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(回答先: 長壁問題:そういう善意の“叫び”に従ってあまたの人が非業の死を遂げた。 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 29 日 06:09:49)
こういう言い方をすると、かえって長壁さんを馬鹿にしているように聞こえる
かも知れませんが、私の見たところ、長壁さんに「理念を奉じる、信じる」な
どというものはないでしょう。そもそも理念などには関心がなさそうです。
共産党の理念?そんなのわからないけど、とにかく他の政党がみんな右へなら
へでだらだら事後承認的にいっちゃってるなかで、「反戦」のスタンスを崩さ
ず、叫び続けているんだから、この政党をもっと目立たせなくちゃ・・・
くらいのものでしょう。しかし、そう思って中に入ってみると、これがまたそ
の一見毅然としたスローガンの割りに、機械的で「茹で上がった」連中ばかり
で、このままじゃ「反戦政党」の躍進はおろか、党の分裂、霧散すらいつおき
てもおかしくない有様で、でもせっかく入ったんだから、多くの人に耳を傾け
て襟を正して欲しい、簡単に唯一の「反戦」看板を堂々と掲げた政党に潰れて
欲しくない、それだけなんだと思います。
私は、本当に主観的な善意を押し付けて人を傷つける人を、身近で多く知って
いますが、そういう目で見ても、彼女はいわゆる「善意」の人というタイプ
では決してない。それどころか、悪意と分かっていて悪意をぶつけるような
ストレートさすらある。彼女は、シャロンの上にミサイルを、などと言って
いる時、決して善意でそう言っているつもりはないだろう。
100パーセント「敵愾心」という悪意で言っていることは、自覚している筈。
とは言え、「共産党」という媒体の中に、あっしらさんの批判しているような
主観的善意が溢れていることは、なかなか否定しづらいと思いますが。
まあ、パレスチナに行って彼女の「叫び」を伝えたとしても、むしろ彼らは
煽られるというより、冷静になる効果の方が高いと思えます。
一種の鏡として、映るでしょうから。
そして、彼女は状勢を高みからみて論理的に分析するようなスタンスは苦手か
も知れないが、アフガンでもパレスチナでも、イラクでも、北朝鮮でも、その
国で生活を営む平均的民衆から見たスタンス、それぞれの民衆のもつ愛国心や
リーダーへの期待、また、その尊厳を踏みにじられることへの怒りというもの
と、理屈抜きですとんと同化してしまうという、ある意味稀有な才能を持って
いるように感じる。民衆の無知な層から、比較的知的な層に至るまでの平均。
評論家や学者には向かないけれど、普通は見向いてももらえそうにない感情の、
「代弁者」なのではないかと思う。それも、一国の価値観のみならず、特に虐
げられた国の価値観なら、何カ国でも、同化できてしまうという、非常な柔軟
さがあると思う。
そういう民衆と同化した感情が元であればこそ、
冷静になれない。ある意味なりふり構わない。
時には礼儀作法も何もすっ飛ばす。
勉強なんてはじめからは必要じゃないかも知れない、
感覚が先で、知識はあとまわし。
失敗したら失敗したで、その時学べばいい、
とにかく、感覚、感情を優先する。
阿修羅読者ならずとも、世間一般から見たら「ばかみたい」でドンキホーテみた
いに見えるかも知れないけど、私はそんな、無茶苦茶でオチャメな長壁さんが頼
もしく見える。
あっしらさんは、上にあげた要素とは正反対かも知れない。
でも、長壁さんと共産党は、むしろはっきり切り離してみた方がいいと思う。
私も個人的に共産党について悪く言っているが、彼女は決してそういう私の意見
を避難したりはしない。むしろ、共産党の体質=長壁さんの性格、などと言われ
ることが、一番傷つくのではないか。誤解を招く立場だからといって避難するの
は、私は好まない。彼女がさざなみで、共産党はなぜ、ANSWERなどの良質
な反戦市民団体から学んだり、結束しようとしないのか、などという疑問を呈し
ているのを見た事があるが、少なくとも他の一般的共産党員と比べても、共産党
以外の周りが見えていないような、視野が狭く凝り固まった人ではないと思う。
彼女があっしらさんに「感じる」違和感や批判でなんとなく分かることは、あっ
しらさんが、真に被害にあっている人や、少数派の立場や気持ちを理解しようと
しているのではなく、学歴社会日本的、男性社会的頭脳的な、ある意味評論家風
の立場からしか論じていないということではないだろうか。これは、どうして
そうなのか、説明できるようなことではなく、単にそういう感じを与えている事
実がある、ということで、理由を知りたければあっしらさんご自身が自分の感覚
のベースをどこに置いているかを省みれば、あるいは分かることかも知れません。
仮に単なる誤解であったとしても・・・。
長壁さんは特に、感覚的過ぎてそれを上手く文章で表現できないため、5W1H
のはっきりしない、かえって誤解される文章になってしまうのかも知れない。
温度差なんて言葉を多用されると、
「一体何に温度差を感じると言ってるのか、逃げずにはっきり言えよ」
と言いたくなる気持ちも分かるのだが、やはり同性としては、長壁さんの言いたい
ことの方が直感的によりリアルに分かる気がするわけです。。
しかし逆を言えば、長壁さんもマイノリティの目線にだけ同化せず、少し拒否感を
外して男性やマジョリティの感覚も理解するように努めれば、より客観的になって
摩擦や余計な葛藤は減少するということでもあるのではないか。
もし、あっしらさんが彼女と「共産党」という組織を完全に切り離して見ること
ができたら、そして、ゆでがえるを連発することで、翼賛メディアに流されるネ
ボケ頭を醒まそうと必死になっているある「シンプルさ」が、ちょっとでも汲み
取れるなら、お互いにないものを補えあえる有意義な対話になるのではないだろ
うか。シンプルなことが気付かれにくいと思うから、つい繰り返し言ってしまう。
なんとなく、この間の摩擦の多いやりとりを見ていると、単に一般的な、「男と
女の溝」が極限で展開しているように思えてしまうのだ。
それ故、溝を埋める努力が双方向で生じれば、これ程意義深いこともないのでは
ないかとも、思えるのです。