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対米追従の是非を時間軸と空間軸に沿って論じる(MIYADAI.com)
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/974.html
投稿者 まさちゃん 日時 2004 年 1 月 20 日 13:52:43:Sn9PPGX/.xYlo
より以下抜粋。
下記中にあるEU型の“多様性(コミュニティ同士の共生)を流動性に優先させるこうした発想”は、
ネグリのマルチチュードを経由して、このBBSであしら様が主張している「開かれた地域共同体」の主張に極々近いものを感じます。
一方、米国型の“流動性(システムを回して食うこと)を多様性に優先させるこうした発想”は、
国際金融資本家あるいは支配層の思惑に近いのでしょう。
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【二つの近代、どちらを選ぶか】
■それとは別に共時的選択の問題がある。米国「的なもの」に加担することが何を意味す
るかを正確に理解するべし。私たちは今、流動性から収益を上げることと、多様性あるコ
ミュニティ同士の共生の、どちらを優先するかを問われている。
■先頃NHKクローズアップ現代が諫早湾問題を扱った。水門閉鎖もあるが、地元海苔養
殖業者が用いる薬品が無酸素水塊を拡げて二枚貝を死滅させる。番組はヘドロ化した海を
映し、これでいいのかと訴えた。いいのではないか(笑)。
■貝漁で生活する漁師全員が海苔養殖に転業すれば済む話。琵琶湖のブラックバス問題も
同じ。在来魚種で生活する漁師全員が転業してブラックバスで食えば、在来魚種の死滅で
誰も困らない。
■生態系破壊で数十年後にどうなるか分からないと叫ぶ向きもある。そう。地球温暖化に
よる農作物収量増大のようないい事もあろう(笑)。そんなどうなるか分からないことを
云々するより、今あるシステムを合理的に回して食いぶちを拡げるしかない──。
■欧州人が米国的なものとしてイメージするのは、流動性(システムを回して食うこと)
を多様性(コミュニティ同士の共生)に優先させるこうした発想。これに抗って多様性を
流動性に優先させるのがEU的な思考伝統だ。
■成熟した近代には二つの道がある。流動性(収益)を重視する米国の道。多様性(共生)
を重視するEUの道。後者はそもそも亜細亜主義を嚆矢とする。二者択一ならずとも、ど
ちらを優先させるかの価値選択が米国追従の是非を決める。
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