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(回答先: 「日刊ゲンダイ」の蹉跌:「多分彼はもう表には出てこないだろう」や「今度の戦争で裁く罪名がない米国の悩み」 − イラクが敵前逃亡罪や国家反逆罪で裁くべき問題 − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 18 日 03:45:58)
……と、「さすが、あっしらさん」がこう書いているのは、おかしいね。それは、「書き言葉」としてもおかしいね。どの読者にとっても明らかだろうがね。そして、どうやら、あっしらとやらは、色々と事実誤認も犯しているみたいなのだね。問題のタブロイド新聞よりも質が落ちると、言うべきかも知れ無いね。
どの読者が考えても、フセインが、大統領や最高司令官として「敵前逃亡」したと言う話は、事実誤認だろうね。ここで、あっしらに対し、根拠を示して欲しいですねと、言うべきかね。国家反逆罪とやらも、見当違いと言うべきだね。「さすが、あっしらさん」の投稿として、これは情け無い限りと言う所以だね。
ヴァチカンの枢機卿の言葉を借りるなら、フセインを「動物扱い」しているビデオを、クリスマスを祝う時期に世界に放送した事で、アメリカとイギリスには当然至極の非難の波が押し寄せている。とりわけ、アラブ圏は、この「事件」を境にして、結束を強めかねない情況にあるのだね。尤も、隣国で交戦国だったイランは、「アラブ」では無いから、当然に冷淡な姿勢を取っているがね。
しかし、そもそも、「フセインが捕まった」と、最初に世界に報じたのは、実はイランの通信社だったらしいね。そのあと、この「フセイン逮捕劇」とやらが、世界に怒涛のように流れて行く事になったと言うのだがね。フセイン逮捕劇とやらを演出し、動物扱いでアマチュアビデオを作りエトセトラと言う「アイデア」も、アメリカ軍は、仇敵のイランから取り入れたと言うのだがね。「敵の敵は、味方」と言うから、アメリカがイランのアイデアを模倣したとしても、不思議は無いだろうがね。
今でも、フセインが、何故、「穴倉」からのこのこ出て来たのかと、憶測が飛び交っているね。どこかに、アメリカが逃がしてやる為ではないかともね。そこには、「没落」した独裁者に同情したり反発したり、或いは失望したりと言った、第三者的な感情も満ちているのだね。しかし、「フセイン捕り物帳」とやらの情況は、それ程単純では無いらしいね。
今度の「フセイン捕り物帳」とやらで、彼の居場所を突き止める決め手となった情報は、側近の裏切りで入手したと、アメリカ軍筋は「説明」していると言うね。しかし、それは、やはり、アメリカ軍の発表であるのに過ぎ無い。これも、フセインは追い詰められていますよと、おのれの国内に向けて、発表したのに過ぎ無いのだね。そもそも、フセインが捕虜となるに至った経緯すら、それ程単純では無いしね。
先週末の「捕り物帳」劇で、フセインと最初に話をしたアメリカ軍兵士は、ブライアン・リードと言うアメリカ陸軍少佐だったと言うね。そして、今まで報道されたこのリード少佐の話とやらが事実とすると、フセインはこの少佐に、わたしはイラク大統領フセインだと名乗ったと言うね。更に、これから先が問題だが、それに続けて「わたしは交渉をしたい」と語ったと言うのだね。つまり、少佐も、この「交渉要求」を受け容れたと言う事になるがね。
これは、「フセイン逮捕」エトセトラと、アメリカの殺人鬼や、或いはイギリスの没落帝国首相などが、「デンパ」情報で語るところとは、かなり違うのだがね。この手の政治屋どもは、おのれが戦争犯罪人だね。つまり、おのれの罪を免れる為、泥沼のイラク侵略戦争を早期終結し、あわよくば、フセインを戦犯とする「裁判劇」も演出し、おのれは助かりたいと願っている。哀れな話でね。
この戦争犯罪人どもは、「狂」の「共」同通信の記事のように、フセインにチャウシェスク同様の最後を遂げさせれば、おのれの命は助かると、考えているのだね。ブレアは、かのケリー博士を暗殺させた可能性が高まっているしね。首相として、法律家として、おのれの末路がどんなものであるかは、ブレアも良く理解している筈だ。ラムズフェルドも、ちょうど20年前の12月に、密使としてバグダード訪問をし、フセインと握手した時の事を思い出し、「フセイン逮捕劇」とやらに、おのれの末路を重ね合わせているかも知れ無いね。
いずれにしろ、報道されているような「フセイン捕り物帳」ストーリーは、リード少佐の話とは、趣が違うね。少佐の話が真実であれば、この場合、フセインの行為は、自ら「投降」した事になるのでね。しかも、フセインが「交渉」を要求したと言う少佐の証言は、もっと大きな問題をはらんでいる。つまり、フセインは、イラク軍最高司令官として、アメリカ軍最高司令官に交渉を求めた事を、少佐が証言したことになるからね。
投降し、停戦交渉を要求したフセインを、「フセイン逮捕」だと言う「熱烈歓迎」報道は、この辺りの事情を歪曲した、欺瞞情報に過ぎ無いと言うべきだろうね。「狂人の報道」と、言うべきかね。
この場合の「交渉」は、やはり、「停戦交渉」の意味でしか無いね。最高司令官フセイン大統領として、「交渉」と言うならばね。この話を聞いたのが、「アメリカ陸軍」の制服を着た、本物の「少佐」である限りは、「停戦交渉」の要求だと理解した筈だがね。つまり、リードもその上官も、フセインが「停戦」の交渉を求めたらしい事も、おのれの司令部に報告した筈でね。
