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(回答先: Re: マイコ生物兵器特許の所有者は米国国防総省ですね 投稿者 Q太郎 日時 2003 年 10 月 28 日 10:12:58)
書かれた考察は古いものですが、
着眼点に今回の件と類似したところがあるように感じるので、
こちらに記録しておきます。
他にもAIDSから関連して、生物・化学兵器の記事を集めたページ、
それからこのエッセイの続編にあたるものもあります。
ジェラス・ゲイ 江原 元より
「エイズ=生物兵器説」の真相
エイズがなぜ今ごろ突如として出現したのか、それは未だに判然としていない。おおよそエイズの発生起源についてはいくつかの仮説が出されてはいるものの、どれも結局は仮説の域を出ず決定的とは言えないから、真相は未だヤブのなか、というのが現状認識であろう。
しかしながら昨今、すぐれて説得力のある仮説、それも論理的合理的整合性のある実証的な仮説として提起された書物がにわかに出版され、そのエイズ起源の真相に肉迫していると思われるので、以下それらについて詳述することにしたい。
この日本で、いち早く「エイズ=生物兵器説」を追及し、仮説として取り上げたのは、モントリオール大学国際ストレス研究所員・神奈川県立病院内科医長を経て、現在は医療ジャーナリストとして活躍中の永井 明氏である。彼が著した『仕組まれた恐怖−エイズは生物兵器だった!?−』(1986年、講談社刊)は、日本人として初めて「エイズ=生物兵器説」を論証的に記述したものであった。
そのなかで彼は、現在“定説”としてすでに広まっている「エイズ=中央アフリカ説」についてこう述べている──「しかしそれらのほとんどは、エイズは絶対にアフリカが起源であるという予断が先行し、論理の展開に強引さだけが目立つ。これらの論文を調べれば調べるほど、私にはむしろエイズはアフリカが起源ではないという確信が強くなるのである」。
彼は、1969年から1974 年頃にかけてカリフォルニアの霊長類研究所とマサチューセッツのモンキーセンターの東西2カ所で、サルの間に相次いで奇病が同時集団発生し、そして免疫不全状態となって死んだことから、おそらく今日のエイズのようなものではなかったかと推察し、そうしたサルの実験を経ながら「生物兵器」として作られたエイズウイルスがやがてヒトに人体実験されていったのではないかと結論づけた。
この永井氏の仮説は、あくまでひとつの可能性を示したに過ぎず、仮説の域を脱してはいないが、その発想は的外れというよりはむしろ的を射たものと言ってさしつかえないかもしれない。なぜなら、その永井氏の仮説を決定的なまでに論証した書物がほどなくして世に出ることになったからである。
著者は、理論生物物理学を専門とするドイツ・フンボルト大学名誉教授のヤコブ・ゼーガル氏と生理学専門のリリー・ゼーガル氏ご夫妻で、『悪魔の遺伝子操作−エイズは誰が何の目的でつくったのか−』(原題は "THE ORIGIN OF AIDS"、徳間書店刊)というのがその問題の著書である。日本では1992年10月に翻訳出版されたが、原書の方は1989年に出版されている。そうしてみると、永井氏の主張にはいくぶん先見の明があったとも言えようか。
この本のなかで提唱された内容は、要約すると以下のとおりである。
* エイズは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の病原体が原因となって発症される。
* HIVは、アメリカ国防総省(ペンタゴン)の陸軍生物化学戦研究センターとして知られる、メリーランド州フレデリック市のフォート・デトリックにおいて人為的・作為的に遺伝子操作によって作り出された。
* HIV は、ビスナウイルス(レトロウイルスの一種でヒツジに感染する病原ウイルス)とHTLV−1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)の2種類のウイルスを遺伝子操作によって人工的に組み換えた産物であり、すでに知られている何らかのウイルスが生物的な自然な仕方で変化したものではない。
