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(回答先: 資本主義とはなんだろう? 投稿者 いつき 日時 2004 年 2 月 29 日 02:36:47)
>かといって、共産主義が良いわけでもない。
>すべての儲けが政府と皆の物では、やる気などでないだろうからだ。
>寝ていて食えればこんなに楽なことはない。
>ソビエトが崩壊したのがいい例である。
そうですね。ついでに補足しますと、ソビエトはあくまで同一業種の同一業務を行う者に対してのみ平等だった訳です。もちろん、それでやる気は起こらない。
ただ、社会全体が平等なのではなく、共産圏は資本主義以上に学歴社会で、中卒ブルーカラーと高卒ブルーカラー、ホワイトカラー、下士官、商店経営者と大卒ホワイトカラー、エリート官僚、大企業経営者、政治家、銀行頭取、医師、科学者との間では賃金に資本主義以上の開きはありました。同一階級内で平等という点で、共産圏の社会は資本主義より身分制封建主義に近いものはありますね。資本主義の良さというのは、本来少数の勝ち組と多数の負け組をつくるのではなく、共産圏よりも限りなく坂のようになだらかに所得の差がある。ここに機会の平等を見出してかつては支持された訳ですね。共産圏の場合は、結果の平等を重視するので、所得がなだらかに上がっていかず、所得階段の段差が資本主義よりも高い。創意工夫が許されず、政府のやり方でしか経済活動ができない小数のエリートキャリア官僚と多数の平等者の社会。この社会が崩れ、共産圏の圧力がなくなる事で今は資本主義の間で所得階段が高くなり、多数派に無力感が広がっている。結果の平等ではなく、一人が異様に儲けるのでもなく、もう一度なだらかに所得格差をつける事、また、一度ホームレスになったら人間のクズなどと見なすのではなく、賽銭ドロをするような人でも、疲れ切った体を休めて、もう一度、創意工夫をして社会に貢献してみようと元気になるような支援をする社会であって欲しいものです。今の社会は一度転落すると、sh回貢献する気のない人間のクズとして、役立たずとしてハイキ処分にされますが、大地震が起きた時、ホームレスを軽蔑していた人が彼らに命を救われて、人間が生きている上で本当に大事なものが何かやっと気付くかも知れません。ホームレスでも、ホームレスから脱出でき、大学にも行って学べるようになるような社会がいいですね。
負け組なんて言葉をなくし、勝つとか負けるとか以上のもっと前向きな言葉を作れる社会が良い。人間の働く動機が社会のため、他人の幸せのため、人々を面白がらせ、創意工夫で人生を切り開くため、自分の生きがい・やりがい・幸福のため、ではなく貧困の圧力だけだとしたら、ただ単に明日の飯食う心配のためだけに、皆がそういう理由だけで働いているとしたら、全くもってそれが奴隷だと思う。ただ、飯食う心配しか頭にない、夢がない、わくわくするような新しいアイデアがない、そんな人しかいない社会なんて住みたくないですね。
食べるために生きるのではなく、生きるために食べなさい という言葉もありますし。