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(回答先: Re: 一方通行の時間感覚 投稿者 カムイ 日時 2004 年 4 月 13 日 01:12:28)
カムイさん。レス感謝です。
今回も少し長いです。
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まっくすさん、ご丁寧なレスをありがとうございました。
こちらが理解しやすいような配慮を感じます。
お手数をおかけしたことに恐縮します。
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カムイさんはとても素直な対応をされ、レスのしがいがある方です。
疑問は本質的ですが、こちらの思考をくみとり、よく考慮された上で返事を返され
ます。前回レスに時間がかかったのは、カムイさんの返答次第では無駄骨に
終わってしまう恐れを感じ、慎重に書かざるを得なかったためです。
今回はなぜ「無駄骨に終わってしまう恐れ」を感じたのかところから始めてみたいと
思います。
「貨幣の問題」を語る流れの中で、「原因-結果(因果)」の問題はどなたかが
必ずぶつかるか、そこで思考停止(自己撞着)に陥ってしまうポイントだろうと
思っていました。
「時間」の問題は自分の身体感覚と擦り合わせ、どう因果の常識と向き合うかの
過程に醍醐味があります。私は、身体感覚と擦り合わる思考でなければ、
本当に考えたとは言えないくらいに思っています。理屈で解決できる構え自体に
誤謬が含まれているのです。
「あたま」と「からだ」全体がどう会話し、問題を展開するかに関しては、
相互の間でインタラクティブな(双方向の)やりとりが必要です。
経験上、繰り返せば自ずと「からだ」から返事がかえってくるようになります。
修練が必要ですが、身に付けば自然と生活に変化がでてきくるのです。
(Mさんの言われる「水行」も同様だと思います。これは身体の物理的な感応を
契機に、ダイレクトに脳に分からせる荒療治です。「水行」を理屈で理解する
ほどバカげたことはなく、それでは永久に思考停止状態に留まるでしょう。
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/917.html 参照)
人によってはそれ以前に思考停止している方々をお見受けしますが、
例えば「沸騰かえる」(仮名)さんと「うわべ論」(仮名)さんの応酬は、
思考停止の人に対して理屈っぽい折伏を試みる段階で、既に失敗が予測され、
議論板の深みを失わせる事態に立ち至っているのは本当に残念なことです。
この二人は本質的にはいいものをもっているが故になおさら残念です。
カムイさんも生活の中でこの身体で考えるという習慣を癖にするよう心がけられる
と、いろいろな場面で、何が間違っていて、何が正しいかを瞬時に峻別する能力に
磨きがかかってくると思います。
偉そうに言っていますが、私も修行中です。私のコメントに欠けている点がありまし
たら、
ご指摘ください。それによって言語化されていない事象が、明確にわかる可能性があ
ります。
(私のいままでの投稿には、はしょった言い回しは多いですが、本質を誤魔化すよう
な
発言は一切していません。過去の投稿をお読みになって疑問が出てくれば、「から
だ」で
考えてみてください。その時々の相手に合わせたレトリックも使っていますので、言
葉尻に
とらわれずお読みいただけるようお願いします。
初投稿は http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/684.html です。)
***
余禄として、既にご存じかもしれませんが、bvさんという方のHPを紹介します。
(竹の間掲示板: www.mumyouan.com/k/takenoma.html)
以前こちらに投稿されていた方で、いまは独自のHPを公開されています。
彼と面識はありませんが、思考の流れはすんなり入ってくる人です。
過去記事をお探りになれば、私の言わんとしている思考過程の好例として
とらえていただけると思います。
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この「時間」というのは興味をそそられました。
実は前回のレスを書いているとき、自分の言いたい事とズレているかもしれない
という違和感を感じていました。
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「自分の言いたい事とズレているかもしれないという違和感」というカムイさん自身
の
コメントに現れているように、やはり「からだ」が反応するわけですよね。
その違和感を大事にして、次に展開する習慣をつけるよう努力なさったらいいと思い
ます。
今ある常識の多くは「ウソ」(あるいは思い込み)を基盤として、その上に理屈を
積み上げていった体系です。これを氷塊させるには、基底にある「ウソ」を