* HIVは、何よりアメリカに起源し(最初にエイズの症例が発見されたのはニューヨークだった)、そこから世界中へと蔓延していった。
ここで永井明氏の仮説といくぶん食い違う点は、永井氏がHIVをSTLV(サルTリンパ球指向性ウイルス)の変異株としているのに対し、ゼーガル夫妻は、それがビスナウイルスとHTLV−1の2種の遺伝子組み換えによるものだとしている点である。その根拠としてゼーガル夫妻は、HIVとSTLVは「遺伝子配列(ゲノム)」の構造がまったく異なっていること、HIVとビスナウイルスはゲノムの構造がきわめて類似していること、そしてエイズとビスナ病との間にはともに似通った症状が見られること、をそれぞれ具体的に詳しく述べている。
フォート・デトリックでエイズが「生物兵器」として作り出されたという大胆な論証は、ともするとセンセーショナリズムに陥りやすい。しかし事実は小説よりも奇なりで、元来「生物兵器」はいみじくも日本の“専売特許”であった。
第 2次世界大戦時において、細菌兵器研究・開発部隊として石井四郎軍医中将に率いられた旧日本軍731部隊が、当時中国のハルビン近郊で3000人にも及ぶ中国人・朝鮮人・ロシア人の捕虜(それを“マルタ”と呼んだ)を使って生体実験を行い、細菌をバラまいた話は周知の事実である。終戦後、その膨大な実験データは、石井をはじめとする731部隊メンバーの戦争犯罪を免責にする取引きとして利用され、GHQすなわちアメリカの手にそのまま譲り渡されることとなった。そうしてそれを受け継いだのが、かのフォート・デトリックなのだった。
永井氏もゼーガル夫妻もまた指摘するように、HIVは、生物兵器としては完全に失敗作であったと思われる。フォート・デトリックが刑務所の受刑者を使って生体実験を行ったことは想像に難くないが、予想外にもエイズが発症するまでの潜伏期間は非常に長く、それゆえに「効力なし」とうかつにも即断され、刑期短縮を交換条件にモルモットとなった受刑者たち(キャリア)をそのまま出所させてしまった。おそらくそのなかには同性愛者もかなり存在したであろうが、時すでに遅く1979年、最初のエイズ患者がニューヨークで発見されることとなったのである。ちなみにアフリカで最初のエイズ患者が発見されたのは1983年のことだった。当初語られた(そして今も多くの人びとがそう思い込んでいる)、エイズはアフリカミドリザルのレトロウイルスが人に感染し、中央アフリカから世界中に拡がっていったのだという“エイズ=中央アフリカ起源説”は、よって何の信憑性もない。
では、なぜエイズの発生起源が中央アフリカで、その原因がアフリカミドリザルからの感染だのアフリカ古来の風土病だのと、何の根拠もないまま世間一般に流布されていったのだろうか? それをこの本ではこう指摘する、つまりエイズ=中央アフリカ起源説といったおよそ根も葉もない“作り話”は、きわめて人種差別に根づいたデッチ上げであり、HIVの「生物兵器」としての製造と偶発的な実験室からの漏出という本当の真相から一般の人びとの注意をそらさせ、責任の所在を覆い隠すために喧伝された、世論操作によるペンタゴンのデマゴギーであったと。
ところでHIVの発見をめぐっては、フランスのパスツール研究所とアメリカの国立癌研究所(NCI)との間で熾烈な特許権争いが展開されたことは広く世に知られている。そのなかで、頑としてHIVの第一発見者だと主張して譲らないでいたのがNCIのロバート・ギャロ博士であったが、驚くべきことにゼーガル夫妻は著書のなかで、このギャロこそがエイズを作り出した張本人だと明言している。
ギャロはNCIのウイルス研究部に所属するが、なんと彼は1975年以降のフォート・デトリックのウイルス学部門の責任者でもあったという。そしてこの 1975年という年に、ギャロはHTLV−1(このレトロウイルスがHIVのゲノム構造に関与していることに注意を払っていただきたい)を最初に発見しているのである。かんがみるとギャロは、HIV“発見者”であると同時にまたHIV“発明者”でもあったのかもしれない。
