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(回答先: 【竹中半兵衛さん/長壁さん/救国の草莽の志士さんへ】「小泉内閣即時退陣運動」が現在の政治課題なのか 投稿者 あっしら 日時 2004 年 4 月 13 日 19:25:53)
あっしらさん、こんにちは。
昨日子猫の葬儀を済ませました。
終えてから疲れが出てしまい眠り込んでしまったのでレスが遅れました。
あっしらさんの具体的なつきこみ質問についてはもう少し時間をいただきたく、とりあえず撤退要求(最小限綱領主義と呼ばせていただく)とその後の小泉辞任要求――こ二つの課題をを私なりの解釈としてて二段階論的要求と呼ばせていただき、忌憚なく問題を投げかけましたので、ご高覧願います。
最後の(4)は現実が流動していますので、事件への感想です。飛ばしてください。
ついでで申し訳ないのですが、クエスチョンさんの解放戦略もお聞きしたいと思っております。
以下拙文はネットにおいてイラク反戦を表明している者の心の内を表明したものととらえていただければ結構です。
(1)革命主義について
天木氏のとなえる「小泉首相の即時退陣要求」は、これまでのポチ政府・マスコミの反動的キャンペーンゆえに逼塞した国民の意識をも変えて実現されるわけですから本来の意味での「革命」であると意義つけることはできます。
また、救国の草莽の志士さんは明治維新(日本における近代ブルジョワ革命)前夜の情勢に現状をたとえて(つまり小泉政府打倒のための機が熟している)、天木氏の「決起のよびかけ」を発しているが、これもまた革命であると考えております。
救国の草莽の志士さんの考えから見れば天木氏の考えと違うではないか、もちろん私の立場もちがうのに、なぜ私が賛同するのか、と思われるでしょうが、それは単に「団結」が必要だからです。分断されてしまっては本来の目的である「小泉首相の即時退陣」が実現されるはずがありません。
その意味では私も天木氏のいう革命主義者だと捕らえられることには異議がありません。
(2)あっしらさんの撤退要求は最小限綱領主義であるが、まず二段階的戦略(仮にこう呼びます)について
次に、あっしらさんの人質解放戦略(直近の問題ですから戦術と呼ぶべきかも知れません)がポチに対して最小限綱領主義的に要求を出すことは有効なのかどうか。これを検証します。
<人質解放交渉と政府の動向>
三名の人質解放について第二の声明がアルジャジーラから流され、彼らは撤退を解放のための必要条件にはしない旨伝えてきた。これを受けて、ポチは「安全な」解放交渉に入ったとの印象を与え、三名の人質解放についてなんらかの事態の進展があるとにおわせながら報道管制を敷くにいたった。しかし実際には解放のための交渉については相手の実態も、三名がたどった経路も、拉致されている場所もまったく把握できていないことを自己暴露した。そのご拉致グループからの連絡は途絶えている。解放交渉が長期にわたる可能性すら語られている。
そのような状況において、ポチはサンケイや日刊スポーツのルポのごとくマスコミを動員して拉致事件には日本人がかかわっているとか三人の自作自演の可能性を示唆して、露骨に人質やその家族に対する憎悪を醸成するキャンペーンを展開している。
<ポチの目論見>
これはポチ政権が日米軍事同盟にもとづいてイラクに日本軍を派遣し、アメリカの侵略に加担している、という派兵の本質を隠蔽するためのキャンペーンである。ポチ政府は、三名は政府の退避勧告を無視して危険地域へいったのだから、今回の事件の責任は三名にあると言いたいのだろう。こうして、政府の「侵略加担」への批判を三名に転嫁することで交わそうという思惑があるのだろう。
さらにファルージャとの関連でマスコミを通じて拉致を論じるようになったが、これはファルージャにおける米軍による殺戮の報道に対して、米軍に対する国民の怒りを減殺させる効果実を狙ったキャンペーンである。三名の自作自演説を敷衍させることによって、侵略軍の罪業をカムフラージュする効果を期待しているのだろう。
しかも政府はファルージャのレジスタンスをテロと規定してこれを鎮圧するアメリカ軍が正当であるという発想から、三名はテロリストと同一であるというイメージを作り上げ世論誘導を図っている。しかし報道からも現地の惨状が伝わってくるので国民の米軍(や自衛隊)への怒りを静めるほどの効能はない。