「からだ」で感じ取れるようになれば、解決の糸口になっていくと思います。
この場合、女の人は「からだ」の問題が非常に多くの比重を占めていますから、
彼女らが発するコメントを素直に謙虚に受け止めて、男が勉強するのも大事です。
女性は違和や共感を身体の中枢から感じ取るのですから、無視できません。
私のように、こんな説明をしているのはやはり私が男だからで、
「永遠のすれ違い」(http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/977.html)を
男にやめさせるのは大変です。
逆に、女性に対しては彼女らが言語化しにくい、「ウソ」から構築された体系(理
論)の
「半身体」的状況について、男ならではの論理で説明する必要があります。
女性からみれば「男は何てバカなことにこだわっているんだろう」でしょうが、
女性の方でも部分(あたま)だけでも納得できる「男」性を理解してもらわねば
なりません。
(その意味でも、ぷち熟女さんやすみちゃんの存在は貴重です。益々のご活躍を。
ぷち熟女さんの寛大かつ筋の通った感性は、雑談版でロングランを続ける性愛スレに
よく発揮されています。
http://www.asyura2.com/0401/idletalk8/msg/194.html 参照
すみちゃんの的確な感性は次の応酬によく現れていると思います。
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/1038.html
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/1045.html
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/824.html 参照)
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まっくすさんの「時間」と言う言葉で、その違和感が解けたように思います
(もっともまっくすさんの言われる「時間」と私の言うものが同じかどうかは
分かりません)。
まっくすさんの仰るとおり、「原因−結果」という問題規定は、時間が
過去から未来へ一方向に流れることを前提としていると思いがちです。
現に私もそういう前提で書いてしまいました。ところが、最近、時間の
流れとは「幻想」に過ぎないのではないかと思うようになりました。
過去・現在・未来というのは同時に存在し、”今”というのは一つの
視点にすぎないのではないかと。そうすると”今”に過去、未来は集約
されていることになり、結果の中に同時に原因が存在することになります。
従って、結果である「貨幣」を変える事は、同時に原因である「観念」を
かえる突破口にはなりえることになります。
まっくすさん、「機が熟せば」と言わず、少しでも早く「時間論」を読ませてくださ
い。
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同じ人間の身体ですから「時間」そのものを感じることは大して違わないと
思いますが、各々の生活環境や、体質、性格などによって多少違ってくるでしょう。
「時間」に対するイメージも違って当然ですが、本質はあまり変わらないと
思います。その辺りをうまく説明できればと思っています。
ひょっとしたらカムイさんの仰る「幻想」は大きな枠としてとらえている節がある
ので次に説明することと同義かもしれませんが、一応説明しておきます。
(「幻想」と言葉にすれば「わかって」しまい、そこで思考停止となる性癖の方々も
おられるので、あえて説明します。)
私は「時間」というのは、
過去から未来へ向かう風(未来風)と
未来から過去へ向かう風(過去風)
の混合状態なんじゃないかと思っています。
光の合成のたとえでいうと、光は波長の違いから色が違って見えます。
たとえば、赤と青と緑の光を合成すると白になります。人間の色の知覚には
赤と青と緑があり、すべて混合すると白になるわけです。
これと同じような現象が、時間軸という次元でも成り立っている可能性です。
あるいは、人間は危篤状態や交通事故に遭った直後に、それまでの自分の人生が
走馬灯のように上演されるそうですが、そんな一瞬は、人間が既成概念上で
感じてとっていた時間感覚が崩壊し、一種ニュートラルな無風状態が出現するから
じゃないでしょうか?そのときに急に頭の回路が高速になったというより、
むしろ「過去風」が強く吹いてきたということなんじゃないかと。
当然、「未来風」に溺れている観察者には頭の回路が速くなったとしか解釈できない
わけです。
つまり、どの風のスピードで時間と対象物の速さを計るかで全然結果が違ってきます。
常識的には、「未来風」のスピードは均一で、一定速度で延々と吹いていると
仮定されています。しかし、そんなこと有り得ないと私の「からだ」が言うわけで
す。
かりに一定のスピードで動いているなら、どうして「からだ」は変化を感じるの
でしょうか?そもそも均質系に「感動」は存在するでしょうか?