フセインは、少なくとも、食べ物をめぐんで欲しいエトセトラと、「交渉」したのでは無いね。最高司令官たる人物が、こうして投降し、更に停戦の交渉を要求したのならば、「捕り物帳」として報道する事は、出来なかった筈でね。それが、如何に無法者集団のアメリカ軍といえどもね。
この情況を隠しながら、「フセイン逮捕」と世界に発表したのが、アメリカ軍だね。イギリスでは、ブレアが、フセインの持ち物から「大量破壊兵器」の証拠が出て来たエトセトラと、その妄想じみた発表をしているね。大量破壊兵器にまつわる嘘で、民衆と議会から締め上げられているブレアが、その「証拠」が出て来て欲しいと願っているのは、間違いが無い。哀れな末路と言う所以だね。
フセイン逮捕は僥倖だが、しかし大勝利だと、またもアメリカは世界に「報道」を押し込んだね。それは、アメリカ中央軍「プレス担当」の演出だったのかも知れ無い。追い詰められたアメリカ軍が、この手の「心理作戦」で「勝利」を演出しても、それは当然の事だからね。しかし、それが賢策だったとは言え無い情況だ。その後も、侵略軍攻撃は、とどまる所を知ら無いのでね。
特に、「付けひげ」疑惑がとり上げられているように、ビデオで色々と映像上の「作為」を施したのが、更に問題を巻き起こしているね。「動物扱い」と言う、ヴァチカンからの非難まで起きてしまったしね。その手の「逆効果」を含め、ビデオ放送の効果を事前に検討しておくのが、アメリカ情報機関の任務だった筈だがね。情報機関が「ローグ・エレメント」不良分子で占められると、無能の機関になるね。
付けひげで「無精ひげ」を演出すると言う、ビデオ映像の「作為」があったと言うのが事実なら、それはかなり大きな問題みたいだね。それは、フセインを「悪者」として演出する為、「特殊撮影」ビデオを作ったと言う事だろうからね。フセインを、「アフガニスタン人」もどきに映像化する為か、或いは、ハリウッド映画にある「逃亡者」とやらのように映像化する為かね。
映像の作為に加え、フセインに何らかの薬物を強制的に注射し、意識もうろうの状態にしていると言う「捕虜虐待」も問題になっているね。ビデオのフセインが、意識もうろうの状態である事は、言うまでも無いからね。しかし、ビデオのフセインは、それでも無意識の内に「無精ひげ」を嫌い、それを手で触っているらしいね。この事が、大きな問題らしいがね。
意識もうろうの状態にあるフセインが、ひげを無意識に触っていると言う映像は、フセインが違和感を訴えている証拠らしいね。つまり、その「無精ひげ」が、自分のひげで無く、他人に強制的に付けられた「ニセひげ」である事の証拠らしい。これは、フセインに薬物を与え、意識もうろうにして撮影したが為、逆に浮かび上がってしまった「ニセひげ」の証明だろうがね。
付けひげ説によると、自ら「投降」したフセイン大統領を、殊更に「逃亡の果てに逮捕されたフセイン」として演出する為、後からこの手の「無精ひげ」を付けさせた事になるね。アメリカやその属州では、無知な大衆がテレビ漬け生活を強いられているね。そこで、ハリウッド映画やアフガン映像が流され、その「刷り込み」効果が起きる。そして、フセインのビデオが放送され、「逃亡生活」をするフセインは「無精ひげ」を生やしていましたと、軽く「解説」を付ければ、大衆は自らテレビの欺瞞映像も「受け容れる」反応をする。
この手の、大衆の無知な先入観を利用する「洗脳」活動は、「心理作戦」の初歩だろうね。しかし、初歩的でも、今度のビデオの効果は、かなり大きかったのでは無いかね。尤も、本当に「ニセひげ」だったとすると、フセインのひげを強制的に剃ったと、アラブ圏が怒りを爆発させる結果となった事は、アメリカ軍にとり、「逆噴射」だったと言う事になるがね。
フセインが、少佐に交渉を要求したと言う証言は、解せる話だね。しかし、アメリカ軍が、その「交渉」要求にどう言う対応をしたのかは、「表に出て来ない話」だ。既に、死傷者一万名を超えてしまったアメリカ軍は、今フセインらが停戦交渉の要求を出しても、それをあながち拒否する事は、出来そうに無い。チャラビやダブヤのように、おのれが犯罪人である権力者が、これからフセインを「裁判」する事も、出来そうに無いしね。
フセインが、少佐に「交渉要求」したと言う証言が真実だったならば、アメリカ軍やフセイン大統領の辺りから、新たな「発表」もあるかも知れ無いね。そう言う展開があっても、逆に、不思議は無いがね。年間一万名以上と言う死傷者予測が、イラク占領を狙うアメリカ政府に突きつけられた、最大の「ジレンマ」なのだからね。
去る3月の侵略開始の直前まで、イラクは、フセイン大統領退陣やら2004年の自由選挙やら石油資源開放やらと言う「条件」まで提示し、水面下で戦争回避に努力していたね。それを無碍に「蹴った」のは、アメリカの方だった。リチャード・パールが、その「交渉」窓口の一人だったのだね。
その結末が、一年足らずで一万名以上と言う、アメリカ人の死傷者となったのだね。尤も、イラクの死傷者数は、軍民合わせて、それを上回るだろう。戦争犯罪だと言う所以だね。
フセインとリード少佐の言った「交渉」が、現実とならなければ、アメリカ軍にとり、この恐るべき死傷者「ペース」が、まだまだ続く。つまり、どう言う選択をするべきかは、火を見るより明らかだろうね。取るべき選択肢は、フセインより、アメリカの方が、良く理解している筈だがね。「フセイン捕り物帳」の激震は、まだまだ続くだろうと言う所以だね。