現在地 HOME > 掲示板 > 戦争44 > 1477.html ★阿修羅♪ |
|
1987年に起きた大韓航空機爆破が安企部の謀略だったという説が韓国でやにわに拡散。テレビ朝日の夕方のニュースで報じていました。番組では大韓航空機安企部謀略説について小説ベースの実質的ノンフィクションがベストセラーになったこと、あるいは金賢姫を追ったテレビドキュメントが高視聴率を取ったこと、そして金賢姫がその番組放映のあとに失踪したことなど紹介。
安企部の報告の矛盾として、今や韓国でベストセラーとなっている上下二冊の小説を執筆した作家は、金賢姫がモスクワから深夜0時に出発したという安企部の報告について、そのような便は今も昔も存在しないことを指摘。また、安企部がレポートで証拠として紹介している北朝鮮時代の金賢姫の写真を指差し、それは私だと憤慨している北朝鮮の女性の映像を写していました。よく見れば、写真の女の子が大人になったらこうなるのだろうと思える女性が
「ひどい侮辱だ。マユミはここに来て釈明すべきだ」と。
コリア・レポートの辺真一氏は、こうしたことについて、予測しえなかった大きな出来事が起きたことで安企部が混乱し、慌てて作ったためにいくつか問題があるだけだとさりげなく安企部を弁護。また謀略説の蔓延については、先に発覚した痴情のもつれによる殺人事件を、安企部が北朝鮮の工作員に結び付けようとしていたことが明らかになったことを紹介し、これは国民に広がる安企部に対する不信と偏見が生み出した単なるフェノミナとコメントしていました。
しかし、果たしてそうなのでしょうか。私には辺氏のプロフィール、スタンスを何やら示唆しているように思えてなりませんでした。
韓国では先に北が安企部にスパイを仕込んだというスタンスの二重スパイという映画がヒットを飛ばしてもいましたが(逆に、安企部が北カードを使うために北の工作員になりすましたという数々のスパイケースを隠蔽するプロパガンダ映画?)、私はこうした謀略説の蔓延は、あたかも沈静化をはかるように辺氏が言っているようなフェノミナなどではなく、韓国の人々が、まさに事件の背後にある何かを肌で感じ始め、そして一部の人間がイデオロギーの呪縛から解放され、過去の事実、そして嘘に気がつき告発を始めているように思えてなりません。
番組では未亡人となった副機長の妻のコメントを最後に紹介。
「どうやって爆弾を機内に持ち込めるでしょうか。これは政府の陰謀です」
ちなみに私は、アメリカで言えばレーガン時代のこの事件をやはり安企部関与の典型的フェイク・テロだと考えています。敵のテロであるかのように思わせた自作自演テロを行うFaulse Flag Operationです。韓国の親分であるアメリカは当時、世界のあちこちで随分表向き敵ではある相手と背後で取引をしたりもしていたものです。私からしたら今も昔も北朝鮮ほどアメリカの役に立っている国はないように思っています。それはレトリックではなく、リアリティとしての話です。
安企部の関係者数名は当該話題作を執筆した作家を名誉毀損で訴えることに。小説であるにもかかわらず、安企部は看過することなくしっかり反応したのです。訴訟を受けたことについてコメントを求められた作家は自信に満ちた口調でこう言っていました。
「これはいい機会だ。是非裁判という場で事件の事実を明らかにしようじゃないか。当時の関係者を法廷で証言してもらうことは言うまでもない。勿論金賢姫も例外ではない」と。
金賢姫はもしかして恩赦を与えてくれた雇用主である当の安企部から消されることを恐れ始めていたのではないでしょうか。