ファルージャのみでなく、イラク全土におけるイラク人への攻撃をやめよという声は世界的に巻き起こっているし、アメリカではブッシュ政権がイラク侵略がレジスタンスの抵抗と米軍の犠牲の増加によってベトナム化の様相を呈してきたために、窮地に陥りつつある。
ポチは同盟先の窮状を見てこれへの援護射撃に躍起になっているが効果実はなくイラク情勢はブッシュにとってますます不利になってきた。アメリカへの忠義ぶりを示すことのみになりふり構わず現を抜かすポチ政権は、いまや存在意義が問われている。
それにもかかわらず、馬鹿のひとつ覚えのように「撤退はしない」、「日米の全面的協力による三名の解放」を繰り返すのである。
ポチは、ファルージャの民衆がなぜ立ち上がったのか、イラク全土で発生している侵略者に対して武装蜂起で立ち上がったレジスタンスは何を意味しているのかをよく理解するポチ政府であればこそ(言い過ぎかも知れない)、イラクの情勢を人質問題を支配階級に都合のよいように活用しているのだ。
<ポチによる人質問題のスリカエ>
現状ではポチ政府は自衛隊の撤退要求は一切拒否してイラク派兵(侵略加担)を正当化し、この点から三名の拉致事件を政府に都合のよい事件として国民に向けて押し出した。その上で、撤兵要求は完全に棚上げし、あらためて事態を振り出しに戻し、三名とその家族への憎悪を煽っている。それゆえにファルージャに拘束されているとされる三名をさらに危険な状況に押しやってしまった。救出どころか米軍の無差別殺戮に巻きこまれる危険性さえ感じる。
いまやアメリカ現地軍は2万5千人の増派を本国へ要請し、レジスタンスを根絶やしにしようと企んでいる。50万都市ファルージャをゴーストタウンにするのもいとわないのだろう。ソンミの悲劇をはるかに上回る犠牲が懸念される。
<忠犬ポチ公>
一方レジスタンス側は、シーア派とスンニ派の共闘関係も築きつつあるが、このことはブッシュ政権にとっては最も危機な事態であり、なんとしても阻止する必要がある。
連合軍の中では撤退を表明する国が出始めて足並みもそろわなくなった中で、アメリカへの忠義ぶりを発揮しているのがわが忠犬ポチ公である。イラクにおいて自衛隊は米軍の武器弾薬を輸送する役割を担うまでに至った。復興支援の内実がこれである(憲法違反ではないと嘯きつつ)。このようにイラクにおいてポチ政府は侵略者としての牙を剥きつつあり、より露骨なイラク市民殺害への加担と、国内の反戦運動への弾圧を加えるであろう。
(3)二段階的要求について―――ポチ政権との関係において、その一段階目について
<車の両輪>
このような観点から、日本人三名の人質問題への反動機的対応と侵略への加担行為は別のものとしてとらえることはできない。車の両輪のごとく、二つの問題は密接な関係がある。人質解放が終わってからポチの辞任を迫る、というのではアメリカ主導(日本がこれに加担)のイラク侵略はとまらない。実際には解放のために撤退要求をするということは小泉政権の退陣要求と直接的に関連している。
<日米軍事同盟と撤退要求>
もちろんこの二段階戦略は可能に見えるのである。それはまず日本が自衛隊を撤退することが必要条件となるが、問題は、「いかに撤退させるのか」。自衛隊を撤退させるから三名を返してくれという交渉を、名誉にこだわるポチが引き受けるかどうかだ。
自衛隊を撤退させるということは、日米軍事同盟を解消するということであり日本支配階級の権益を自ら放棄させることを意味し、このような提案は即座に拒否されるのではあかろうか。
今回の拉致事件で三名の家族が、犯行グループの強力な撤兵要求を政府につきつけていたが、それは切実な願いであるがポチ政府にとっては問題外の要求なのだ。まさに支配階級(ポチの黒幕)の意図をポチは忠実に表明しているのである。日本支配階級が支配階級として存在するゆえんを日米軍事同盟によって築いてきた経済的繁栄を土台から破壊するような提案である。
しかるにイラクにおけるアメリカの軍事支配体制が実質的には国民の心までは支配できないので、圧倒的な火力と膨大な兵力を増員してもイラク民衆のレジスタンスにはアメリカは対応できない。したがって日本が撤退を決定するのはアメリカが軍を引く(退却する)ときにのみ可能なのであって、軍事同盟上もイラク駐留の必然性が消滅する。戦況から見て自衛隊は、おそらく米軍と同様「退却」を強いられることになるだろう。イラク人民にとってすでに日本は敵国である。
(このような米帝のイラク侵略の破綻を米帝はどう乗り切るか?市街戦で自軍の犠牲者が増大している以上、想像を絶するような兵器を用いて町ごと消滅させるような挙い出るのではあいかと危惧している。すでに「禁止」兵器としてのクラスター爆弾をファルージャで使用しているといわれる)