現在エイズの治療薬として認可・販売されているAZT・DDI・DDCのいずれの抗HIV剤も、実はNCIがその臨床効果を最初に確認しているわけであるが、それにしても不可思議なのは、同じNCIに属するギャロほどの人物がなぜエイズ特効薬を作れないでいるのか、であろう。エイズウイルスの正体を知り抜いている人物であればなおさらのこと。
しかるにゼーガル夫妻は、その特効薬につながる貴重な示唆として、生体の免疫不全をもたらす要因としてHIVがT4細胞を集中的に攻撃し破壊する、という今日では誰しも疑わない常識となったエイズ発症のメカニズムには、意外にも重大な落とし穴があることを著書のなかで鋭く指摘している。
つまりエイズ発症は、T4細胞の破壊に直接起因するのではなく、マクロファージ(食細胞)への感染こそが根本的原因なのだという。その根拠として挙げたのが、HIVのチンパンジーへの感染である。チンパンジーは、たとえHIVに感染しても決して発病することはない。なぜなら、T4細胞に感染してもマクロファージには感染しないからである。だがヒツジの場合、ビスナウイルスはT4細胞には感染せずマクロファージにのみ感染し、ビスナ病(エイズと似た症状を示す)を引き起こすことが今日知られている。そうであれば、マクロファージへのHIV感染を事前に防御することが、臨床的エイズを発症させない有効な手だてとなるのではないかと当然考えてしかるべきであろう。
では、今世紀中は不可能だとも言われているエイズの特効薬は、果たして実現するものだろうか? 私見を述べれば、おそらく永久に不可能だろう。これはエイズ特効薬ができない、という意味ではない。すでに現在どこかに存在するにしろ近い将来できるにしろ、そのような特効薬は葬り去られる運命にある、と思えるからである。日本を例にとれば、臨床試験された新薬を認可する厚生省とその安全性を検査する国立予防衛生研究所(予研)が、特効薬ができてしまってはかえって困る(?)立場の製薬メーカーと癒着した関係にあり、たとえ特効薬が開発されたにせよ世に出ることはあるまい。
たとえば、ガンの“特効薬”として一世を風靡し世に騒がれた「丸山ワクチン(SSM)」などはその典型と言えるかもしれない。副作用のある抗ガン剤は難なく認めながら、副作用の心配ない丸山ワクチンは今日未だに認可されていないのである。そしてまたAZT・DDI・DDCなどの抗HIV剤は副作用が著しいながらも容易に認可される一方、これまたエイズの“特効薬”として注目を浴び、すでにケニアで投与された「ケムロン」[低用量経口インターフェロンα]が、ケニア以外の国でまったく日の目を見ず無視されてしまっているのはどうにも腑に落ちない。1990年当時、ケニアで目覚ましい治療効果(HIVの消失)があったとされ一躍脚光を浴びたケムロンだったが、あれはいったい幻だったのだろうか?(※注)
また、先の厚生省と予研は表立ってはエイズ感染予防を公に謳っているものの、それは到底信用できるものでない。彼らは、1983年3月すでにアメリカで問題となり投与が即座に中止されたHIV汚染の非加熱製剤を、使用すれば血友病患者を確実にエイズ感染させてしまうことが、アメリカからの報告で前もって知らされていたにもかかわらず、加熱製剤が承認される1985年7月まで実に2年4カ月もの間、無為無策のまま放置したあげく、その汚染血液製剤の濫用をひたすら黙認していたのである。その理由は、ミドリ十字(元731部隊のメンバーが役員に名を連ね、ことに創始者の内藤良一は、731部隊を統轄する領袖であったとされている)をはじめとする血液製剤メーカーのシェアを確保するためであった。これにより、2000人もの血友病患者たちがHIVに感染した事実は見逃せない。
要するに、日本にエイズを広める“先鋒”としての役割を果たしたのは、血液製剤会社、そして厚生省および予研(予研もまた歴代幹部のほとんどは731部隊出身者によって占められ、フォート・デトリックとは病原ウイルス研究の分野で密接な協力関係にある)であったと言っても過言ではない。いったいそういう組織ぐるみの腐蝕した犯罪機関が、まして念願のエイズ特効薬を承認するなどあり得ようか?
