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(回答先: 「金本位制と管理通貨制」そして「激しい景気変動と右肩上がりの経済成長」 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 16 日 23:16:59)
あっしらさんこんばんは。疑問に答えてくださってどうもです。
「信用(クレジット;銀行貸出など)や中央銀行に関する本」が戦後殆ど見受けられなくなったのは金本位制から管理通貨性に変わったことと(確かに金本位制のほうが”詐欺”が行われていることに気付きやすい)、後は戦後の金融政策が比較的簡単で問題がなかったからということでしょうか?
ただ必要ないとしてもエコノミストと呼ばれる方々にはきちんと研究をしてくれと言いたいです(笑)。窓口指導なんて言葉も外国人研究者であるウェルナーさんの本を読むまで全く知りませんでしたし。上の理由以外にも中高の社会科や政経の教科書での金融に対する扱いが(その重要性に比べて)余りにもぞんざいだったというのもあるのかもしれませんね。
「1ドル=360円の固定レートですから、日本が米国よりも高いインフレ率を続けると対米を基本とした国際競争力が劣化することになります。」
この辺りがよく理解できないのですが宜しければ教えてもらえないでしょうか。
「金に束縛されずに日銀券が発行(貸し出し)できるのですから、生産活動や需要を高めようと思ったらほどほどのインフレ(10%も可)にするのが正解です。
(デフレ=不況という観念は戦前の歴史でいやというほど認識されていました)」
これに関連した話で、以前「貨幣の生態学ーー北斗出版」という本で読んだのですが、12世紀〜15世紀の神聖ローマ帝国の一部でブラクティエートとという時間がたつごとにその価値が減却する貨幣が用いられたことがあるそうです(当初の目的は減却ぶんを税金とすることにあったようです)。当然人は持っていても損するだけのお金なら早く使わないと損だということになりますから経済活動が非常に活発になり「農家と城に差のない」と言われるまでに繁栄したとの事です。この辺の話は興味深いと思います。
それでは失礼します。