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(回答先: しかし気が滅入る論説ですねえ 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 11 月 25 日 19:32:57)
すみちゃん、レスありがとうございます。
“彼ら”(国際金融家=国際支配層)がどれほどエグイ存在なのかを知らない人が多いことが、“彼ら”が延命できている最大の要因だと思っています。
人間だったらそんなことはできないということを平気でやったり、自分の真意を美辞麗句の空虚な言葉で覆い隠すことがすんなりできる人たちがいることを信じる(納得する)ことは困難です。
“彼ら”は、極寒の地で着ているものを脱ぐことが幸せになれる第一歩だと信じ込ませることができるだけの“才能”を持っています。
イラクのシーア派も、うすうすは感じていても、イラクや中東全域を骨までしゃぶるために米英がイラク侵攻を行ったと確信するまでには至っていないようです。
その一方で、米英がそのようなことをやろうとしたら戦いを辞さないとは思っているはずです。
しかし、そのときになって始める戦いは、U.N.のお墨付きを得た多国籍軍を相手にするより過酷なものになります。
(日本や欧米の人たちは自分たちの国家社会を否定的に見ているわけではないのですから、自分たちの国家社会と同じようなものになろうとしているイラクに反対して武装闘争を行なう勢力をおかしな危険勢力とみなしても不思議ではありません。これは現在のアフガニスタンを省みればわかります)
イラクにおける反米英の戦いは、結局、シーア派が主力を担うことになり膨大な犠牲を強いられることになるだろうと予測しています。
フセイン政権を嫌っていたシーア派は、米英の狙いがフセイン政権からイスラムの残滓を徹底的に拭い去る「近代化」にあることに早く気づかなければ、より多くの犠牲を出さなければならない状況に自分たちを追い込むことになります。
(フセイン勢力やスンニ派のある部分は、経済権益重視で政治的に立ち回ると思っています。フセイン時代のおかげで近代主義に対する抵抗感も薄らいでいます)
下のほうのスレッドで話題になっているように方便も許されているとはいえ嘘をつくなというイスラムの教えが裏目に出ているのではと思っていす。
これは、ムスリムも嘘をつかなければならないということではなく、自分の経済的利益のためには美辞麗句の装飾を付けながらどんな嘘でも平気でつける人たちがいることを見抜けない意識状況になっているのではということです。
(ムスリムが方便以外の嘘をつかないわけではありませんが、嘘をつくことは悪だという意識はあります)
どうであれ、中東の「近代化」という最後の一線を戦略テーマとして軍事行動を起こした米英は、最後には叩き出されることになると確信しています。
だからこそ、お互いの犠牲をできるだけ少なくするため、イラクの人たちは早く意図を見抜き行動を起こさなければならないと思っています。