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<15>第2部 実態(4)苦肉の策 画像システム 跡利用の影(上)[不平等の源流/琉球新報]
http://www.asyura2.com/0401/bd33/msg/856.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 2 月 22 日 09:55:54:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: 第2部 「実態」(3) 外務省が「知る権利」奪う 環境行政の壁(下)[不平等の源流/琉球新報] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 2 月 16 日 22:21:49)

所有地に立ち入りできない地主のために、宜野湾市が整備した仮想現実の画像システム=13日、宜野湾市役所

国道58号の宜野湾市伊佐交差点を普天間向けに曲がると、県道81号の上り坂が続く。道沿いに連なるフェンスの内側には、米海兵隊キャンプ瑞慶覧内の傾斜地が広がる。丘を上るうちに視界が開け、晴天時には東シナ海の水平線がくっきり浮かぶ。

 西海岸の豊かな眺望が印象的な同基地の一角にある宜野湾市域(五十五ヘクタール)は、日米特別行動委員会(SACO)で二〇〇八年末までの返還が合意されている。しかし、五百人余の地主は自分の足で所有地に立つことができない。

 返還時期が決まった基地といえども、日米地位協定三条が定める米軍の「排他的管理権」が立ち入りを拒む壁になっているからだ。

 立ち入りを望む地主の強い要望を受け、宜野湾市は〇二、〇三の両年度予算で、コンピューター処理した画像によって、基地内への立ち入りを仮想体験できる「現地立ち入りVRシステム」を整えた。

 返還予定地を航空写真と凹凸のある詳細な地形データを駆使して、基地内の土地の形状や建物を画像化。地主はパソコン上の風景を動かし、地番と照合させながら飛んでいるような感覚で高度を変え、「まだ見ぬ所有地」を確認できる。

 宜野湾市の比嘉忠信基地政策部長は「米軍の運用によって立ち入れない土地の実態を確認するには、現時点で最大限の方策」と語る。国の補助を含めた跡利用対策の経費は千八百万円余。VRシステムに約二百六十万円使った。地主が立ち入りできれば、必要のない経費でもある。

 この返還予定地の47%は急な傾斜地で、跡利用しづらい土地だ。市と宜野湾市軍用土地等地主会が本年度中の基本計画策定に取り組んでいるが、返還に反対してきた地主も多かった。

 大規模な土地の跡利用や再開発では、地主が所有地を確認し、減歩率など、複雑な権利関係の調整を尽くすことが望ましい。地主の現況確認がままならないままでは、跡利用に影響を及ぼす懸念が付きまとう。

 比嘉部長は「急傾斜地であるこの返還地は、通常の手法では跡利用が困難。地主にその実態を把握してもらい、国、県の特別な支援を求めて協調することが欠かせない」とした上で、「本来なら、地主に現地で土地の場所や形状を確認してもらうのが一番いい」と話した。

 地主の間では「画像は評価できるが、実際に目で見て確認するのがベストだ」という声は強い。地主立ち入りのめどが全く立たない中、宜野湾市は“苦肉の策”として、VRシステムの導入に踏み切らざるを得なかった。

 VRはバーチャル・リアリティー(仮想現実)の頭文字。仮想現実をうたう画像によってしか、目前に広がる所有地に向き合うことができない現実が横たわる。地位協定は、基地跡利用にも影を落としている。

(地位協定取材)
http://www.ryukyushimpo.co.jp/special/unequal/040217.html#040217

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