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たった今BBC2のNews Nightを見たJeremy Paxmanが在米、在英の2人のアラブ人学者(両方とも女性) にサダム捕捉の報道をどう評価するかを訪ねていたが、二人ともサダムの支持者でも何でもないと前置きをした上で、異口同音に「苟も一時はアラブの大国イラクの元首であった人物を、まるで動物か何かのようにテレビ撮影し、特に口を開けさせて検診をする場面まで放映したことは、アラブ人にとって(サダムの支持者か否かに関係なく)はとてつもない屈辱であり、アメリカはこのように愚かなやり方で極度の敵意をかき立てたことを今後非常に長い間悔やむことになるだろう、といっていた。どうもこれが典型的なアラブ人の感性らしい。
どうも一部で以前から観測があるように、アメリカのやり方はアラブ諸国の間に意図的に敵意をかき立てているようにしか見えない。国務省にも国防相にも当然アラブの専門家はいるのだろうし、事前にあのような報道の仕方がどういう反応を呼ぶかのアセスメントはした上でやったと見るべきであろう。あのサダムがニセ物かどうかは別問題として、どうやらアメリカの本当の意図はやはり中東に混乱と敵意をばらまき、長期的な戦乱・動乱を引き起こすこと、と見る方が自然のようだ。