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スタン・ゴフさんの殆どの写真は、外形に形成異常のある死産胎児の例示で占められており、奇跡的に生きて産まれた場合の例示が、後に続いています。
原文の"birth deformities"は"出生奇形"と訳すのが本来で、それ以外は言い換えと思われます。
また、「出生奇形」<「出生異常」であり、=(イコール)ではありません。
即ち、胎児が十全なDNAを授からなかったために、標準的な器質ないし機能を獲得できなかった場合は出生障害児となりますが、そのすべてが「出生奇形」ではありません。
出生障害児のうち、外形に形成異常のある障害児を指して「奇形児」と習慣的に呼称するのは、洋の東西を問わないものであり、"Political Correctness"に反するとして問題にされた例は、従来ありませんでした(未来のことは分りませんが)。
写真では、外形の形成異常は表現できても、内部の器質障害や機能障害は表現できません。 即ち、視聴覚・歩行・その他多くの機能障害は写真集には搭載されませんし、脳・心肺などに重要な器質障害があれば、死産になるでしょう。
スタン・ゴフさんのテーマである湾岸戦争症候群を発症した胎児および出生児のうち、外形に形成異常のある障害児の写真集の表題を、スタン・ゴフさんが「極端な出生奇形」と表現するのは自然なことです。
これを、NOユージさんが「極端な出生異常」と紹介するのは、NOユージさんの見解です。
NOユージさんの投稿を読んだ長壁満子さんが「奇形児」写真と紹介すれば、むしろ、スタン・ゴフさんの原題に近づいたことになります。
子供はすべて「生れ落ち」ることに責任を持たないので、形質や機能にどんな先天性傷害があろうと、「罪もなく」は自明です。
外形に形成異常のある障害児への労わりの感情を込めて、「罪もなく変形として生れ落ちた子供」と表現するのは、個人の表現の自由です。
一方、それを慣用的に「奇形児」と表現することは、表現に平明さを増しこそすれ、彼ら障害児に無神経とか、弱者に配慮しないということにはなりません。「変形児」と言い換えても通じません。「形成異常児」ならある程度分りますが。
文学的表現に力点を置くか、政治的主張【注】に力点を置くかは、優れて投稿する人の選択に依存します。しかし、「戦争板」の性質上、投稿の表現が文学的ニュアンスに欠けることがあっても、致し方ないと思われます。
【注】この場合の政治的主張は、特定の政党への誘導を含みません。それらの主張は、「選挙板」の役割と思われます。
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(A) NOユージさんの下記投稿中の
イラク戦争:毒の遺産 世代を越えた犠牲 スタン・ゴフ [9 月 28 日]
http://www.asyura.com/0310/war39/msg/365.html
>自分はそんな臆病ではないという人々は、イラクにおける「極端な出生異常」の写真がいくつか掲載されているこのサイト を見て欲しい。
>http://www.web-light.nl/VISIE/extremedeformities.html
(B) 長壁 満子さんの下記投稿中の
@ Re: 東京新聞移動編集局が川崎で18日に開催 [10 月 19 日]
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/433.html
>阿修羅の「毒の遺産」の奇形児写真集
A 心は宇宙の彼方から [10 月 16 日]
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/291.html
>阿修羅の「毒の遺産」の奇形児写真
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