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(回答先: 財政支出(ケインズ政策と国債発行)について 投稿者 あっしら 日時 2004 年 1 月 31 日 02:04:40)
あっしらさんこんにちは。丁寧なレスありがとうございました。やはり通貨発行か銀行の貸出増加(信用創造)が伴わない限り経済、少なくともその成長には影響殆どないのですね。 ただここで気になるのは官僚や政治家の方々の大半ががいまだそれに気付いて無いという現実です。日本と言う国のポテンシャルが低いとは思いませんが(身びいきといや身びいきですが寧ろ高いほうだと思います)それでも指導者層がこれでは、暗澹たる思いです。
しかし題にも書きましたが信用創造とは不思議なものですね。よく考えると高校の政経レベルの知識でもわかる話なんですが、人に聞くなり本で読むなりしないととてもじゃないけどわかりません(でした)。
あっ、そういえば信用創造に関連して今の日本のデフレ不況を解決するための妙案があるんです。簡単な話ですよ。まず僕があっしらさんに50兆円貸すんです。その代わりあっしらさんも僕に50兆円を貸してください。お互いに返済は一年後にして借用書を書きましょう。このとき同じ金額をお互いに貸し借りするので金銭を移動させる必要がない、つまり金が手元に無くてもよい、と言うのが味噌ですね。これで二人の手元にはそれぞれ50兆円分、合わせると100兆円分の資産(借用書)が残ります。あとはこの借用書をお金代わりに好きなもん買うなり生産的だなと思う分野に投資するなりすりゃいいわけです。え?詐欺くさいですか?なーに、気にすることはありません。銀行がやってることを預金口座を借用書に変えてやってるだけです。多分大丈夫(笑)。これだけで日本経済に投入されるお金が100兆円も増えるんです。そうすりゃデフレなんか一発で解決しますして経済成長にも寄与するでしょう。え?一年後お金お返すときにはどうするかですって?もともとは金なんか無いのにつかっちまった借用書はもう他人のものだからお金を払わないといけなくなって破産してしまうですって?なーに、大丈夫!そしたら今度は各自100兆円、合計200兆円くらいの借用書を書きゃいいだけです!!(笑)
どっかの銀行家が言った言葉。
「お金は確かに人類史上最大の発明だろう。そして銀行は人類史上最大の奇術だね」
まさにそのとーり。 という感じです。
ちなみに現実の世界は
例えばAさんが始めに1億円持っていたとします。この場合ぜんたいの購買力の合計は1億円です。さて、このときAさんは銀行にこの1億円を預けたとして、銀行はそれを基準にしてBさんに対して1億円貸すことができる訳です。これだけ聞くと銀行はAさんとBさんの間を仲立ちした金融仲介屋さんに見えるのですが実はちょっと違います。もしこのときAさんが直接Bさんにお金を貸すとすると(株の発行と言う形でも構いません)Bさんは1億円使える状態になりますが、Aさんはお金を使えません。つまり購買力の合計が一億円であるというのは変わりません。
では間に銀行が入ったらどうなるか?まず当然銀行から1億円借りたBさんは一億円使うことができます。ではAさんはどうか?このとき重要なのはAさんは銀行に1億円を貸したのではなく預金したということです。つまり預金であるなら口座間決済によって(お金をおろさなくても)買い物ができるのです。別に金額が大きいときでなくても、おおっぴらには買えないようなエッチなものなんかをインターネットで注文して銀行振り込みで買うことなどが良くあります(笑)。話がそれましたが要はこの場合Aさんは1億円を持ち続けており、AさんBさん合わせて2億円分の購買力があるということです。始めは1億円分しかなかったのにね。
またこのときBさんは借りたお金を現金でもとうとするでっしょうか?一億円は大金です。おそらく銀行に預金の形で預けることでしょう。すると銀行はそれを基準にこんどはCさんに1億円を貸すことができます。これで購買力の合計はA+B+Cで計三億円です。結局この繰り返しによって銀行が貸し出しをするたびに世の中の購買力が預金(信用)という形で増えていきます。理屈の上では預金準備率などで規制を受けない限り銀行は無限に信用を創造できることになります。
信用創造とはこういうことですよね?
ここでやっぱり気になるのが政治家や官僚の方々です。以前竹名大臣の書いた本を読んだのですが、その中で銀行は金融仲介業とはっきり言っておられました。上のような銀行の特殊性を理解していればとてもそんな結論にはならないと思うのですけども、、おまけに同じ本の中で日本の景気回復のためには外国から投資が必要だとも書いておられました。そんな訳のわからん疫病神を招かなくても銀行がお金を作れるのになあ。
ところで、
『「匿名希望」氏へのレス:ケインズ的延命策の陥穽 《ケインズ主義は「近代経済システム」の“死期”を早めた》』
( http://www.asyura.com/2002/hasan12/msg/1118.html )
と、その下に続く政府紙幣に関する論を読ませていただきました。また反論調になるのですが(笑)、政府紙幣の発行ではなく、日銀法を再改正して日銀を完全な政府の従属機関するのではだめなのでしょうか?多分政府紙幣の発行より幾分か穏やかで効果は同じになると思うのです。形式としての中央銀行を残しておけば欧米の”彼ら”との全面対決は延期できるのではないでしょうか。
「“政府紙幣”の導入は、それほどのインパクトを持つ「構造改革」政策であり、宣戦布告と同程度の理論武装と覚悟が求められており、それらが不十分であったり怠ったりする潰されてしまうほどの革命的政策です。」
とありましたが、つまりこれは通貨発行権と信用創造監督権に触れることは”彼ら”の逆鱗を鷲摑みにする行為であるということですよね。確かに国内の半売国奴(日銀や経団連)対策にしても外交にしてもよっぽど注意してやらないととんでもない、それこそ未曾有の国難になっても不思議じゃなさそうですね。