<撤退・転進―――周辺事態法>
したがってポチ・支配階級にとって撤退は日本帝国主義の敗北(イラクからの逃亡)を意味することばであり、第二次大戦の緒戦退却を「転進」と言い換えた大本営の悪夢を見るだけである。しかし考えてみるべきである。周辺事態法が日米安保条約では軍事同盟上は地球全体、アメリカのゆくところどこでも周辺事態法が発動されることがすでに決定されているのであり、たとえイラクから撤退したとしても、今後はどこの紛争地にも派兵できるというお墨付きを、ポチ政府はしっかりと国民からもらっている。このことを忘れてはならない。
「撤退だけでも」という最小限綱領主義と、二段階的要求(まず撤退を、そのご小泉辞任を)というあっしらさんの考えにおける問題点を私なりに感じたので支配階級の意図を、一般論的にですが検証してみました。軍事的な分析のようなものになってしまいましたが、経済はまったく不案内の小生ですから(今回の論議においてはまだ不要だと思っております)、いずれご高見をお聞きするのを楽しみにしています。
(4)その他
今日現在、いまだに拉致グループから何のメッセージもない。
日本中が三名の人質問題で揺れ動いているときにイタリア人4名が拉致された。拉致グループの名称は日本人を拉致したグループとは違うようだが、やはり日本に要求したのと同様にイタリア軍の撤退を要求している。このまま拉致事件が続発するならば、やがて米軍の司令官やブレマーまで拉致される羽目になるだろう。どこも軍隊を派遣して大もうけを企んでいるわけで、そのよって立つ土台がイラク人によって根本的に否定されるという憂き目に合っている。まして育てあげあイラク軍の兵士さえ自国の人々には銃を向けられない下実が明らかになった。いつ侵略者に銃口を向けるかもわからない。
イラクの人々は犯行グループがその気持ちを代弁してくれていると捕らえているのではないか。それゆえに拉致される民間人が増加している。
犯行グループが、態度を硬化させ、解放を引き伸ばす虞も出てきた。こ家族の疲労は頂点に達したままだ。それでも面会要求にも応じない。事態が長期化するとの見方も出ているが、この見方を政府関係者は、情報が錯綜して困惑しているといいながら、
>「人質が殺されることはあり得ないと確信している。焦って譲歩しないことが一番大切だ」と意味ありげな笑みを浮かべた。
と破廉恥にも国民や家族の安全な解放への願いを踏みにじっているのだ。
http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/198.html
ポチ政府が現状を楽観視して長期化するだろうなどと夢想し、解放へ向けた取り組みをせず無責任な居直り続けるならば、安全な解放をポチにお願いすることは無意味である。
ポチ政府は単に米国に盲従するだけの、狂ったファシスト集団であり、粉砕するしかないのである。
ポチが首相に就任して以来、北朝鮮の拉致事件を契機にマスコミを総動員して排外主義キャンペーンを張って危機を煽り、有事法制の反動諸法を矢継ぎ早に成立させた。具体的推進を保障する有事7法が国会に上程される見込みである。
戦争に反対して任務を拒否する労働者はあっさり投獄されることになった。
戦争と軍隊を否定する憲法を改悪しようという論議が活発になった。
総じて右翼的な傾向を政府・マスコミが強める中、これに歯止めをかける動きは押さえつけられてしまった。
連合や全労連によって帝国主義的労働運動(翼賛労組。産業報国会への組み込み)が完成した。
議会は大政翼賛会的様相を呈している。
ファシストポチの反動攻撃は、有事法制の成立とともに社会・政治のあらゆる面で反動化を実現した。その上で自衛隊をイラク侵略のために堂々と派遣したという実績を作った。
戦後50年以上にわたって憲法によって禁止されてきた侵略加担のための「派兵」がいともやすやすと敢行されたのである。
日本軍国主義が中国で行った侵略、第二次大戦でこうむった国民の犠牲と原爆投下というジェノサイド・・・・このような歴史は再び繰り返さないと国民は憲法作ってで誓ったのではなかったか。
歴史的教訓も憲法も踏みにじり軍備増強とアメリカの侵略加担のための派兵という事実が今眼前でまかり通っている。
このような事態を許してしまった私とは何か?
復興支援だといってもイラクの人々は撤退してくれと要求している。
それなのに、なぜ「撤退しない」とかたくなに拒否するのか。
他人の家に招かれざる客が上がりこんで、出ていけといわれても居座っている、こんな不条理はない。