時間ってもっとダイナミックなものだという気がしませんか。
このような意味で本来、非常にあいまいな流れの総合である時間感覚が、
「未来風」に固定されて、我々を未来へと一方的に駆り立てるかぎり、
戦争や環境破壊などの個別の事象を是々非々する意味がないような気が
しています。
***
余談ですが、精神世界系で、「波動」という言葉で「人心定義」を行い、
波動をコントロールすることで世界の問題は解決するかのように信じている人たちが
いますが、あれも典型的な思考停止ですね。「言い分」は正しいのですが、
人間としての取り組み方に問題を感じます。本人は波動で満足できますけど、
その状態の内実をどう現実化するかというレベルに信仰の価値はかかっているわけで、そのことを不問に付して、異なる次元で世界を理解している人々を批判したり、
仲間内でよいしょごっこしたりすることに、あまり意味があるとは思えません。
同じことは、阿修羅の「利口の壁」や「バカの壁」にも見られます。
これも己の信条やイデオロギーに従って思考停止を続けているだけで、
本当の意味で発展性を求めていないのと同じです。
大事なのは、シンパとの密談ではなく、わからんちんへの説明責任なのです。
お互いに相手をバカとか利口とか定義しあってじゃれているのは傍目から見ると
滑稽なものです。本筋の事を訴えるには、説明責任を果たす根気強い努力が必要です。現実界も時間も固定できないのですから、信条もイデオロギーも柔軟(動的)
でなければ意味がありません。
こうした一貫性した姿勢という意味で、カムイさんやぷち熟女さんの姿勢には敬意を
表します。これは私の言っている「選択と集中」という話と密接に結びついています。
(http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/836.html 、
http://www.asyura2.com/0401/dispute16/msg/707.html 参照)
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また、「自己と他者を分断せざるをえない設計」が刷り込まれた「貨幣」は、
単なる道具ではなく、人間の「思惑」そのものかもしれません。この点も
まっくすさんのレスを読んで、気付きました。
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ぜひその「気付き」の過程を言葉で説明していただけますか?
身体の反応を他者に説明するのは難しいと思いますが、やってみると
カムイさんの分析能力を強めるいいトレーニングになると思います。
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他方で、「時間」の問題から、「観念」の範囲、ひろがりの問題へ移ると、
「自己と他者を分断せざるをえない設計」は「貨幣」のみになされてきたのか、
もっと広範な設計図の一部に「貨幣」があるに過ぎないのではないかという
疑問は残ります。
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「貨幣」は一部であり、全体であるとも言えますね。
地球に住んでいる人間社会を身体で例えると、「貨幣」は血液です。
血液を想像すれば、答えに近づくと思っています。
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まっくすさんも「お金の内部に埋め込まれている「性癖」(貨幣属性)が、
我々の「マインド」を作り出す」としても、すべての「マインド」がお金の
「性癖」に支配されているとは前提されていないと思いますが、少なくとも、
再び同じ「性癖」、あるいはもっとひどい「性癖」を埋め込まれないように
するための方策を「貨幣論」の中で展開していただけたらと思います。
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もちろんそう思っています。
地球という枠の中でしか生きて行けない属性であるがゆえに、「貨幣」の
性癖が自分達の住む環境を悪化させている状況は危機的に思っています。
前節の流れでいえば、社会という身体は病気(戦争や環境破壊)にかかっています。
血液の突然変異(利子の合法化)が、ガン細胞を増殖させています。
局所的に治そうというガン摘出手術に明け暮れている「カエル」さん達の努力は
認めますが、身体全体を理解していない医者に根本治療ができるとは思えません。
いちいち末端の事象に飛びつかず、「病気の根源」は何かについてもっと思考を
強めてほしいと思います。
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私には日本人だけが特別の位置にいるとは思えないのです。
世界各地に、素晴らしい文明社会が存在したはずです。
初めの「時間」の話に戻れば、今も原因と結果として存在しているはずです。
アメリカと日本の縁で言えば、日本と直接縁があるのはアメリカのネイティブ
だろうと思います。先住民を殺戮、破壊した白人ですが、彼らのスピリッツまでは
破壊できません。肉体や物を破壊すればするほど、抱き込まれて行くようなもので
す。
白人社会の中から支配層の”しかけ”に覚醒する人は増えてきていると思いますが、
彼らを導いたものは他でもない、かつて殺戮しつくした先住民のスピリッツでは
ないでしょうか。日本人はネイティブと共に、アメリカ白人をお守りする縁に
あるのでは、と思っています。
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ええ、もちろんそうです。
子供のしつけの問題は親のしつけの問題でもありますからね。
精神的な側面の説明としての日本と外国との関係は、議論の重要なテーマの
ひとつです。カムイさんの「殺戮しつくした先住民のスピリッツ」という点をもう少
し
詳しく説明していただけますか?
ちょうど昼休み板で、経済と歴史を同列スレ上で、まったりと展開していこう
としているところです。よろしければ、ご参加ください。
(スレは http://www.asyura2.com/0403/lunchbreak3/msg/124.html)
(超)古代のアメリカや日本、アメリカンネイティブと日本の関係、
ネイティブは時間をどう捉えていたのか等々、興趣尽きないトピックだと思います。
最初は断片的で散乱していても、いつか全体像が焦点を結び、一定のコンセンサスが
形成されるといいなと考え、気長に(お相手がある限り)展開したいと考えていま
す。
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尚、私はニューエイジオタクですが、オープン「マインド」は心がけている
つもりですので、、、、。
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失礼しました(笑)。オープンさは伝わってきました。
「マインド」はその世界のジャーゴンですので、あえて遊んでみました。