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(回答先: スタン・ゴフさんのオリジナル写真集の表題は「極端な出生奇形」でした。 投稿者 傍らで観る者 日時 2003 年 10 月 23 日 21:27:17)
傍らで観る者さんの調査と分析を読ませて頂きました。
中立的に、戦争板のみならず言論活動に携わる方々の参考にもなるようにという意図と理解いたしました。私にも素直に参考に
なりましたので、御礼申し上げます。
表題のような提起で、私は「言葉狩り」と言われる、言葉の上のことに問題を矮小化したかに思える攻撃や排除を志すものでは
ありません。最初から言葉上の問題ではなく、その言葉を使うときの姿勢について疑義を提起し、自分にも解法はまだ解らない
までも、参加と問題提起をいたしました。
参考:
『米教科書における凄まじい《言葉狩り》の実態』 投稿者 荷電粒子さん
http://www.asyura2.com/0311/bd31/msg/353.html
『ちょこっと…表現について』 投稿者 マルハナバチ
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/472.html
私が、奇形という言葉と事実の写真を強調するようにしながら戦争に対する反対や、自衛隊の派遣への反対を訴える姿勢に
違和感を持ち、はっきりとおかしいのではないかと、疑義表明したのは下記の時点です。
『偽の友よりも独善がまし』 投稿者 マルハナバチ
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/537.html
ここの表現では、まだ明確に出していない問題提起がありますので、これを改めて文章化し、この問題も考慮して頂きたいと
想います。上の文の最後に「これが偽善的人権派の姿勢なのか私には解りません。」と書いてありますが、人権派とはどういう
姿勢のを言うのか自体理解は出来ていませんから、おかしいところがあればご指摘頂ける事を希望しています。
……………
●異形となった人間を政治的に「利用」しようとする姿勢の中の問題(英米だけじゃない)
イラク戦争が始まって、空爆が激化し、四肢を失った少年の映像が世界に流布した時のことをおぼえていらっしゃる方は多いと
想います。この阿修羅戦争板でも彼に偽善的に救助の手を差し伸べる攻撃者英米側のキャンペーンがいかにも偽善だと、非
常な憤りを込めた投稿があふれていました。つまり、人間として彼自身望むわけない異形の姿に陥れられた少年に対する、
英米の偽善なやり口を憤ったわけです。明らかに英米は彼の異形化した姿を政治的に利用した。これに対して憤った。
そこで翻って、今回の問題に還ってみます。
異形な出生の姿で生まれてきた赤ん坊(あるいは腫瘍等で異常な形になり病臥する子供)…これらを前に、その原因となる兵器
及び、戦争そのものに反対する動きと、もうひとつ自衛隊派遣とそれに連なるかもしれない徴兵化への反対の動きがあります。
この後者の姿勢で、その反対姿勢を訴えるために、異形な出生の姿で生まれてきた赤ん坊たちの、異様な姿を強調し、奇形にからむ生理的嫌悪感や深層からの反発心を利用している事に違和感を覚えた。
そのような赤ん坊を授かって育てようと決心したイラクの家族を想像する事にします、その赤ん坊の写真と言葉から伝えられる禍々しさが、身勝手に使われているという印象を彼らは持たないだろうか。奇形という言葉でなくても良いが、社会が忌避感を
蓄積したような言葉を禍々しく強調するような文脈で使う人間が見えてくるのではないか。
そのように言葉や映像を禍々しく強調して使う事は、政治的な目的はあれ、当の国の奇形といわれうる人々や排除されてきた
人々にどのような影響を及ぼすか…。無意識にせよ排除の構造を強調しつつ利用する人間が現われたと認識されるのではない
だろうか。全面的にそれであると曲解まではしないと考ええても。
もっとえぐく、逆照射的に独善性を照らしてみせる文脈もありますが、意識せずそれをやってしまったかもしれない方を糾弾するの
は望みではないのでやりません。
しかし、こういう構造的な問題が今回の例では現われており、言葉狩りといった言葉上のことに矮小化した問題ではない事をお伝えしたいと想います。
*長い文章にお付き合いくださった方に感謝するとともに、下記の投稿もお読み頂けますと幸いです。
「言葉」上の問題に事を矮小化するのではなく 投稿者 マルハナバチ
http://www.asyura2.com/0311/nihon10/msg/281.html