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「ユダヤ人が世界支配」 マレーシア首相発言に抗議続々
マレーシアのマハティール首相がイスラム諸国会議機構(OIC)首脳会議で「ユダヤ人は世界を支配している」と発言し、欧米などから激しい非難を受けている。首相は同総会を政界引退の花道とする考えだったが、大きな影を落とす結果となった。
問題の発言は16日の開会演説。「ヨーロッパ人は、1200万人のユダヤ人のうち600万人を殺した。しかし、今日、ユダヤ人は代理人を使って世界を支配している。彼らは他の国を(イスラムと)死ぬまで戦わせる」と述べ、イスラエルと対抗するためにイスラム教徒の団結を求めた。
「ヒトラー以来、こんな発言は記憶にない」。マレーシアを管轄する在シンガポールのイスラエル大使館は17日、厳しくとがめるショハム大使の声明を出した。
「代理人」は米国を指すと見られるが、エアリー米国務省副報道官も「扇動的なコメント。軽蔑(けいべつ)でこの言葉を受け止めた」と述べ、マレーシア政府に抗議したことを明らかにした。
このほか、欧州連合(EU)議長国イタリアのベルルスコーニ首相やオーストラリアのハワード首相も批判の声を上げ、ドイツ政府はマレーシアの大使を呼んで抗議を伝えた。
AP通信などによると、マレーシアのサイドハミド外相は「誤解を与えて申し訳ない。論争を引き起こす意図はなかった」と謝罪した。
一方、OICに参加中のエジプトのマーヘル外相は「(首相発言の)批判者は文脈全体を読んでいない」と指摘。イエメンのアブバケル外相も「100%支持する」と語るなど、「西欧対イスラム」の亀裂も浮き彫りになった。
同総会は17日、イラクの主権の早期回復などを求めた声明を採択して閉会した。 (10/17 23:45)
http://www.asahi.com/international/update/1017/009.html