最後に、ここで取り上げたエイズをめぐる本当の真相について、おそらく異論をお持ちの方もきっといらっしゃるかと思う。それがどういう異論かはおおよそ見当もつくが、私はそうした異論にいっさい取り合うつもりがない。できれば、論理的合理的整合性があり、なおかつ説得力をもって真相に肉迫した労作『悪魔の遺伝子操作』に逐一目を通した上で、より認識を深めていただければ何よりである。ここではヤコブ・ゼーガル氏の、「生物兵器説」を批判するあるドイツ人科学者に向けた手紙を引用して読者へ判断をゆだねることにしたい。
私はあなたの態度を完全に理解できます。私の仮説は、あなたには途方もないものに思えるでしょう。疑いなくあなたは、人間にはこのようなことをなす能力はなく、したがってこの仮説は誤っているに違いなく、そうでなければ、この世界の中心には人格高潔な人間がいるという自分の世界観が保てない、と考えているのでしょう。
私はあなたよりも年齢が上で、これまでに目にしてきたことの結果として、人間の高潔さについての観念は傷ついています。私の一生のうちには、アウシュビッツがあり、軍事的には意味のないドレスデン爆撃があり、また同じように、仮想敵国に対する軍事的な優位さを示す目的だけのヒロシマとナガサキの破壊がありました。
私は、一部の人間はモンスターであり、このような人間たちが驚くべき規則性をもって指導的立場まで登っていく、という考えを次第に抱くようにならざるを得ませんでした。ある人間たちが、われわれの科学の最も輝かしい成果を用いて、大量殺戮の新たな生物学的手法を開発していると考えることは、あなたと同じ程度に、あるいはより以上に私を不安に陥れます。なぜなら私は、大量殺戮が意味するものをより多く知っているからです── 【1993/01 記】
(※注)丸山ワクチンは1976年、抗癌剤として厚生省に認可申請されたものの、臨床試験の結果、有効性を確認できなかったとして承認が見送られた。だが患者からの強い要望により、現在は「無期限延長の有償治験薬」として使われている。
一方、ケムロンの評価については、世界保健機関(WHO)と米国立衛生研究所(NIH)がそれぞれケムロンの臨床試験を認可したが、その後WHOは 1993年に効力なしと発表。ついでNIHも有効な成果は見られなかったとして1997年に研究終了を発表、新薬の承認にはいたらなかった。ケムロンについての関連記事は、AIDS 世界動向ニュース記事を参照)
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/aids_genocide1.html
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「ところでHIVの発見をめぐっては、フランスのパスツール研究所とアメリカの国立癌研究所(NCI)との間で熾烈な特許権争いが展開されたことは広く世に知られている。そのなかで、頑としてHIVの第一発見者だと主張して譲らないでいたのがNCIのロバート・ギャロ博士であったが、驚くべきことにゼーガル夫妻は著書のなかで、このギャロこそがエイズを作り出した張本人だと明言している。
ギャロはNCIのウイルス研究部に所属するが、なんと彼は1975年以降のフォート・デトリックのウイルス学部門の責任者でもあったという。そしてこの1975年という年に、ギャロはHTLV−1(このレトロウイルスがHIVのゲノム構造に関与していることに注意を払っていただきたい)を最初に発見しているのである。かんがみるとギャロは、HIV“発見者”であると同時にまたHIV“発明者”でもあったのかもしれない。」
お二人のやり取りを読んでいて、この部分を思い出しました。
あくまで推測の域を出ませんが共通点を漠然と感じた次第です。