されることを好まない場合が多いとしても、それ自体は人格に対する評価に常につながるものではないし、日常生活上、人はどうということもなく耳にし、目にする情報の一つにすぎない」という判断は、「個人の尊重」を軽視した物言いだと思っています。
ひとがどういう評価をするかに関わらず、自分の属性情報を広く知らされたくないので、そのような行為(出版)を忌避する権利は認められるべきだと思っています。
今回のケースで対象となった田中真紀子さんの長女が、どういう法的(公権力行使による)保護を受けるべきかを含む私の見方は、下記の投稿をご参照ください。
● 憲法観(憲法とは何かという前提論)
『「国の規制」ではなく「国を規制」が憲法の本旨:「戒める」相手は国家機構である』
http://www.asyura2.com/0401/senkyo2/msg/803.html
● 「週刊文春」発行差止決定に関してのswanslabさんとのやり取り(最初の書き込みからすべて辿ることができます)
あっしら『「国民の知る権利」や「表現の自由」について [swanslabさんへ]』
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/572.html
swanslabさん『Re: 「国民の知る権利」や「表現の自由」について [swanslabさんへ]』
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/593.html
投稿者 swanslab
あっしら『私人間の権利競合と裁判所(公権力)』
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/598.html
swanslabさん『Re: 私人間の権利競合と裁判所(公権力)〜あっしらさんへ』
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/638.html
あっしら『週刊文春今週号のことなど』
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/641.html
swanslabさん『Re: 週刊文春今週号のことなど あっしらさんへ同感です』
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/643.html
あっしら『憲法第14条とのかかわり』
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/653.html
swanslabさん『Re: 憲法第14条と皇室のプライバシー』
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/659.html